関兼定二代目・和泉守兼定作の刀。刀についての詳細は→歌仙兼定
プロフィール
「僕は歌仙兼定。風流を愛する文系名刀さ。どうぞよろしく。」
「和歌も茶道も目利きも得意さ。文系名乗る以上、当然だろう?」
「細かいことは言わなくていい、攻め口を教えてくれ。」
「首を差し出せ。」
公式による事前紹介
【風流を愛する自称文系打刀】
持ち主だった細川忠興が36人の家臣を手討ちにしたことから、
三十六歌仙にちなんで歌仙兼定と呼ばれる打刀。
あくまでも、自称文化系。
名前の由来はなんとも過激…ですが、
(自称)文化人である彼は何に対しても風流であることや、雅なものを好む。
文系と言っていますが、肉付きの良い体…きっと腕も立つのでしょう…!
性能
打刀にあっては平均的なバランスタイプ。
突出したステータスこそないが、プレイに影響が出るほどの不利はない。
キャラクター像
『「之定」の異名を持つ、二代目兼定作の打刀。
持ち主だった細川忠興が三十六人の家臣を手討ちにしたことから、
三十六歌仙にちなんで歌仙兼定と呼ばれる。
文化人ではあるが体格はしっかりしており、力づくでどうにかする悪癖がある。』
(刀剣乱舞絢爛図録より引用)
チュートリアルで選択可能な初期刀の一振。
癖のある薄紫色の髪と、牡丹の花を取り入れた華やかな和装の戦装束が特徴。戦装束のデザインは同じ刀派の和泉守兼定と共通している。
着物の下にボディスーツのようなインナーを着ているのだが、設定資料集で明らかになったその仕様が大変破廉恥であると話題になった。
内番になると前髪を上げて薄桃色のリボンで留めており、マルチーズのようだと言われる事も。
刀紋は高波に見立てた右三つ巴。これは元主・細川忠興が徳川秀忠に語った人評「明石の浦の蠣殻」の逸話に由来すると思われる。
実装された刀剣の中でも屈指の血生臭い逸話を持つ刀だが、表面上それを感じさせない穏やかな雰囲気を持つ。
平時においては「風流」を好み、戦に挑めば「雅」という名の美学を求める。
本人の弁によると和歌も茶道も嗜み、何気ない季節の移り変わりに目を留め、折につけて歌を詠んでいるらしい。サービス開始一周年・二周年の限定ボイスでは、歌をまとめて歌集にでもしようかと画策しているようだ。
また畑当番の時の台詞から、燭台切光忠同様、料理も得意である事が窺える。
これは専ら妻に対する執着や苛烈な性格ばかりが取り沙汰される元主・細川忠興の
・武家茶道の色合いを強く残す茶道・三斎流の祖
・日本刀の拵(こしらえ)の一種「肥後拵」の考案者
・越中流と称される甲冑の形式を確立、大名や将軍からも製作を依頼された
・父・細川藤孝程ではないが和歌も嗜んでいた
・かなりの筆まめで、同時代の他武将の逸話は彼の軍記や手紙から判明したものも多い
・料理も父同様に能く行い、食に関しては一家言持っていた
といった、当代随一の文化人としての面を色濃く反映した為と思われる。
しかしながら、主からこういった良い影響ばかりを受けたという訳もなく、
・借金持ちだった事に由来するのか、計算ごとが苦手
・馬当番や畑当番などの肉体労働を露骨に嫌う我儘さ、執念深さ
・「首を差し出せ」など、物騒な戦闘台詞
・負傷の際に見られる沸点の低さ
など、血生臭い逸話を差し引いても余りある元主のアレな部分の影響も垣間見える。
この辺りが公式曰くの「自称」文化系たる所以なのかも知れない。
戦場に出ると穏やかな気性はなりを潜め、声の温度がかなり下がる。
傷を負えば「無作法者が」と吐き捨て、中傷ともなると「貴様……万死に値するぞ!」と激昂。真剣必殺では佞臣の誅伐に使われた本性を露わにして「貴様の罪は重いぞ!」と吠える。
また一騎打ちでは「戦とあらば、散る最期まで戦い続けるのが刀の本道」と宣言し、もののふの気概を見せつける。
同じ細川家にいた小夜左文字を「お小夜」と呼んでいる。その他にも実は人見知りだったり、小夜相手に拗ねたりと、案外子供っぽい一面が見られる。
