ブルーギル
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ぶるーぎる
北米原産の淡水魚。日本にも移入され、いわゆる外来種問題を引き起こしている。
硬骨魚綱スズキ目サンフィッシュ科に属する淡水魚。北アメリカ原産。
全長25センチメートル程度。体は卵円形で側扁する。背は緑褐色を帯び、腹部は淡い色を呈する。雄の鰓(えら)の後端が青黒く見える事が名前の由来で英語で「青い鰓」を意味する。
近年、日本各地の湖沼に移入されたが、繁殖力が強く生態系の霍乱をもたらしている。
一応食用にもなるが、小骨が多い為調理法を選ぶ魚である。
現在では特定外来生物に指定され、飼育や生きたままの運搬は規制されている。
日本への移入は、当時皇太子であった明仁親王が1960年に外遊でアメリカを訪れた際、シカゴ市長より他3種の淡水魚とともに15尾を献上され、これを淡水区水産試験場へ寄贈した事による。
淡水区水産試験場は研究飼育の後、静岡県一碧湖へ放流した。
以後、釣り人による放流や、各地の水産試験場、自治体等による放流によって生息範囲を広げたとされる。
背景には、釣魚、食用としての利用の他、淡水真珠貝のグロキジウム幼生の寄主としての期待などがあったとされる。
2009年には三重大学生物資源学部による研究で国内で採取した全都道府県の56地点1398匹すべてのブルーギルが15匹の子孫であることが確認された。
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