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哭きの竜の編集履歴

2022-10-19 01:55:12 バージョン

哭きの竜

なきのりゅう

能條純一の麻雀漫画作品。あるいは、同作品に登場する主人公の異名。

「あンた、背中が煤けてるぜ」


概要

タイトルのフルネームは『麻雀飛翔伝 哭きの竜』で、能條純一麻雀漫画作品。あるいは、同作品に登場する主人公の異名。1985年から1990年まで『別冊近代麻雀』で連載された。

2005年まさかの続編、『哭きの竜・外伝』が連載。さらに2016年、外伝のその後を描いた『哭きの竜〜Genesis〜』が連載された。


内容

牌を鳴く度に手が高くなっていく雀士・通称『哭きの竜』。

竜と対局しその強運に魅せられ、彼を追い求める関東・関西の大物極道達と、数々の戦いを勝ち進んでいく竜の人間模様が描かれる。

独特のテンポと、

  • 「己れ(おのれ)は他人のためには生きられない。悲しいほどに己れのために生きるもの」
  • 「命の深さを卑下する者に………真の勝負は語れない」
  • 「あンた、それ以上話すと……言葉が白けるぜ」
  • 「〇〇(対局者の名)と言ったな…お前に一つだけ教えてやろう」

等、麻雀漫画史上に残る竜の名言の数々で、今もファンが多い。


それまでの麻雀漫画の主人公は古い年代のスポ根漫画のように太眉で熱血タイプが多かったが、竜は細美眉で無口(むしろ脇役の方が台詞が多いほど)でクールという、麻雀漫画の主人公像を一変させた作品でもある。


哭きの竜以前の麻雀漫画は賭博がバックボーンなため「手積み卓でイカサマなどの不正で勝つ」描写が当たり前だったが、竜は全自動卓でも対局者がぐうの音も出ない勝ち方をする。

特に「カンをしたらイカサマ無しでもドラがモロ乗りする」という超能力レベルの剛運は『むこうぶち』『咲-Saki-』などの後発の作品にも多大な影響を与えた。


竜(本名かどうかは不明)

CV:池田秀一

通称「哭きの竜」。本名も年齢も不明。とにかく門前では打たないという異色の雀士。単行本第1巻でのみ最終局まで面前で打つ回があったが、同卓した雀士が哭きの竜と知るや「俺達を舐めてるのか?」と尋ねた際「俺は鳴く度に命を縮めている気がする…あンた達には一回の鳴きで充分さ」と答えている。

麻雀では鳴くと点数が少なくなることが多いのだが竜は「鳴いて高い手を作る」タイプで、相手のアタリ牌をピタリと止めた裸単騎待ちで上がる等も日常茶飯事。無謀と思われる手順で三倍満や数え役満なども上がり切ってしまうその剛運に、魅せられる極道は数知れず。

竜が対局中に発する


「あンた、背中が煤(すす)けてるぜ」


はむこうぶちのの「御無礼」と共に麻雀漫画の二大決め台詞と言っていい。

単に運任せでもなく、前述のように面前で打ってもそこらの雀士など全く寄せ付けぬ強さを持ち、第1巻では(俺が最後に入れた二萬、対面の山に必ず積まれる)と全自動卓がどう積まれるかも完全に把握している描写もある。

また、上記のように相手のアタリ牌をピタリと止める超能力じみた洞察力があり、さらに「外伝」では第一作最終回から15年、「Genesis」ではさらに11年(合計26年)経過しているにも関わらず全く老けていないという、人間とは思えない描かれ方をされている。(他のキャラは白髪になっていたり顔の皺が増えていたりと明らかに加齢している)


ネット等でも「麻雀漫画の最強キャラは誰か?」が良く議論になるが、傀、早見明菜スーパーヅガン)、フランケン(根こそぎフランケン)、D・D(兎-野性の闘牌-)達と共に、竜も必ずと言っていいほど最強候補に名前が出る一人である。


アニメ化

1988年から1990年にかけてバンダイビジュアル製作のもとGAINAX制作でアニメが製作された。全3回。

因みにその際は、麻雀牌を描くのが死ぬほど面倒なので、当時の社員一同「麻雀関係の仕事はやめよう」と当時は固く心に誓ったそうである。(結局、1998年に麻雀ゲーム『エヴァと愉快な仲間たち』を出している)

原作でも麻雀牌がラシャ面を、噴煙のような閃光をあげながら滑走するシーンがあるが、アニメでも確認できる。対戦者は『は…牌が閃(ひか)って見えた!?』と驚くのがお約束である。


1991年には東芝からもOVAが出された。


ゲーム化

1990年9月にウルフチームがPC-9801版、91年2月にX68000『RYU 〜哭きの竜より〜』をリリース。

1992年12月にアイジーエスが『麻雀飛翔伝 哭きの竜』を、1995年10月にベックが『麻雀飛翔伝 真 哭きの竜』をリリースしている。


関連イラスト

Dragon Road哭きの竜

関連タグ

近代麻雀 ヤクザ 麻雀漫画

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