概要
「仮面ライダーフォーゼ」の変身ベルト。
普段はバックルのみの状態で腹部に当てるとベルト部分が伸びて腰に巻きつく構造になっている。
アストロスイッチを4つまで装填できるスイッチソケットが左右対称に内蔵されており、この中に変身前から予めアストロスイッチを挿入した状態にされている事が多い。
その手前にある「トランスイッチ」を押すことでドライバーとスイッチが接続状態となり、4つ全てを右手側から順番に押した後に「3・2・1」のカウントダウンに合わせて右手側のハンドルレバー「エンターレバー」を引くことで仮面ライダーフォーゼへと変身する。
この「エンターレバー」はフォーゼへの変身だけでなく必殺技「リミットブレイク」の発動許可をドライバーとスイッチ両方に送信する役目も持つ。
フォーゼのシルエットが映るバックル中央の液晶画面「ステイタスモニター」の下には「AXS-4000」というコンピューターが内蔵されており、これによりフォーゼのシステム全体を管理し、強大な力を安定して運用することが可能となっている。
製作者は歌星緑郎博士で本来ならば彼の息子である歌星賢吾が使用するはずだったのだが、病弱な賢吾では使いこなせなかったためクラスメイトの如月弦太朗が代わりにフォーゼへの変身及びゾディアーツとの戦闘を担当することとなった。
終盤にて本来は真に覚醒したコアチャイルドをプレゼンターの元に送り届けるための転送システムとして開発されていたものだと判明した。
賢吾が使えなかったのも病弱だからではなくコアチャイルドとして未熟だったからである。
このため本来は変身アイテムでは無いとも言え、世にも珍しい「変身することを目的として作られていない変身ベルト」である。
事実、プレゼンターとして覚醒した賢吾が使った際は(サジタリウスゾディアーツに途中で妨害されたとはいえ)フォーゼ変身時と同じエフェクトは発生していたもののフォーゼには変身しなかった。
本編及び小説版の後日談である『MOVIE大戦アルティメイタム』では、教え子であるサナギマン/風田三郎への激励の為になんとベルトを溶鉱炉に投げ捨て破壊。これにより、フォーゼへの変身が不能となった。
しかし健吾曰く、「フォーゼドライバーは“弦太朗のダチ”だ。必要な時にはいつでも弦太朗の元にやって来る」との事なのでいずれまた戻ってくるかもしれないことが示唆され、本作の台本にはその台詞後に「溶鉱炉から浮き上がるドライバーのイメージ。」という記載もある。
アクマイザー一味との決戦では5年前の自分から借りに行くという形になった。
『平成ジェネレーションズFINAL』でも弦太朗が所持していたが、この時の時間軸は『MOVIE大戦アルティメイタム』より前なのでまだドライバーは現存している。
玩具版
2011年9月3日に発売。付属スイッチはロケット、ランチャー、ドリル、レーダーの4つ。
発売当初から大人気を博し、とんでもない品薄が続いていた。ピンによるアストロスイッチの識別や中央のフォーゼが多色発光するなどの機能を備えている。
使用電池は単4電池三本。
2021年現在、機能を簡略化したレジェンド版は平成二期のベルトで最初に発売されたものの、CSM版やver.20th、スーパーベスト版は発売されていない。
開発ブログで明かされたところによると、フォーゼドライバーは歴代変身ベルトの中でもドライブドライバーと並んで特にスペックが高く(検出スイッチが25個、LEDが5個搭載)10年前の製造コストで超大量生産をしていた当時ならまだしも、現在の製造コストで放映時のような大量生産が出来ない状態で再販しようとすると値段が一万円を超えるとのこと。
ver.20thやスーパーベスト版が発売されていないのはこれが原因と思われ、売らないのではなく採算が取れないから売れないが正しいか。
余談
- 主役ライダーの初期ベルトとしては、現状最後の専用変身ベルト。
関連項目
スマイルパクト、モーフィンブレス:ニチアサ同期のヒーロー達の変身アイテム。