El Viento・・・スペイン語で「風」。
ストーリー
2年前・・・邪神ハスターの血を引く少女アネット・メイヤーは、ハスターへの生贄となるところを冒険家アーネスト・エバンスに救い出され、ハスター復活を阻止した。
そして1928年。
アル・カポネの協力により、マンハッタンの中心部にハスターの巨大神殿となるビルを建てた教団は、アネットと同じくハスターの血を引く少女レスティアーナを生贄に捧げ、ハスターの強大な力を得ようとしていた。教団は、計画を妨害する可能性のある少女アネット抹殺の為に、彼女の住むシカゴに暗殺者を送った。こうしてアネットの平穏は破られたのだった。
概要
1991年9月20日にウルフチームから発売されたメガドライブ用横スクロールアクションゲーム。8500円。
同社のアクションゲーム『アーネスト・エバンス』『アネット再び』と設定・ストーリーを共有していて、発売日的には最初になったが、ゲーム内の時系列的には、同年12月に発売されたメガCD用アクションゲーム『アーネスト・エバンス』の2年後となっている。
『アーネスト・エバンス』では、NPCのヒロインに徹したが、本作ではプレイヤーキャラに昇格したアネットを操作し、愛用のブーメランによる遠隔攻撃と、ハスターの力による風の魔法を駆使して、シカゴのダウンタウンやニューヨークのマンハッタン等、禁酒法時代のアメリカを舞台に全8ステージクリアを目指す。
本作の特徴としては、アネットのスプライトパターンが非常に豊富でアニメーションも美しい。また敵キャラの中には、スプライトパターンの拡大により巨大キャラとして表示されたり、死亡時の爆発エフェクトが拡大されたりするといったプログラム技術の粋を尽くした表現が用いられている。
ゲーム以外に、『BEEP!メガドライブ』誌上にて、キャラクターデザインを担当した山根和俊が、当時のウルフチームに実在したスタッフの名前(=上野哲也)を名のって描いた漫画が連載され、山根自身の漫画家デビュー作となった。
なお連載の方は、途中で山根がバイク事故をおこして入院し長期休載した事などが原因で途中終了した。
登場人物
本作の主人公を務める17歳の少女。
邪神ハスターの血を引く巫女で、ペルー奥地にある邪神ハスターの信者たちの村で育った。
ハスターの生贄であると同時に、ハスターを封印する力を持っており、冒険家アーネスト・エバンスに救い出されてハスターを封印した際に浴びたハスターのエネルギーの影響で、風の魔法が使えるようになった。
特異で悲劇的な出自だが、アネット本人は引っ込み思案でおっちょこちょいな女の子。
31歳のアメリカ人冒険家にして考古学者。
本作の2年前にあたる自身が主役を務めたメガCDソフト「アーネスト・エバンス」にて、アネットをハスター信者達の手から救いだし、ハスターを封印させた。その後、アネットの養父になった。
アネットと同じハスターの血を引く巫女。17歳。
勝気な性格ゆえか、生贄となってハスターと一体化して強力な力を得ようとする教団にそそのかされている。
第一次世界大戦後にドイツからアメリカに渡ったドイツ人美青年。
アル・カポネに認められて影の腹心として貢献した。しかし2年前のハスター復活事件の際にカポネと袂をわかった。
ハスター教団の司教。52歳。
教団内で大きな力を持ち、ハスター復活の為の計画を練り、実行しようと暗躍する。
シカゴマフィア一の実力者。
大金と引き換えに、教団のハスター復活計画に手を貸す。
2年前にアーネストに計画を邪魔されてハスターを封印されてしまった為、今回は、復活の舞台となるエンパイアステートビル建設に暗躍し、内装をハスターの神殿にしようとしている。
TIPS
ゲーム中にスタートボタンを押してPAUSE状態にし、以下のコマンドを1Pコントローラで入力する。
↑・←・→・↓・Aボタン | ゲームがスローモーションになる。 |
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↑・←・→・↓・Bボタン | プレイ中のエリアをクリアした事になる。 |
↑・←・→・↓・Cボタン | アイテムを入手しなくても呪文が使用可能になる。 |
※スローモーションは、スタートボタンを押すと元に戻る。
※呪文使用可コマンドを4回使うと、全ての魔法が使用可能になる。
電源投入後、ウルフチームのロゴが表示されている時に、1PコントローラのA・B・Cボタンを押しながらスタートボタンを押すと、カラーパターンが表示される。