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スーパーヅガン

すーぱーづがん

「スーパーヅガン」とは、片山まさゆき作の麻雀漫画、およびそれを原作とするアニメである。
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概要編集

片山まさゆき作の麻雀漫画『スーパーヅガン』は、竹書房の漫画雑誌「近代麻雀オリジナル」にて1981年6月号から1989年9月号まで連載された。全9巻、文庫本全5巻。同時期に連載されていた『ぎゅわんぶらあ自己中心派』と共に、片山まさゆきの二大出世作かつ代表作として知られ、作者もあとがきで代表作と位置付けていた。


当時、麻雀漫画といえば、賭博やヤクザといった裏社会のイメージが強く、その中であくまで学生を中心とした麻雀漫画は至って斬新なものであった。この漫画は大学生やティーン層を中心に幅広く受け容れられヒット、『ぎゅわんぶらあ自己中心派』とともに麻雀人口の裾野拡大に貢献したといわれる。また、それまでに持たれていた、麻雀に対する一定の危険なイメージを払拭した作品とも評されている。


連載終了後にアニメ化も果たす。アニメは、1992年10月から1993年3月まで、当時としてはまだ珍しい深夜アニメとして、フジテレビ系列にて全42話が放映された。制作スタッフには『らんま1/2』のキャラデザインとして有名な中嶋敦子などがいる。また、エンディングテーマの『ジャン・ナイト・じゃん』は、三波春夫が歌っており、時代を先取りしたラップである。


主人公豊臣をその周囲を取り巻く人物を描いたギャグコメディー。タイトルの意味は「つかん」=「ツキ(運)がない」を大げさにした表現で、時に花をツカンポの花を咲かせたり、カニのように泡を吹いたりすることも。作品内でも運のなさの深刻さにつれて「つかん」「ヅガン」「スーパーヅガン」などの表現が頻出する。


13年後にその続編である「スーパーヅガンアダルト」が連載されたのだが、穴埋め程度の連載(編集からヅガンの続編でもいいから、なにかを描いてくれと言われた)であり、作者もやる気半ばで中途半端に連載終了した。


ストーリー編集

豊臣秀幸は高校時代こそ成績優秀、皆の模範となる生徒たちの鑑であった。だが、そんな豊臣を取り囲むように不良グループの織田、明智、徳川の三人が彼をムリヤリ麻雀に連れ込む。彼らはムチャクチャな麻雀を打ち、豊臣を身ぐるみ剥ぐかのごとく有り金をむしり取り、あまつさえ彼の運すらも奪い取ってしまったことで、学生の頃には廃人同然になってしまっていた。


そんな有様の豊臣の元に、突然高校時代のクラスメート、早見明菜が再会する。彼女は「あの時の貴方は本当に輝いていた」と告げ、そしてずっと好きだったと告白。その一言によって彼は輝きを取り戻し、彼女に麻雀をやめることを誓う。しかし、そう易々と引退させてもらえるはずもなく、むしろ借金は更に増やす羽目となり、痺れを切らした早見は素人ながら麻雀を覚え、彼らに復讐を誓うことになった。


だが、早見は腕前こそど素人だったが、信じられないほどのバカヅキで、初めて触った配牌が実は天和だったり(だが、上がってることを知らずに一度切ってしまい、ただの面前ツモとなった)、その後はトイトイをツモ上がりしたり(当然、それは四暗刻である)、三人を震撼させる。


そんな早見はすぐに麻雀にのめり込んでしまい、今後は不良グループの3人と、大阪からやってきた居候のケンジン、豊臣の後輩の渡辺らと共に、とにかくツカンポな麻雀キャンパスが始まっていくのだった。


