概要
『ガッツィ・ジオイド・ガード』が所有する『エリアⅢ』が『GGGバリアリーフ基地』から分離発進した後の総称。名称の通り使用の際には自航能力の無いユニットその物が撃ち出される仕様の為に出撃は一度きりで、勇者ロボ用に作られたある種の施設である。
他のエリアと連結部が異なるなど劇中当初から情報自体が兎に角隠蔽されており、詳細部分は製作者や上層部とメインオーダールームスタッフ、勇者ロボたちなどしか知らされておらず、話題がこの話に降られると、急に場の雰囲気が変わる程、口調が重くなる。
当初の設計開発と管理責任者は犬吠崎実であったが、退職した後に猿頭寺、麗雄両名に引き継がれたものの、プログラムには多数のバグが発見され調整が続けられた。2004年、サイボーグ手術後も未覚醒のガイは『Xルーム』と呼称される中心部にある部屋で未だに眠り続けていたが、セキュリティ異常による事故により覚醒している。
その実態はGストーンに作用してエネルギー生成能力を励起させるシステムであり、調整次第でその出力を極限にまで高め得る可能性を秘めていたが、その結果GストーンやGSライドの機能を失う危険性も排除出来ない未知数の不確定要素として、慎重な扱いをされていた。護によるアジャストを得るまでは、Gストーンの力を生命維持に使用している凱の命を繋ぎうる場所として使用されていた。
1度は対EI-23、24合体ゾンダーロボに対して承認する筈であったが、EI-01との東京大決戦に於いて使用承認。メインオーダールームにある麗雄専用の2つのデスクコンソールには目減りで封じていたガムテープを引き剥がし解禁、射程位置確認後ヘキサゴンが回転。画面表示された『弾丸X』の起動スイッチを叩き割り底部のGSブースターを点火して目標付近に撃ち込まれ着弾。中央部から上下が分かれ、勇者ロボは内部の増幅装置へと向かい、GSライドを極限にまで高めるが、チャージ完了には60秒掛かる為、その間の無防備状態が弱点と云える(それを補う為、マイク・サウンダース13世と三段飛行甲板空母がギリギリまでパスダーからの攻撃をミラー粒子で防いでいた)。
絶大なGパワーを得られるものの、Gストーンを再起動不可能にまで燃焼させる諸刃の剣。言ってみればGストーンの力を暴走させて限界まで力を引きずり出す一度限りの自爆・特攻に近い使い方である。こういった『ID5』時代から続いた玉砕覚悟の攻撃は後継組織の『勇気有る者』達の矜持には受け入れられずに廃れたが、この際に得られたデータを元にして天竜神に簡易版が内蔵され、ガオファイガーの『エヴォリュアル・ウルテク・パワー』へと昇華している。
基本データ
英名:Project X
全高:機密
全幅:機密
全長:200.0m
重量:機密
最大出力:測定不能