概要
『サザエさん』の登場人物。
磯野波平の甥にあたり、サザエ、カツオ、ワカメとは従兄弟にあたる。
カツオ、ワカメとは歳が離れているからか「おじさん」と呼ばれている。(実際には叔父・叔母と甥の関係になるタラオとは逆のパターン)
出身は福岡で、ノリスケを含め8人兄弟(アニメでは5人兄弟)。
年齢は24~26歳。性格は良く言えば陽気で人懐っこく社交的。悪く言えばお調子者で図々しく、しばしばトラブルメーカーとしても描写される。
原作のノリスケ
原作では8巻から登場。新聞社勤務で、東京への転勤が決まったあと、住居を見つけるまでという条件で磯野家に居候する。
12巻でタイコとお見合い結婚し、14巻で子供をもうける。なお子供の名前はアニメではイクラとなっているが、原作では名前が登場しない。
アニメよりも太り気味な体系で、生活習慣病を気にしている。
人柄の良い性格で磯野家とは親しい間柄を築いているが、その一方で非常識な行動を取る描写が多い。例えば、
- 会社をズル休みするために伯母(フネ)が亡くなったと嘘を吐いて忌引するが、うっかりそれをフネに喋ってしまい彼女を激怒させた。
- 飲食店で食事をした後、無銭飲食の振りをして逃げるように店を出て追いかけてきた店主を振り切る。なお代金は器の下に隠していた。
- 人の頭サイズのスイカを布に包み(しかも一部を血のように赤く塗っている)郵便局に「どこでもいいから送ってよ、ヒヒヒ」と押しつけ、配達員を怖がらせる。
このように、ジョークとはいえ現代では警察沙汰になるような事まで行っている。
アニメ版のノリスケ
アニメ版では雑誌記者に変更。磯野家の隣に住む小説家・伊佐坂難物の担当編集者をしているが、伊佐坂が遅筆な為しばしば苦労させられている。
既にタイコとは結婚しており、長男のイクラと三人で暮らしている。
マスオとは歳も近いせいか話が合うらしく、駅前で落ち合っては二人で呑みに行くことが多い。
過去に磯野家に居候した経験もあることから磯野家とは親しい間柄を築いており、カツオやワカメの良い兄貴分となっているが、アニメ版では図々しくてお調子者な一面が原作以上に強調されている。
伊佐坂の原稿を待っている間にアポ無しで磯野家に上がり込んだり、呼んでもいないのに夕食時に押しかけたり、磯野家の冷蔵庫を漁り無断で中の物を食べる行為までやっている。
これらの行為は大抵は波平に怒鳴られるが、時には磯野家出入り禁止という厳しい処分を言い渡されることがある。
以下出入り禁止となったエピソード
- 道端で実演販売していた全自動卵割り機を「あんなバカバカしいもの」と酷評するが、全自動卵割り機を購入していた波平にそれを聞かれてしまい、波平から出入り禁止を言い渡される。但し、これについては視聴者から「ノリスケの考えの方が正しい」「波平の方が理不尽」と擁護する声も少なくなく、サザエも「私達が言いたかった事を代わりに言ってくれたようなもの」と肯定的に評していた。
- 還暦祝いに贈るとされる赤いちゃんちゃんこを波平にプレゼントしようとしたため(しかも理由が他人に贈るはずだった物が送り返され扱いに困ったから)、波平から激怒され出入り禁止を言い渡される。
- カツオが拾った野球ボールの落とし主を探す磯野家に「これは有名な野球選手のサインボールで一千万円の価値がある」と大嘘をつく。のちにジョークであったと弁明するが、波平から出入り禁止を言い渡される。
- 昨今流行しているワケあり品を磯野家に持っていくが、波平から「ノリスケは訳ありの人だな」と言われ立腹し、波平のことを「頑固で短気!不器用で飽きっぽい!まさに究極の訳あり!」と言ってしまう。波平から当然激怒され、出入り禁止を言い渡される。
このように度々やらかしているノリスケだが、2022年9月4日にはついに「ノリスケ出入り禁止」というド直球なタイトルの話が放送され、多くの視聴者をざわつかせた。
話の内容としては、ノリスケが会社を休むために「波平が急病で倒れた」と大嘘をつき、それが騒ぎになってしまったというもの。懲りない男である。