登場人物編集

豊臣秀幸(CV:山口勝平

本編の主人公。高校時代は優等生も大学時代は落第するなど落ちこぼれと化す。麻雀経験は深く理論的だが、とにかくツキに見放され、裏目裏目の繰り返し。また、相手のリーチに対して消極的でベタ降りすることが多い。明菜は、アニメ版こそアツアツの関係だが、原作では風邪を伝染されたり、クリスマスパーティーで一人手料理を食いっ逸れたりと、けっこう扱いは悲惨だったりする。なお、彼が出くわす卓上での「ついてない状況」は、全て作者の経験から来ている。続編ではアルバイターで食いつなぎ、あちこちの会社で雑用をこなしたりしていた所、ミルミルや昔の悪友たちに出会い新たな運命に翻弄され始める。


早見明菜(CV:大坪純子

本編のヒロインで、作者からバカヅキ女神と呼ばれるほど驚異的なツキを持つ。麻雀の腕は素人並みなのだが、それでも片山作品でも最強の一人と目されるほど(特に連載初期はあまりに強すぎたので、終盤では多少控えめになっている)。明朗快活、成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能で料理の腕も立つなど絵に描いたような才色兼備で、卒業後は野々村証券に勤務するなどエリートの道を進む。豊臣のことは、母性本能を擽られるタイプで放っておけない存在なのだが、自分に釣り合わないと遠慮がちな豊臣のせいでヤスベエ曰く「もどかしい関係」をずっと続けている。続編では帰国後に、ボタニカルカフェをオープンさせてそこのオーナーとなった。


織田信太郎(CV:山寺宏一

リーゼントにサングラスと銜えタバコが特徴。作中でグラサンを外したことがない。セオリーを無視し、力任せに「通し」の一発ツモばかり狙う暴牌野郎。牌の引きは強いがツキはそこまで大したことない。続編では零細ながら長距離運送会社経営をし、部下もいたのだが雲助社員の給料をギャンブルに注ぎ込んでスッてしまったりと、かなり危険な生活をしていた。

明智光一(CV:難波圭一

パンチパーマが特徴の二枚目。理論的な麻雀を打つクールな観察者。ナンパが趣味。不正に試験入手して取得した医師免許では能力の限界があったのか無医(へき地医療)村に行くと告げていたものの、続編ではジゴロと化していた。

徳川康兵衞(CV:龍田直樹

ヤス、またはヤスベエと呼ばれる、角刈りが特徴の男。房総弁丸出しで「あんだー」が口癖。とにかく泣かないと気が済まないが、それでもノーテンで終わることは少なく、やたらドラが乗ったりと運の良さは早見に次ぐ。ただし引きは弱い。三人組の中では豊臣と比較的親交があり交流もそこそこある。彼だけが続編で大成功(ファストファッションブランド会社社長)した。

ケンジン(CV:吉岡辰児

大阪からやってきた傍迷惑な居候で、豊臣の部屋に勝手に住み着いている。とにかく自分勝手で図々しさはピカイチ。麻雀の実力はあるのかないのか分からないほど波が激しい。アニメ版ではけっこう目立つ。

渡辺

豊臣の友人で、モデルは片山の元アシスタント。片山と違って画力はあったが、漫画家として名は売れなかった。アニメ版には登場しない。

ユカ(CV:勝生真沙子

クエスチョンユカの異名を持つ、豊臣のバイト先の店主。原作では脇役だがアニメでは話のシメ役としてそこそこ目立っている。

ババプロ(CV:玄田哲章

実在の馬場裕一元麻雀プロ兼ライター。何切る問題を世に広めた立役者でもある。

オザワ竹書坊(CV:青野武

ムカフーン打法という独特の打法でタイトルに輝いている老翁。豊臣にその極意を伝授しようとした。名の元ネタは近代麻雀発行元の竹書房とそこのスタッフから。

桜田門外(CV:田中秀幸

元ネタは桜井章一

ミルミル

続編に登場した新ヒロイン。純粋な性格だが、豊臣と同じくツキの無さを持っていたたため彼女と意気投合するが、ホテルでばったり帰国していた早見と再開してしまったため、豊臣が肉体的関係を結ぶ寸前ですっかり萎えてしまった。


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