概要
本名は「チャールズ・フランシス・エグゼビア」。X-MENの創始者であり、彼らの師でもある。マグニートーとはかつての親友だが、考えの相違から袂を分かつ事となった。後にニューヨーク郊外に若いミュータントの育成機関である「恵まれし子らの学園」を創設。そこで人類との共存の為に能力のコントロールなどを教えている。
過去のとある事件によって下半身不随となり、移動には車椅子を用いている。が、後に普通に歩けるようになった。
ミュータント代表として、秘密結社「イルミナティ」のメンバーでもある。
能力
能力はテレパス(精神感応もしくは読心能力)。
単に他者とコミュニケーションをとれるだけでなく、人の心を読んだり敵の意識や記憶を操作できる。また、自身が作成した装置「セレブロ」を使って、ミュータントを探し出す。
テレパス自体はX-MEN世界では珍しくないが、彼のものは非常に高度且つ高出力で、数百人規模の人々の動きを一斉に操ったり、およそ400km先にいる存在を知覚できたり、 自らの精神力を衝撃波として発射し、物理的な攻撃力に変化させることすら可能。
また戦闘に用いるだけでなく、精神病や脳の病気の治療などにも応用でき、一時はこの能力を使って精神科医として人々を助けていた。
その圧倒的な規模から地球最強のテレパスとも評されている。
人格者であり、勝手に人の心を読んだり精神を操作するといったテレパシー能力の悪用をすることは基本的にない。
しかし、時と場合によっては能力を使って、悪い記憶を封印したりする。本人は良かれと思って行っていることだが、それらの行為が後に発覚し、教え子たちとの間に溝が入ることもある。X-MENに降りかかる厄介事の大半は彼の過去の悪事によるもの。それでいてニューアベンジャーズ結成の際、謎のヒーロー・セントリーのことを誰も覚えていないのに、コンピュータにデータが保管されていたことを不思議がったリード・リチャーズに「誰かが君の記憶をいじったのでは」などと言ったことすらある。
チームを放置して行方をくらましたり、重傷を負ったり、捕らえられたり、偽者に入れ替わられたりと、能力の強さとは裏腹に足を引っ張る事もしばしば。
こうした点は実写版においてもあまり変わっていない。
ただウルヴァリンからは記憶をいじられた結果、キリングマシーンとしての洗脳から解かれてヒーローとして歩むことが出来たと尊敬されている。具体的にはレッドスカルが教授の死体を利用したと知った瞬間バーサーカーになる程。
実写版
演 | 吹替 | |
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老年期 | パトリック・スチュワート | 大木民夫(劇場公開版)、麦人(テレビ朝日版・LOGAN) |
青年期 | ジェームズ・マカヴォイ | 内田夕夜 |
20世紀フォックスによるシリーズ(X−MENユニバース)では、メインシリーズと「ウルヴァリン」シリーズ全てに登場(ノンクレジット含む)。
「真実を教えよう」
MCUの第28作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に老年期の姿で登場。
演じるのは引き続きパトリック・スチュワートで、『LOGAN』以来5年ぶり。
なお車椅子はアニメ版準拠の黄色いメカニックなものに変わっている。
本作ではこれまで同シリーズで描かれてきた世界(「アース19999」)ではなく「アース838」の世界におけるイルミナティの1人。
この世界でも強大な敵として現れたサノスをキャプテン・カーターやブラックボルト、ドクター・ストレンジらとともに倒したが、その際に生じたいずれ来る脅威に備えて、マルチバースについて研究を進めていた。
テレパス能力も健在で、自分たちの世界に来たストレンジに経緯を説明したり、こちらの世界に攻め込んできたスカーレットウィッチの心理世界に入り込む際に使用したりした。
しかし、スカーレットウィッチの圧倒的な超能力の前にはあと一歩及ばず、最後は首をへし折られて死亡(ただ、アメリカ・チャベスの逃亡の時間稼ぎには成功しているので、囮としての役割は十分に果たしたと言える)。