概要
東宝株式会社が1954年に製作した『ゴジラ』。同作の大ヒットにより同社は『空の大怪獣ラドン』、『モスラ』など多数の怪獣映画を世に送り出してきた。
しかしゴジラの人気は揺ぎ無く1962年の『キングコング対ゴジラ』以来ゴジラと他作品の怪獣のコラボレーションが多数行われるようになった。
そのため「東宝怪獣映画=ゴジラ」という印象が強くなり、令和期のゴジラファンの中にはゴジラ以外の怪獣の主演映画を「ゴジラシリーズのスピンオフ」と解釈する者も少なくない。
『シン・ゴジラ』がヒットした2016年から刊行された「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」ではゴジラシリーズ28作品のみならず、ゴジラシリーズに客演した東宝怪獣の単独主演映画もラインナップに入っている。
作品リスト
ここではゴジラシリーズに客演した怪獣たちの単独主演映画を記載する。
アメリカ版ゴジラも『GOZILLA(1998)』は『ゴジラ FINAL WARS』客演時にはゴジラと別種の怪獣として登場したため、モンスターバースシリーズも同様にレジェンダリー版ゴジラシリーズとリンクしているためそれぞれ記載する。
公開年 | 作品名 | タグ | 登場怪獣 | ゴジラシリーズとの関連 |
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1956年 | 空の大怪獣ラドン | 空の大怪獣ラドン | ラドン、メガヌロン | 「三大怪獣地球最大の決戦」と世界観がリンクしており、ラドンが再登場。また、メガヌロンが「ゴジラ×メガギラスG消滅作戦」及びGODZILLA アニメーション三部作の前日談において、成虫と共に登場。 |
1957年 | 地球防衛軍 | 地球防衛軍(映画) | モゲラ、ミステリアン | 「ゴジラVSスペースゴジラ」においてモゲラが登場。 |
1958年 | 大怪獣バラン | 大怪獣バラン | バラン | 「怪獣総進撃」、「GODZILLA -怪獣黙示録-」(以下「怪獣黙示録」)においてバランが登場。また、初期案では「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」(以後、「大怪獣総攻撃」と記載)にも登場する予定だった。 |
1961年 | モスラ | モスラ(1961年の映画) | モスラ、小美人 | 「モスラ対ゴジラ」と世界観がリンクしており、本作のモスラと小美人が再登場。また、「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」(以下「東京SOS」)とも世界観がリンクしており(ただし、「モスラ対ゴジラ」とは世界観が異なる)、主人公の中條信一が再登場。 |
1962年 | 妖星ゴラス | 妖星ゴラス | 妖星ゴラス、マグマ | 「FINAL WARS」及び「プロジェクト・メカゴジラ」においてゴラスが、「怪獣黙示録」にてマグマが登場。 |
1963年 | 海底軍艦 | 海底軍艦 | マンダ | 「怪獣総進撃」、「FINAL WARS」、「怪獣黙示録」、「ゴジラS.P」にてマンダが登場。特に「FINAL WARS」と「怪獣黙示録」の2作品では本作と同様、轟天号と戦っている。 |
1964年 | 宇宙大怪獣ドゴラ | 宇宙大怪獣ドゴラ | ドゴラ | 「GODZILLA -怪獣惑星-」及びその前日談である「怪獣黙示録」においてドゴラが登場。 |
1965年 | フランケンシュタイン対地底怪獣 | フランケンシュタイン対地底怪獣 | フランケンシュタイン、バラゴン、大ダコ(海外版のみ) | 「怪獣総進撃」、「大怪獣総攻撃」、「怪獣黙示録」においてバラゴンが登場。また、「キングコング対ゴジラ」にて大ダコが本作に先駆けて登場。 |
1966年 | フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ | サンダ対ガイラ | サンダ、ガイラ、大ダコ | 「ゴジラ×メカゴジラ」と世界観が繋がっており、ガイラがライブフィルムに登場。また今作に登場したメーサー殺獣光線車は「ゴジラ対ガイガン」、「ゴジラ対メガロ」に登場している。 |
