スペック
- 全長:29m
- 重量:2200t
- スピード:120km/h
概要
浅見グループが擁する第三総合研究所が、対ロンダーズ用に政府の治安維持局と共同開発した巨大特殊戦車。車体前部に巨大なドリル、上部に二門の強力エネルギー砲を搭載した、ロマン溢れる威容が特徴である。
動力源として、やはり第三総合研究所で精製されていた高純度エネルギー「λ2000」が搭載されており、20世紀末の兵器としては正しく最先端の技術の粋を結集したものと言える・・・のだが、初投入の相手にして30世紀の技術の産物であった破壊兵器ノヴァには、前出の装備もまるで歯が立たず、戦闘開始からさほど経たぬうちに呆気なく破壊されるという、かませ犬か出オチも同然な役回りを演じる結果となってしまった(乗員はタイムレンジャーに救出された)。
以上のようにライメイは成果を上げることは出来なかったものの、浅見グループによる対ロンダーズの取り組み自体はなおも継続され、後にライメイとはまた別のアプローチとして結実することとなる。
受け継がれた「系譜」・・・?
そんな作中では一回こっきり、かつお世辞にも扱いが良かったとは言い難いライメイではあるが・・・意外なことに後年のスーパー戦隊シリーズに多少の影響を与えたのではないか、と見る向きもある。
それが2011年に放送された『海賊戦隊ゴーカイジャー』に登場する巨大ロボ・豪獣神である。豪獣神にはロボ形態の他に、「豪獣ドリル」と呼ばれるビークル形態が存在するのだが、そのフォルムは艦首に大型のドリルを備えた、正しくライメイのそれに近いものである。
そしてこの豪獣神は、タイムファイヤーも含めた3つの「恐竜にまつわる」戦隊から託された大いなる力の産物であり、各形態もそれら3戦隊の大いなる力に対応したものとなっているが、前出の豪獣ドリルが対応しているのは「タイムレンジャーの大いなる力」なのである。
・・・念のために記しておくと、豪獣ドリルのモチーフについては2023年現在でも公式に何らかの言及がなされている訳では無い。ただその一方で、
- 豪獣ドリルが31世紀の時間保護局、即ち浅見グループの子孫も関わった組織から発進している
- 大いなる力を託したタイムファイヤーも浅見グループサイドの戦士であった
- 『タイムレンジャー』という作品に関連するドリルの要素はライメイ以外にはない
といった具合に、「豪獣ドリルのモチーフ=ライメイ」であるという見解を補強するかのような傍証が、複数存在するのもまた確かではある。
関連タグ
ギガバイタス:『星獣戦隊ギンガマン』に登場する巨大戦力の一つ。撮影に使用されたライメイのプロップが、ギガバイタスのそれの改造であると見る向きもある