また同家に伝来した篭手切江を「篭手切」と呼び、今と昔で意味の異なる「歌」を題材にした回想が発生。気安い関係が窺える。
同じ刀派に連なる和泉守からは「之定」と呼ばれており、かっこいい所を見せようと張り切る姿を「雅さに欠ける」と評しながらも、実力は認めている様子。
2022年12月13日、人間無骨の実装に伴い、回想「之定の同士」が実装。戦場でまめに記録をつける無骨が抱える「之定の逸話の影響」こと悪筆について語り合い、彼自身もそれに苦しんだ可能性を示唆されるも、笑って立ち去った事で有耶無耶にされた。なお刀種の違いもあってか、ここでは兄弟とは明言されていない。
2020年4月、「特命調査慶長熊本」にて、細川家に所縁ある古今伝授の太刀、地蔵行平が実装。
細川ガラシャを巡る数奇な物語において、詠むべき時を選んだ「歌仙兼定の歌」を聞かせる事となる。
古今については極前と極後で「あなた」「きみ」と呼び方が変わり、前者は「腹の内が読めない」と言いつつ、地蔵を思う古今を見守る立場を取る。
またガラシャを姉と呼び守ろうとする地蔵には「彼女を守りたいのであれば命がけで守るんだ。それが出来なくて死ぬまで後悔し続けた人を、僕は知っている」と告げ、その後でガラシャが地蔵を斬ったのは「解放してあげたかったんだろう。この放棄された世界から、きみと、彼女自身も」だと穏やかに諭した。
極
2018年7月17日のメンテナンス後に「極」が実装された。
レベル70以降、四日間の修行を経ることで極の姿になることが出来る。
歌仙兼定の様子がいつもと違うようだ。
「ねえきみ。僕の話を聞いてくれないか」
歌仙兼定が修行に旅立ちたいようです。
修行に行かせますか?
>>はい(歌仙兼定極の頁に飛びます)
いいえ
メディアミックス
刀剣乱舞-花丸-
第1話から登場、作中本丸の9振目として顕現していて、厨で料理をしたり歌を詠んだりの他、山姥切国広の布を洗おうと画策するなど、特に洗濯に情熱をかける姿が多く描かれた。
ゲームでは畑当番を嫌がっているのは上述の通りだが、続『刀剣乱舞-花丸-』の第6話で左文字兄弟の花壇作りを手伝っていることから、ガーデニングは嫌いではないようだ。
続『刀剣乱舞-花丸-』第1話では、正月の雑煮の味を巡って大倶利伽羅と対立してしまう。
第3話では和泉守兼定・堀川国広と共に連歌に興じるが、和泉守のド直球、もとい素直で真っ直ぐな発句に苦笑をする他、筆を持っていこうとした五虎退の虎くんに墨まみれにされるも、穏やかに笑いながら洗ってやるなどしている。
その後、大倶利伽羅と顔を合わせた時に礼儀として声をかけるも、いつもの「慣れ合うつもりはない」で返されて腹を立てるが、虎くんを救助する時には同時に手を差し伸べていた。
第11話で伊達家の4振と小夜左文字と共に、延享に出陣。大倶利伽羅のピンチに割って入り、一撃で時間遡行軍を斬り伏せた。本丸に帰還後は相変わらずの調子だったが、お互いに険悪な雰囲気は解消された模様。
劇場公開された3部作、特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~では
「雪ノ巻」では、OPで厨で鶴丸国永がこんのすけにつまみ食いさせるのを咎め、本編では伊達の刀達と節分の恵方巻を作りみんなに振舞い、片付けの重要性を大倶利伽羅に説教するなどした他、大般若長光が「共に美術品を語り合える刀」として一期一振と共に美術品の鑑賞を行っていることを明かしたり、その後、特命調査の通信を見る場面では和泉守兼定と共に映像を見ている姿が描かれている。
「月ノ巻」では、皆をねぎらうため何か贈り物をしたいと主に相談され、謙信景光、小豆長光らと共に金平糖を作ったり、厨でキャベツを千切りしたり、3日間の夏休みの間は大和守安定に頼まれアルバムの飾りつけに協力する他、浜辺のバーベキューで雅なカナッペを振舞い、燭台切光忠と磯焼きを作るなどして過ごした。