1967年 | キングコングの逆襲 | キングコングの逆襲 | キングコング、ゴロザウルス、メカニコング、大ウミヘビ | 「キングコング対ゴジラ」にてキングコングが本作に先駆けて登場。「怪獣総攻撃」、「オール怪獣大進撃」、「怪獣黙示録」にてゴロザウルスが登場。 |
1969年 | 緯度0大作戦 | 緯度0大作戦 | グリホン、コウモリ人間、大ネズミ | 「怪獣黙示録」においてグリホンが登場。また「プロジェクト・メカゴジラ」においても、大ネズミと思われる怪物が登場している。 |
1970年 | ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 | ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣 | ゲゾラ、ガニメ、カメーバ | 「怪獣黙示録」においてゲゾラ、ガニメ、カメーバが登場。また本作は「東京SOS」と世界観が繋がっており、劇中にてカメーバが死体で登場。 |
1994年 | ヤマトタケル | ヤマトタケル(映画) | ウツノイクサガミ、アマノシラトリ、ヤマタノオロチ、クマソガミ、海神ムーバ | ヤマタノオロチが「キング・オブ・モンスターズ」の劇中においてMONARCHが管理する怪獣(タイタン)の1体として名前が記されている。また、本作がシリーズ化した際、ゴジラも登場する予定だった。 |
1996年 | モスラ | モスラ(1996年の映画) | モスラ・レオ、親モスラ、デスギドラ、フェアリー、ガルガル、エリアス姉妹、ベルベラ | 「ゴジラVSスペースゴジラ」において「フェアリーモスラ」が先行登場(ただし、本シリーズに登場するフェアリーとはあくまで別の存在)。 |
1997年 | モスラ2 海底の大決戦 | モスラ2 | レインボーモスラ、モスラ・レオ、ダガーラ、ゴーゴ、ベーレム、フェアリー、ガルガルⅡ、エリアス姉妹、ベルベラ | 「GODZILLA -怪獣惑星-」及びその前日談である「怪獣黙示録」においてダガーラが登場。 |
1998年 | モスラ3 キングギドラ来襲 | モスラ3 | 鎧モスラ、レインボーモスラ、キングギドラ、白亜紀型キングギドラ 、原始モスラ、フェアリー、ガルガルⅢ、エリアス姉妹、ベルベラ | 初期案では機龍二部作と世界観が繋がっており、本作のモスラが再登場する予定だった。 |
1998年 | GODZILLA | GODZILLA1998 | ジラ、幼体ジラ | 「FINAL WARS」、「怪獣黙示録」にて、ジラが登場。また、「大怪獣総攻撃」の劇中において、本作と同じ事例が起きたという事が語られており、「FINAL WARS」でも本作の事例が起きたという設定である |
2017年 | キングコング 髑髏島の巨神 | 髑髏島の巨神 | キングコング、スカルクローラー、スケル・バッファロー、バンブー・スパイダー、リバー・デビル、スポア・マンティス、サイコ・バルチャー | 「GODZILLAvsKONG」にて本作のキングコングがゴジラと対決する。また、同時にスカルクローラーも登場している。 |
関連タグ
東宝 怪獣 映画 特撮 怪獣映画 東宝怪獣 ゴジラシリーズ スピンオフ
怪獣総進撃、GODZILLA -怪獣黙示録-、プロジェクト・メカゴジラ:ゴジラシリーズ以外の東宝怪獣映画で活躍した怪獣達が多数登場するゴジラシリーズの作品。
流星人間ゾーン:東宝が手掛ける特撮作品のひとつで、ゴジラを始めとした東宝怪獣が登場している。
行け!ゴッドマン、行け!グリーンマン、ゴジラアイランド:同じく東宝が手掛ける特撮作品群で、こちらもゴジラシリーズの怪獣が複数登場。
惑星大戦争:「海底軍艦」「FINAL WARS」に登場した轟天号と同名の宇宙戦艦「轟天」が登場。「海底軍艦」の派生作品ではあるが東宝怪獣映画とのつながりはない。
シン・ウルトラマン:2016年に公開された「シン・ゴジラ」と同様、2022年に公開されたシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースのひとつ。大人の事情もあって東宝怪獣は一切登場しないが「シン・ゴジラ」の登場人物に似た人物が登場している。
超星神グランセイザー:「東京SOS」に登場した中條信一がこちらにも登場。こちらはゲスト出演でありゴジラシリーズとのつながりはない。
モスラVSバガン:平成ゴジラシリーズと同時期に企画されていたものの、お蔵入りとなった幻の作品。その後、映像作品で実現される事はないと思われていたが…。