「僕の手を握ってドキドキしたかい?」
演:柴田翔平
概要
全身にボタンをちりばめたような衣装を纏うゴーマ族の少年幹部。地獄の三人官女を御付の者として侍らせ、またゴーマ十五世に気に入られて寵愛を受けている。
シャダム中佐の息子だが、生まれてすぐ養子に出され、親の愛を知らずに育ったため、性格はひねくれて冷酷だが、吹き戻しを吹くと言った子供らしい面もある。
子供とはいえ幹部なだけあって、その高い頭脳やカリスマ性はシャダムと張り合うほどであり、一度死んで地獄から蘇った時には、イカヅチという怪物を従えて強力な妖力を手に入れた。
田豊将軍を後見人としてシャダムの失脚を狙い、ゴーマの血を引くキバレンジャー / 吼新星・コウも自陣営に引き込もうとするが、終盤でシャダムの策略によって逆に自分が失脚し、ゴーマを追放されてしまう。
自分を捨てたゴーマを見返すため、怒りと憎悪が赴くままイカヅチと共にダイレンジャーとの最後の決闘に挑む。
地獄の妖力とイカヅチとのコンビネーションでダイレンジャーを圧倒するも、戦いの途中でコウの母親の口から実はコウもまたシャダムの息子で、阿古丸の双子の弟だったことが明かされる。
まさかの事実に動揺した阿古丸は、受け入れられずに戦いを放棄して逃げ出すが、その最中に現れたシャダムからもコウ母子との血縁関係が真実である事を告げられ、今まで何も知らずに親兄弟で殺し合っていた皮肉な現実に絶望する。
そして、「用済み」であると同時に、勝手な行動で大神龍による災厄を招いた事を理由にシャダムから粛清され、致命傷を受ける。
満身創痍の阿古丸は巨大戦の影響で崩落する洞窟で、命をかけてコウを生かした母親と再会。
死に際に初めて母の愛情に触れた阿古丸は、安堵と共に母親と運命を共にする。
その後、イカヅチはキバレンジャー・コウを取り戻したダイレンジャーによって倒された。
結局、コウ自身は自分と終始敵対していた阿古丸が血の繋がった実の兄である事も、シャダムが実父である真実すらも最後まで何一つ知る事はなかった。
余談
演者の柴田翔平氏は、コウ役の酒井寿氏より2歳年下の小学4年生であった。過去の東映特撮では仮面ライダーZOにて望月宏(味方側のキャラ)を演じており、2年後の『超力戦隊オーレンジャー』第22話でもゲスト出演している。
作中1回だけ女装経験がある。
関連タグ
ステイシー:後年の戦隊で登場し、『父子で共に悪の組織に在籍しているが、親子関係は最悪で功績を挙げて父より上の立場を目指している』点が共通している。