刀について詳しくは→篭手切江
プロフィール
「私は篭手切江。郷義弘の打った脇差です。これからよろしくお願いします」
越中国の刀工、郷義弘作の脇差。
稲葉家と細川家を行き来した。
補佐役の気質は強く、主に対して如才なく振る舞う。
着付けが得意で、周囲のものを着飾ってくれる。
入手方法
2017年08月15日~2017年08月29日に開催された秘宝の里イベントで実装された刀剣男士。
確定報酬なのだが、その必要な玉数はなんと10万。イベントは異なるがあの大包平と同じ玉数である。しかも大包平のときよりイベント期間が短いため、かなりハードであった。
しかし、期間限定の鍛刀で稀に入手できる刀剣男士やイベントステージで稀にドロップする刀剣男士が続いたため、審神者の間では確定報酬というワードが大いに盛り上がった。
初登場以降も秘宝の里イベントの報酬に再登場することが複数回あり、玉数が減らされ現在の必要数は8万となっている。
2018年7月3日のアップデートから通常マップの、2-3、7-2、7-3の通常マスでドロップするようになったので彼に会いたい人はまわってみよう。
性能
レアリティは他の脇差と同じくレア度2。
ステータスは、脇差の中では必殺が物吉貞宗と並んで1位なこと以外は平均的。突出して高いところもないが、それほど低いところもないため扱いやすい。
脇差の特性として、部隊にいると他の刀剣男士が攻撃する際に会心の一撃が出やすくなる効果と、打刀と同じ部隊にすると「二刀開眼」が発生することがある。
人物
黒髪ショートに眼鏡をかけた緑眼の少年風刀剣男士。右目下に二つ黒子が並んでいる。右手の甲にも五つある。
ダブルボタンタイプの深緑色の上着に黒シャツと白ネクタイ、同じく深緑色のチェック柄パンツスタイル。武具は左側に射篭手をはめており、その上に小さめの大袖をつけて刀と揃いの白帯で止めている。両腕には黒篭手。帯にはそれぞれ赤と白の組み紐飾りがついている。
刀紋は稲葉家の「折敷に三つ算木」と、細川京兆家の「松笠菱(細川向かい松とも)」を組み合わせたもの。
内番服は白とグリーンを基調にしたジャージ。絢爛図録二には前髪を結った姿も描かれた。
一人称は「私」。主である審神者には敬語で接し、近侍に据えると着付けを行ったりしてくれる。審神者いわく「手がきれい」らしい。
生真面目な性格だが、目指しているのは「歌って踊れる付喪神」らしい。
後発の刀剣男士の多くに漏れずやっぱり彼もぶっとんだ設定の持ち主だったか…。
いつか「すてえじ」で輝ける日を夢見て「れっすん」を重ねており、審神者の長期留守でもれっすんを欠かすことはない。刀剣破壊ですてえじに立つ前に折れることを嘆いてることから、彼の言うすてえじとは戦場ではなく本来の意味のステージであるようだ。劣勢に追い込まれている世界観設定に反して、彼は平和にならないと叶わない夢を抱いていると言える。
ちなみに、横文字は「すてえじ」「れっすん」など全部ひらがなの模様。
「私はまだ、見習いですから」と謙虚な姿勢であり、下積みや実績を大事にしている。隊長に任命すると「わわ私が『りいだあ』!? よ、よいのですか?」と慌てふためいており、目立つ立ち位置には慣れない様子。
畑当番を任命すると「歌って踊れるだけではなく野菜づくりも? ふむ……」と新しい路線を開拓している。TOKIOかな?
就任記念日ボイスからすると、審神者のことは「目指すものは違えど目標に向かって頑張る同志」として見ているようだ。
どことなく下積み中の地下アイドル感がある。「極」では本格的にアイドルとして開花するのだろうか?・・・・・と思っていたら、なんと先にガチリアルな方のステージデビューをしてしまった。これには審神者達も大喜びし、Twitterにもお祝いコメントが溢れかえった。
とは言っても、刀の本分である戦働きも疎かにはせず、戦場では敵に凛として立ちむかう。
「戦いはすみやかに!」「最小限にして最速で」と速さにこだわり、篭手切の名の通り「その篭手、もらうぞ」「剣を持つ腕を斬れば!」と敵の腕を狙う戦法を好む。
真剣必殺では衣服がはだけて右の腰に不動明王の梵字「カーン」があるのが確認できる。とてもセクシー。これは本体の刀にも彫られている。
刀帳で言及している「正宗十哲」とは正宗の高弟である10人の刀工のことで、実装済では左文字三兄弟の左文字源慶・へし切長谷部の長谷部国重・山姥切長義の備前長船長義なども名を連ねる。
正宗十哲は後世のフィクションで師弟関係はなく影響をうけた刀工とされているが、刀剣乱舞世界は逸話に重きを置く傾向があり、篭手切江が言及することから取り入れられている模様。
細川家に所有されていた縁のある歌仙兼定と共に出陣すると、回想『歌のかたち今昔』が発生。同じ家にあったもの同士、かなり打ち解けた態度を見せる。
「伝統的な歌(和歌)」を好む歌仙が「きみも歌を嗜むそうじゃないか。同好の士がいるとは嬉しいな」と声をかけるが、篭手切は自身が好むのは「今風の歌と踊り」だと勘違いを指摘する。
「だが、せっかくだから応援してくれ。私がいつか、すていじで観衆を沸かせるその日まで!」と歌仙に言い、夢に燃える様子を見せた。
また、平野藤四郎と共に出陣すると、回想『輝ける星を目指して』が発生。
いつも歌や踊りに練習熱心な篭手切江に「江の方々は皆さん、こんな感じなのですか?」と平野が尋ねると、「もちろんさ。歌って踊れる付喪神。それが江だよ」と回答される。
それは素敵ですねと言う平野に、逆に篭手切は「君たち粟田口はやらないのかい?向いていそうだけれど」と問う。平野は「出し物としてくらいなら……。なにより、主のお供が最優先です」と返答。「そうか。もったいないな。君たちこそ好敵手と思っていたんだが……」と篭手切は言い、「名物三作」に数えられる郷義弘と粟田口吉光の関係が示唆される回想となった。
平野のいう出し物とはこれだろうか?
