概要
およそ4万年前、新生代第4紀更新世のオーストラリア辺りに生息していたとされるオオトカゲの一種。元々は独立した属と考えられてきたが、2004年に再分類されオオトカゲ属の一種とされるようになった。
“大きな放浪者”という意味の名の通り全長が5~7mもあり、コモドドラゴンことコモドオオトカゲの倍以上ある恵体。また肉食性であり、大型の有袋類も捕食していたのではないかと考えられている。
なおアボリジニの祖先となる人々もこの時期に移入しており、メガラニアと遭遇することもあっただろう。
間違いなく生態系のトップだったこいつが絶滅した原因は不明で、そもそも絶滅したと言い切れる確実な証拠も無いとされている。このため一部では生存説も囁かれ続けているという。
EMAとしてのメガラニア
主にオーストラリアの北部で大トカゲを見たという情報がありが寄せられるように。
例えば1975年頃にワタガン山脈を車で走っていたとある2人の農夫が、道路に横たわり進路を妨害する巨大な巨木と誤認して目撃したと証言しており、頭部は道からはみ出していてよく見えなかったという目撃談がある。
また、同年の12月のニューサウスウェールズ州の中東部セスノックで某農民が納屋の傍で体が灰色でぶちがあり、背中や尻尾に黒い縞模様がある全長が9m、首と頭だけで1.5mもあり、体重が900kg以上もあるような巨大なオオトカゲを目撃したという証言があるほか、同じセスノックでマイク・ブレイクという人物が体長7m程のトカゲを目撃したとされる。
このほか、1979年には爬虫類学者のフランク・ゴードンがワタガン山脈でメガラニアらしきトカゲを目撃したという証言や1990年代にパプアニューギニアでも目撃されたという情報がある。
だが目撃したとされた日以降は全く音沙汰がない上、目撃談が近代に入ってから増えた一方、それ以前は皆無であった事。そしてメガラニアが生息していた時代と現在を比べると全く環境が変わってしまっている事などから、古生物学者たちの間ではメガラニアの生存説は否定されているらしい。
まして目撃地域ではイリエワニなどのワニ類、オオトカゲ類などが生息しており、その大型個体を目撃し、その迫力から大きさを見誤ったという説が有力なようだ。だがこれは人間の理屈であり、当時そのままではなくても、シーラカンスしかり、クニマスしかりでどこかに生き残っている可能性もゼロだとは言い切れないのだ。
関連タグ
→「小さな放浪者」という名前をつけられた絶滅種のリクガメ。しかしこっちも現生種を凌駕するビッグサイズであった。