滋賀県に所在する面積約670平方キロメートルの日本最大の湖。滋賀県の面積の約6分の1を占める。
淀川の源流であり、琵琶湖に流れ込んできた川の水が、琵琶湖から瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾まで流れている。
歴史と自然
カスピ海・バイカル湖などと並び世界でも有数の古い起源をもつ古代湖のひとつ。かつては自然豊かな美しい湖であり、魚類や底生動物など1000種類以上の動物種を育んでいた。湖では魚が豊富にとれ、若狭湾で陸揚げされた物資が琵琶湖上の水運を介して京都や大阪に運ばれ、周辺の町は琵琶湖の恵みで栄えた。
しかし、太平洋戦争中から戦後にかけて、琵琶湖を関西圏の水がめとして使う(ダム化)ために行われた自然改造、および食糧増産のための内湖の干拓により琵琶湖の自然は大きく損なわれ水質も悪化。漁獲高も激減し、オオクチバスやブルーギルをはじめとする外来種の侵入が生態系の衰退に追い打ちをかけた。
なお、琵琶湖はもともと現在の三重県伊賀市あたりに約440万年前に誕生し、それから形を変えながら北上し、およそ400万年かけて現在の地に落ち着いた。現在でも北上したがってはいるようではあるが、山が邪魔してこれ以上は行けないのが実情である。
フィクションでの扱い
フランケンシュタイン対地底怪獣では、フランケンシュタインが潜伏していた。
またサンダ対ガイラではサンダが潜伏しており、その際にサンダから剥離して海に流れ出た体組織から、ガイラが誕生している。
水を止めると
「琵琶湖の水止めたろか」という脅し文句は有名だが、実際にやると滋賀県が水没する上に、京都にはそれでも水は行き届くという結果になる。