他の江の刀剣に言及していながら長らく刀派なし表記で江は一人の状態だったが、1年3ヵ月越しとなる2018年11月27日に豊前江が実装され、入手時や刀帳の刀派欄に「江」の表記が追加された。
一緒に出陣すると回想『すていじ あくと1』が発生。豊前江を「りいだあ」または「りーだー」と呼び慕って敬語を使っている。
平野との回想から江は歌って踊れる付喪神だとユーザー間では見られていたが、豊前江の入手台詞とこの回想からそれは篭手切江が夢見ていたものらしいことが判明。今後そういった方向性の江の刀剣が来る可能性もあるが、少なくとも豊前江は歌や踊りよりも走ることに重点を置いている。
日本刀の中でも特に希少である江の身内に会えた嬉しさからか篭手切江はたどたどしい横文字で「りいだあ!すていじのれっすんをしましょう!」と提案し、豊前江はよく解らないが快く応じる。快諾に驚きつつ衣装の着付けは任せてほしいと意気込む篭手切江に対し、豊前江は「はっはー!みーんなさ、やりてーことやりゃあいいんだよ。その、すていじがお前のやりたいことなんだろ?だったら俺はそれに協力すんよ」と篭手切江の目指す夢を全面的に肯定する寛容な兄貴分っぷりを見せる。
感極まって涙ぐむ篭手切江は膝を借りようとしだし(なんで?)、豊前江は了承しつつ自分の膝はそんなに寝心地が良いのかと返し(なぜそうなる?)、どっちもとぼけて少し嚙み合ってないが微笑ましい関係となった。
その後も「すていじ あくと〇」と称した回想がシリーズで登場。新たに顕現した江の刀達との微笑ましいやり取りが見られる。
なお、篭手切江がアイドル路線のキャラ付け、かつ豊前江と面識がなかった様子なのに「江は歌って踊れる付喪神」と思っていたのが何故かについてだが、郷義弘の出身の富山県魚津市では刀匠としては珍しく彼を主人公にしたミュージカルが制作・上演されたからではないかとする説がある。
ミュージカル『刀剣乱舞』
演:田村升吾
『葵咲本紀』にて初登場。
登場シーンではバックダンサーを従え、『未熟な私は夢を見る』を披露。まぶしい『すていじ』への憧れを歌ってのけた。
本編においては父・徳川家康に対する反発から時間遡行軍堕ちしてしまった結城秀康と相対する事になるが、その傍らにある時間遡行軍を見て「先輩」と呼び、激しく動揺する。秀康所縁の江の刀を想像させるも、本編中では真実は語られなかったが……→???
懊悩する篭手切に明石国行は辛辣な言葉を浴びせるが、終盤で篭手切が窮地に陥ると……
『歌合乱舞狂乱2019』では、堀川国広・物吉貞宗と共に前説から登場、寸劇を演じる。
既に公開されていた謎の歌と振付を大勢の主と共に練習し、開演中の諸注意を行う役どころだった。
劇パートとライブパートが進行し、終盤、儀式により新たな刀剣男士が顕現。会場替わりで桑名江と松井江が顕現した時は、身内としておおいに喜んだ。
そして『静かの海のパライソ』にて豊前江が初登場し、ついに江の刀が揃う。全員集合は『大演練』で見られる筈だったが、残念ながら新型コロナウイルスの影響により2020年内の公演は中止となってしまった。再演を待ちたい。
その後『東京心覚』にて村雲江・五月雨江が初陣となり、6振がそろい踏みとなった。単騎ならぬ六騎出陣に期待を寄せる審神者もいるが、はたして。
舞台『刀剣乱舞』
演:大見拓土
『綺伝 いくさ世の仇花』改め『改変 いくさ世の仇花の記憶』にて初登場。
新型コロナウイルスの影響により、演出とストーリーを一部変更した「科白劇」として上演された。
ステージングではソーシャルディスタンスを心がけた演出となっており、講談師の語りによる解説と共に「別本丸における調査記録を元に再構築した物語」として展開される。
第三部隊隊員として慶長熊本に出陣、情報収集の最中に獅子王と一緒に飯屋で食事をしている所で、キリシタン大名・高山右近と小西行長の思いがけない訪問を受ける。
本来は敵である筈の彼らから「争うつもりはありません」と告げられて戸惑いつつも、執念で熊本に辿り着いた細川忠興が乱入すると、細川所縁の刀として跪礼を取って宥める一幕が見られた。
また歌仙たちと合流した後は身内として彼を案じるなど、同じ家にある者としての繋がりを見せている。
2022年のストレートプレイ形式での再演においては、解禁となった殺陣で鮮やかなステップを披露。終盤では初となる真剣必殺を披露し、脇差ならではのアクロバティックな立ち回りで時間遡行軍を次々に戦闘不能に追い込んだ。
歌仙との会話では「すていじ」の夢を語って決めポーズをとり、気に入った歌仙が「それもいいかもね?」と言って真似するというちょっとしたくすぐりもある。
なお大千秋楽ではムーンウォークを決めて退場し、感心した歌仙が真似するが、案の定できておらず、会場からは笑いが起きた。