「華ノ巻」では、とある事情で倒れた主と本丸に帰還できなくなった部隊を心配し、文献で読んだ方法として「願いを書いたろうそくを灯す祈念」をすることを提案(おそらく万灯会(まんどうえ)、もしくはそれに類似する儀式が元と推測される)、仲間の無事を願い、平和な本丸に戻れるように願いの桜に祈りを捧げた。
舞台「刀剣乱舞」
演:和田琢磨
第二弾『義伝 暁の独眼竜』にて初陣。
「延享の記憶」をベースとした物語となっており、本人曰く「努力」して大倶利伽羅と共に遠征に出るが、三度素っ気ない態度を取られた為に静かにキレ、一悶着生じる。(失態は二度まで許し、三度目は罰した細川忠興の教えを踏まえていると思われる)
一方で小夜の身を案じ、小夜からも案じられるなど、細川家所縁の刀剣としての繋がりを感じられる場面もあった。
その後、時間遡行軍の介入による「繰り返される関ヶ原の合戦」の中、気絶していた所を大倶利伽羅共々捕らえられ、細川忠興の前に引き出される。石田方の間者として斬られそうになるが、その時忠興を前にした歌仙が口にした言葉は……
第四弾『悲伝 結いの目の不如帰』では、燭台切光忠と共に厨に立つ姿が描かれ、割烹着が大変様になっているともっぱらの評判だった。楽しそうにマグロをさばきながら歌を披露する燭台切にドン引きしたり、ついノリで一緒に歌ってしまったりと、日替わりの演出で笑いを取った。
時間遡行軍による本丸侵攻では「義伝」にて因縁ある黒甲冑と対峙、初となる真剣必殺を披露。時を同じくして姿を消した三日月宗近らを追い、仲間達と永禄の変へと向かう事になる。
第五弾『慈伝 日日の葉よ散るらむ』では、公演会場替わりの刀剣男士として東京凱旋公演に登場。本歌と写しの対立の中で気色ばむ山姥切長義を諭したり、五虎退の失せ物探しに協力したりと、要所で登場する。
また終盤、山姥切国広と陸奥守吉行の会話においては、初期刀つながりもあってか彼も登場。それぞれに気の置けない関係である様子が描かれた。
第七弾『綺伝 いくさ世の徒花』改め『改変 いくさ世の徒花の記憶』は、新型コロナウイルスの影響により本来の公演形態ではなく「科白劇(かはくげき)」として物語が展開。
「特命調査慶長熊本」をベースとし、「よその本丸における調査報告を読み解く」という、予定されていた本編とは似て非なる物語が描かれた。
本作戦の部隊長として登場。改変された過去において、思いがけない形で変わり果てた細川忠興と対面し、繰り返される改変世界において人間でなくなったガラシャと対峙。「鬼」の刀として、「花」であった「蛇」を斬り、彼女が望んだ最期を見届けた。
2022年、本来の形式で上演。科白劇とはまた異なる物語が展開。終盤では修行から帰還し、極の姿を披露した。
2022年5月15日、『綺伝』大千秋楽後、『禺伝 矛盾源氏物語』にて、歌仙兼定を七海ひろきが演じると発表。
「こことは異なる本丸」であり、「歴史」ではなく「源氏物語」に侵食された世界に出陣するという驚きの内容と、宝塚の元男役(トップスターではない)が刀剣男士を演じる事で話題を呼んだ。
上演は2023年2月。
余談
公式デザイン担当のホームラン・拳氏のツイートにて
- 背面とマントのデザイン
- 毛先だけほんのり色が濃い
- 『ふと笑うと、とろけるような顔をする』という設定の記述があった。
- 初期設定では髪の色が赤だった
などが公開されている。
- 胸元の花は牡丹。牡丹の花言葉は「王者の風格」「高貴」「壮麗」「富貴」「恥じらい」「人見知り」
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レド…「翠星のガルガンティア劇場版後編」が公開されるのを記念して、コラボイラストが公開され、まさかの衣装交換で登場となった。中の人繋がりであり、制作会社繋がりでもある。