曖昧さ回避
人名・キャラクター名として使われる。
ユキオ(MARVEL)
フルネームは不明(複数のバージョンで「姓が存在しない」と設定されている)。
原作でのユキオは「ミュータントではないが武術に関して優れた技量を持つ女ニンジャ」。
初登場は1982年にスタートしたミニシリーズ『Wolverine』。
これ以前(1974年)から登場しているシルバーサムライ(Silver Samurai)ことケヌイチオ・ハラダ(Kenuichio Harada)の父親にして、巨大なヤクザ組織・ヤシダ(Yashida)一家のトップであるロード・シンゲン(Lord Shingen)との戦い、シンゲンの娘でケヌイチオの異母妹であるマリコ・ヤシダ(Mariko Yashida)とローガンの恋、ユキオとX-MENの和解、そして後々までウルヴァリンを苦しめることになるマリコの死が描かれる。
物語としてはいたってシリアスなのだが、その舞台は典型的な「勘違い日本」。
ユキオは当初ロード・シンゲンに雇われた暗殺者としてウルヴァリン抹殺の命を受けていたが、ウルヴァリンに好意を抱きシンゲンを裏切る。
以後、主にウルヴァリンを通じてX-MENの助っ人ポジションでたびたび登場。
シンゲンに雇われる以前にガンビットと面識があったことになっており、X-MENと和解した後はストームと特に親密になっている。
2011年にアニマックスで放映された『ウルヴァリン(マッドハウス版)』は原作コミックの『Wolverine』を再構築したストーリーで、勘違い日本の要素を排し、暴力組織・九頭竜とその首領矢志田信玄(CV:柴田秀勝)を中心に、一定のリアリティを帯びた描写が為されている。
雪緒(CV:朴璐美)は当初から信玄の抹殺を目論んでおり、その目的のためにローガン(CV:小山力也)を助け行動を共にするのだが…
2013年の映画『The Wolverine』(邦題『ウルヴァリン:SAMURAI』)も原作コミックの『Wolverine』を基にしている。
ヒュー・ジャックマンがローガンを演ずるX−MENユニバースの一作であり、時系列では『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(2006年)と『X-men:DoFP』(2014年)の間に位置する。
こちらもマッドハウス版同様大幅な設定変更が為され、大規模な日本ロケにより勘違い日本要素は減少。ヤシダ一家は(少なくとも表向きは)ヤクザ組織ではなく、企業グループ「矢志田産業」となっており、本社社長である矢志田信玄(演:真田広之)の父親にしてグループ総裁である矢志田市朗(演:ハル・ヤマノウチ)がキーパーソンとして登場。
雪緒(演:福島リラ)は貧民街の孤児であったが矢志田家に拾われ、市朗のエージェントとして活動しており、カナダの山奥で隠棲していたローガンを捜し出し日本に招いた。
本作の雪緒は「人間の死に特化した予知能力」を持つミュータントになっており、原作同様剣術にも秀でている。
2018年の映画『Deadpool 2』でのユキオ(演:忽那汐里)はX-MENの一員になっており、ミュータントとしての能力も電気系のものに変更されている(『X-men:DoFP』での歴史改変の影響だろうか)。
前作『Deadpool』から引き継ぎ登場のネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドとコンビを組んでいる。
(コンビっていうかカップル)。
ネガソニックとは対照的に陽気で明るい性格になっている。