概要
日本テレネットで「ファイナルゾーン」シリーズや「夢幻戦士ヴァリス」を開発していたチームが、1987年にプログラマの秋篠雅弘を代表にして独立した際に、開発チーム名をそのまま会社名にしたのが始まり。なお正式には「ウルフ・チーム」だがPixivに投稿された作品にこの名称でのタグは存在していない。
開発プラットフォームは、PC-8801・PC-9801・X1・X68000・FM-77・FM-77/AV・FM-TOWNS・MSX2・メガドライブ・メガCD・ゲームギア・PCエンジン・スーパーファミコン・DOS/V・プレイステーションと多岐にわたり、多くのオリジナルタイトルを開発・リリースしていた。
開発・リリースしたタイトルの当たりはずれが大きく、非常にクセのあるタイトルが多い。またSLGなのにデバッグ中にコマンドを使用不能にする事でバグに対処したタイトルや、あきらかに出来かけの状態でリリースされたタイトルも存在する。
ただしビジュアルシーンや音楽関係については、いずれの作品でも一定以上のクオリティで高い評価を得ている。
サウンド関連の技術は後にテイルズオブファンタジアへとつながっていく。
※マイコンBASICマガジンのプログラム投稿者Bug太郎こと谷裕紀彦や、サウンドコンポーザーの桜庭統が所属していた事でも知られている。
1990年に代表取締役社長の秋篠雅弘が社員との確執により退任に追い込まれ、Jフォースを設立して独立。
ウルフチームは日本テレネットの100%子会社となり、同社に吸収合併され開発チームブランドとなる。
その後はネバーランドカンパニー・スタジオ実験室・ガウ・エンターテインメント・ネクスエンタテインメントといった元ウルフチーム開発スタッフによる独立が相次ぎ、ナムコのテイルズオブファンタジアの開発後にトライエースが独立、そして2003年にナムコとの共同出資で設立したナムコ・テイルズスタジオに吸収されるかたちでゲーム会社としては姿を消した。
なお、ナムコ・テイルズスタジオも債務超過により2012年元日をもってバンダイ・ナムコゲームスに吸収され消滅し、元スタッフを含むバンダイナムコスタジオが設立された。
開発タイトル
- YAKSA ※ウルフチームの独立後第1作目。PCエンジン神武伝承YAKSAでは企画・音楽を担当
- アークス・アークスII・アークスIII・あーくしゅ・アークスI II III・アークス・オデッセイ
- ミッドガルツ
- ガウディ~バルセロナの嵐~
- 斬-陽炎の時代-・斬 夜叉円舞曲・斬・GEAR・斬II~陽炎の時代~・斬IIスピリッツ・斬III~天運我にあり~・斬IIIスピリッツ
- グラナダ(ゲーム)
- D~欧州蜃気楼~
- RYU~哭きの竜より~
- FZ戦記アクシス
- ソルフィース
- スパン・オブ・ドリーム
- 大東亜黙示録・轟・轟II
- クリスタルチェイサー~天空の魔晶球~
- 超闘竜列伝ディノランド
- エル・ヴィエント・アーネストエバンス・アネット再び(アーネスト・エバンス・シリーズ)
- 新撰組~幕末幻視行~
- NIKO2
- 天舞~三国志正史~・天舞MEGA-CDスペシャル・天舞スピリッツ
- 緋王伝・緋王伝II
- 精霊神世紀フェイエリア
- SUZAKU
- PRISM
- アイル・ロード
- ダイヤモンドプレイヤーズ
- サンダーストームFX
- タイムギャル
- ロードブラスターFX
- Apros~大地の章・風の探究者編~
- ノイギーア
- D-1デバステイター
- GULFWAR-蒼鋼伝-
- 仮面ライダーZO
- ザ・グレイル・ハンター
- 東京トワイライト・バスターズ
- Cybernetic EMPIRE
- テイルズオブファンタジア・テイルズオブデスティニー・テイルズオブエターニア