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λ2000の編集履歴

2022-11-27 20:08:49 バージョン

λ2000

らむだにせん

λ2000とは、特撮テレビドラマ『未来戦隊タイムレンジャー』に登場するアイテムの一つ。

概要

物語中盤より登場する、オレンジ色をした高純度のエネルギー結晶体。

浅見グループ傘下の「第3総合研究所」で開発・研究が進められており、「公害を起こさないクリーンなエネルギー、人類の新エネルギー」として期待を寄せられていた。実際に後の30世紀において、主要エネルギーとして広く用いられている「ζ3(ゼータスリー)」は、このλ2000を元にしたものであることが作中でも明示されている。

もう少し具体的に説明すると、λ2000を高熱処理することで変換されたのがζ3であり、変換の際には形状もオレンジ色の金平糖に似た形状から、青色の細長い八面体に近いそれへと変化する。この処理技術は、20世紀時点では未だ確立されていないことが、タックによって言及されている。


作中での初出であるCase File.18では、ギエンがテロリスト・サンドーラに命じて第3総合研究所から強奪させており、タックの見立てでは「20世紀では資金源にならないため、恐らくドルネロ達が自家用で使うのだろう」とのことであったが、実際にこの時奪われたλ2000は、ζ3に変換(※)された上で破壊兵器ノヴァのエネルギー源として活用されていた。また、そのノヴァを迎撃した政府治安維持局の特殊戦車・ライメイの動力源にも、λ2000が使用されている。

その後も物語終盤にて、やはり第3総合研究所から殺人犯ハーバルをけしかけた上で大量のλ2000を強奪し、これらもまたζ3への変換を経て、ギエンの開発したメカ・クライシス、そしてネオ・クライシスのエネルギー源として利用されることとなる。


このように、当初は単に希少な高純度のエネルギー、そしてそれ故に悪人に狙われる対象としての側面のみがクローズアップされていたが、物語がクライマックスに近付くにつれて、より重要な意味を持つようにもなる・・・


(※ 前述の通り、20世紀ではまだ変換に必要な技術は確立されていないため、ギエンは30世紀から持ち込んだ機械で処理していたものと推察される)


関連タグ

未来戦隊タイムレンジャー 浅見グループ キーアイテム


エネトロン:『特命戦隊ゴーバスターズ』に登場するエネルギー。物語に深く関わるキーアイテムとして位置付けられている、という点でλ2000と共通している
















































真実

注:ここには作品の終盤の展開が記されています。


物語終盤にて明らかにされた、大消滅と呼ばれる歴史的大災害。

その原因を探り、発生を食い止めようとしていたタイムレンジャーは、調査の過程である一つの事実に辿り着くこととなる。

その事実とは、「公害を起こさないクリーンなエネルギー」と謳われていたλ2000に、「僅かながら時空を蝕む性質」という唯一にして致命的なデメリットが潜んでいた、というものである(※)。「大消滅」という災害の実態は、この性質によって引き起こされた時空間の歪みによる現象であり、リュウヤ隊長が突如として20世紀に直接介入しだしたのもまた、30世紀で発生していたという同様の消滅現象の回避が理由の一つだったのである。


その30世紀で起こっていた消滅現象は、その引き金となったGゾードの撃破に伴う歴史修正で回避されることとなるが、今度は本来の歴史で起こるとされる、2001年2月4日の「大消滅」を発生させる引き金となるべきλ2000が何処にあるのか、という新たな謎が浮上する。

実際、20世紀ではまださほどの数が精製されている訳でもなく、またGゾードに動力源として搭載されていた分も、撃破された際のダメージにより大消滅を引き起こす要因にはなり得なかったのだが・・・その答えは程なくして最悪な形で示されることとなる。


――そう、ギエンの操縦するネオ・クライシスと、ブイレックスの衝突によって、時空間の歪みの発生が本格化するという形で。


つまるところ、「大消滅」の引き金となるλ2000はこれら「30世紀にて開発された2体のロボット」の動力源に用いられていたものであり、これらGゾードの数千倍とも言われるレベルの密度のλ2000が共鳴し、急速に時空間の歪みを引き起こした結果が2001年の「大消滅」だったのである。

ギエンとブイレックスがぶつかり合えばその分、事態が悪化するのは目に見えて明らかであったが、この時点でネオ・クライシスに対抗できる手段がブイレックスしかなかった上、持ち主である滝沢直人も前述した事実を信用せずに戦いを続行したため、時空間の歪みをさらに加速させるという事態を招いてしまった。


一応、これを食い止める方法がない訳ではない。

それはDVディフェンダーを調整し、これを用いてブイレックスの体内にあるλ2000を高熱処理することでζ3へと変換、さらにその状態から繰り出すマックスバーニングによって、ギエンの体内にあるλ2000を粒子レベルにまで分解する、というものである。

この方法を実践するためには、当然のことながらタイムファイヤーの協力が必要不可欠であり、前述した直人の反応からもそれは極めて困難かに思われたのだが、この難題は意外にして残酷な「歴史的事実」によってクリアされ、そしてギエンとの最終決戦へとつながっていくこととなる・・・。


(※ λ2000がζ3に取って代わられたのも、このデメリットがζ3では克服されたという点が大きく働いたものと考えられる)

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