ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

マンセマットの編集履歴

2012-03-26 15:12:50 バージョン

マンセマット

まんせまっと

マンセマット(Mansemat)は、旧約偽典「ヨベル書」に登場する天使。一般的にマスティマ、マステマ(Mastema)と呼称される。

概要

マステマ(マンセマット)の名はヘブライ語で『敵意』を意味する“mastemah”が語源とされ、死海文書においても『敵意の天使』として扱われる。


「ヨベル書」は、旧約聖書の「創世記」の時代の出来事が記されており、地上を見張る任務を与えられたエグリゴリが人間の娘に魅了されて堕天したこと、巨人ネフィリムを始めとした悪霊を生み出して地上を荒廃・堕落させた末にアザゼル達が幽閉されて、大洪水によりノアの一族を除いて全ての生物が滅ぼされたことが語られる。

洪水から二世代の時が経った頃、前述のネフィリムや悪霊がノアの子孫を脅かしたことから、は悪霊を捕縛する為に天使達を派遣した。

このとき、一人の天使が神に「悪霊達を自分の部下として残し、人間を堕落させ、滅ぼす任務に使用できるようにしてほしい」と懇願した。神はこれを承諾し、悪霊の十分の一をその天使に与え、残りは予定通り捕縛させた。

この懇願を行った天使こそが、マステマである。

続く「ヨベル書」の記述で、マステマは配下を駆使して人間を堕落させ滅ぼし、カラスなどを用いて不作をもたらした。

預言者モーセがヘブライ人を救う為にエジプトに足を踏み入れた時、マステマはエジプトに協力している。モーセとファラオの宮廷にいる魔術師の術比べでは魔術師側に力を貸し、モーセがヘブライ人を連れて国外に脱出した時は、モーセを追撃するようエジプト人達を唆した。

さらにマステマはエジプト側も己が任務の対象としており、過越祭の夜に羊の血の印がついていない建物、畜舎の長子を全て殺している。


以上のマステマの姿から、彼を敵対者としてのサタンの原型とみなす説が存在する。


女神転生シリーズのマンセマット

“マステマ”名称では、魔神転生の派生作品「RONDE -輪舞曲-」でボス悪魔として登場している。


真・女神転生 STRANGE JOURNEY」では主要キャラクターの一人として扱われている。悪魔としての種族は“大天使”。

ミトラス宮殿においてクルーの変装をして主人公とゼレーニンに接触し、以後レッドスプライト号が苦境に立たされるとどこからともなく現れ手助けをする。

主である“神”の命を受けてシュバルツバースに降臨したと称し、数多の天使を配下に従え『良き霊』という言葉を使うなど、天使然とした振る舞いをする。だが、言葉の端々に人間を馬鹿にしたような物言いが漂い(ヒメネス曰くペ天使)、レッドスプライト号とジャック部隊の交戦が始まるとともにその真意が明らかになって行く。


その腕に抱くもの




以下、本編のネタバレ



マンセマットの目的は現在の人間を支配する“天使の歌唱”の獲得と、それによって人類から神の意を伝える者のみを選別し、一つの霊に統合することである。

現在の人間は古代から「変容」していることから、普通の天使の歌唱が無効化されてしまう。そこで、マンセマットは現代の人間を天使に変えて歌唱機とし、バニシング・ポイントを通じて地上を歌唱の力で満たして、他者と争い合うことのない、ただ『神』のみを崇める世界に変えようとした。

マンセマットはこれを“新たな高み”と言っているが、実際は地球を神のために作り変え、それを手柄に天使からさらに上の存在になることが目的である。


特にカオスルートではマンセマットと交戦する場面があり、主人公への敵意をむき出しにした荒々しい口調で、人間をただの道具程度にしか見ていなかった真の顔を見せる。


関連タグ

天使 悪魔


女神転生 ストレンジジャーニー

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました