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概要編集

正式なタイトルは「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」。


前作「フランケンシュタイン対地底怪獣」が興行的に成功したため制作された映画で、本作も日米共同制作。前作とは一部設定や出演者が共通しているものの、直接的な続編ではなく類似した事件を前提とするパラレルワールド的な設定になっている。


前作同様シリアスかつアダルトホラー的な雰囲気の作風が特徴。残虐シーンの過激さが増した海外公開版も製作された。

ストーリーの根底には日本の神話「海彦山彦」があり、親子でも兄弟でもないクローン怪獣・サンダガイラの対決にはどこか哀愁が漂っている。


東宝自衛隊の特殊兵器メーサー殺獣光線車が初登場した映画でもある。


余談だが、有名なアメリカの映画俳優ブラッド・ピットが子供の頃に最初に見た映画作品が本作であり、自身が俳優を志す由来となった作品として名を挙げている。

映画監督のクエンティン・タランティーノは『キル・ビル』の参考作品として、漫画家の諫山創も『進撃の巨人』に影響を与えたとしてこの作品の名を挙げているなど、後世に意外なフォロワーを残した作品でもある。


あらすじ編集

嵐の夜、三浦半島を航行中の漁船が巨大なタコに襲われ沈没する。


生き残った船員は「仲間は全員タコに続いて現れたフランケンシュタインみたいな怪物に喰われた」と証言し、海からは喰われた船員の衣服が引き上げられた。


かつてフランケンシュタインの怪物サンダを保護していたスチュワート博士は、マスコミから「一年前に消息を絶ったサンダが復活したのではないか」と問われるが、仮に復活したとしても海にいたり人を襲う事はあり得ないと答え、サンダの母親同然だった助手の戸川アケミも否定する。


その後もフランケンシュタインと思われる怪物の目撃情報は相次ぎ、スチュワートとアケミは昨年フランケンシュタインが消えた富士山へ、科学者間宮博士は横須賀へ向かう。果たして引き上げられた漁船からは海棲生物の細胞が、富士山では巨大な足跡が発見された。


体細胞の調査の結果フランケンシュタインと同一のものであることが判明した直後、羽田空港に怪獣ガイラが出現。またしても犠牲者を出してしまう。


自衛隊は最新兵器:メーサー殺獣光線車を使用したL作戦でガイラを追い詰めるが、そこに今まで姿を隠していたサンダが現れた。


登場怪獣編集

サンダ

ガイラ

大ダコ


ゴジラシリーズとの関連性編集

2000年代に製作されたミレニアムシリーズのうち、所謂“機龍二部作”は本作と同一の世界線上の物語として扱われている(これに加えて、『モスラ』および『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣』とも繫がりがある)。


作中では、ガイラに対して使用されたメーサー殺獣光線車は『モスラ』に登場した原子熱線砲(ロリシカ国から貸与された兵器)の技術を応用して日本で独自開発されたものであること、その性能の高さから国内で「専守防衛の範疇を越えている」という批判の声が上がったために、こうした対怪獣用の兵器を扱う部署として特生自衛隊が組織されたことが語られている。


関連タグ編集

東宝特撮 ゴジラスピンオフ

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