概要
S&W社とレミントン社が1935年にS&W M27と共に発表した。
弾丸直径が0.357インチ(約9mm)であることから.357マグナムと命名されている。
.357 S&Wマグナム、9x33mmR等とも呼ばれる。
S&W社のリボルバー弾薬である.38スペシャルを元に薬莢を延長したマグナムカートリッジである。口径が同じな為.357マグナム弾を使用するリボルバーには.38スペシャル弾を装填する事が可能(逆はカートリッジの長さ、および発砲時の圧力などの都合で不可)。
同種かつ薬莢長以外は同寸の弾薬にもかかわらず数字表記が違うのは、
.38スペシャル:ネック(薬莢先端部)の直径
.357マグナム:弾丸の直径
(※単位はどちらもインチ)
をそれぞれ参照しているためである。呼び分ける理由などは9mm弾の記事にて詳述されている。
優れた護身用、狩猟用の弾薬として非常に人気があり、警察をはじめとした法執行機関はもちろん、部隊や作戦次第では軍隊でも採用(もしくは個人装備として携行)されることがある。
創作における.357マグナム
開発元であるアメリカの場合、特にハリウッド映画などではより大口径でパワーのある.44マグナムや.45ACP弾を用いる拳銃の人気が高く、普及度の割にその名声はイマイチである。
.357マグナムが活躍する創作と言えば日本の『ルパン三世』と『シティーハンター』が双璧だろう。次元大介がM19コンバットマグナムを、冴羽獠がコルトパイソンをそれぞれ愛銃としている。
が、この2丁、どっちも短所を抱えていたりする……(詳細は銃の項目で)。
主な使用銃
コルトローマン
S&W M27
S&W M586
S&W M19
スタームルガーGP-100