概要
山下清の愛称。もしくは彼を題材にしたドラマ、映画のタイトル。
芦屋雁之助の当たり役であった。ちなみに互いに生前対面した事があるが、山下清本人は芦屋雁之助よりもやや痩せ型である。
芦屋版は当初は「裸の大将放浪記」としてスタートしていつの間にか「裸の大将」に改題した上で「前期」「後期」に分かれている。実は「前期」は清の生涯を終える形で1983年に物語として終了したが、復活の声が多かった為に設定をリセットした形で再開したのが「後期」である。
芦屋亡き後は塚地武雅(ドランクドラゴン)主演の新シリーズも製作されている。
本人はドラマ等とは若干違う。リアル山下は、放浪の後、施設で貼り絵を作っているが、ドラマ版では携帯したスケッチブックで絵を描いている(さながらリアル光圀と水戸黄門のよう)。この事があり、贋作が出回ったという。ちなみに実際の清はスケッチする事なく特異な記憶力だけで見た風景を脳裏に焼き付ける事ができた(サヴァン症候群)。
軽い言語障害と知的障害を持つが、小林桂樹が演じた劇を見た山下は「僕はああいう喋り方はしない」と言っている。そ そういうもんなんだ、な やっぱし。
いでたちは短く刈り込んだ坊主頭にランニングシャツに半ズボン、リュックに傘、スケッチブックを抱えているというもの。冬には袢天を着ることもある。
ドラマではおまわりさんが苦手な描写が多いが、これは束縛感のある学園に連れて帰らされるのを嫌がっているからだが、実際の清が18歳から始めた放浪当初に本当に恐れていたのは「学園の束縛感」以上に「戦時中の徴兵制度による徴兵検査によって戦地送りにされる事」だった。つまり絵を描くのが目的ではなく自由を求めていたのである。