概要
被子植物のうち単子葉類を除く植物。発芽時にその名の通り2枚の葉(子葉)を出す(少数の例外はあるが)。
単子葉類と比較すると、葉脈は網状脈である、花の各部の個数が2または5の倍数となる、維管束が円形に並ぶ中心柱を持つ....などの特徴を持つことが多いが、形態が極めて多様なため当てはまらない例が多く、子葉の数以外の共通点をあげるのが難しい。それもそのはず、進化的には上記の特徴はいずれも被子植物が元々持っていた特徴で、単子葉植物が後から派生したのである。
新しい分類体系では、単子葉植物が分化した後に独自に進化したもののみを真正双子葉植物と呼び、モクレンやスイレン、クスノキなど原始的な双子葉植物と分けている。
さらに、真正双子葉類の中でもバラ類(バラ科、マメ科、ウリ科、アブラナ科など)とキク類(キク科、キキョウ科、セリ科、ナス科など)の2群が中核で、これらは真正双子葉植物の中でもとりわけ多様化が著しく、花弁とがく片が分化した花など、独自の形質を進化させている。
双子葉類の樹木は「広葉樹」と呼ばれ、樹木の種類の大半を占めている。