概要
ここでは主にYouTube限定で配信されている作品について解説する。ポンコツクエストや弱酸性ミリオンアーサーなどのYouTube以外の配信サイトまたは後にTV放映もされるといった場合はWebアニメと称されることもある。
なお、ポケモンや銀魂などのテレビアニメが公式でYouTube配信されるなどのパターンは基本的には含まれない。当然ながら無断転載されたアニメは論外である。
一方で、あはれ!名作くんのような過去にTVアニメとして作られていたが後にYouTube配信に移行したアニメもあるが、こういうアニメをカウントするかは意見が分かれるところ。
特徴
2020年代に入ってから急増したアニメのジャンル。大体10分くらいのショートアニメが基本。作品によっては静止画にアフレコやナレーションを追加したものもあり、そういった作品はタイトルに「漫画」とつけられることが多い。
原作つきからオリジナルまで様々だが、オリジナルの方が多い。大体10秒くらいのOP・EDがある。
幅広い年齢層に向けて制作されていることが多いが、黒いPlottに代表されるように鬱展開やパロディ、公式が最大手な展開も少なくない。商業用アニメと違ってある程度やりたい放題できるというのもあるのだろう。
フルアニメーションのYouTubeアニメは少ないが、番外編などでフルアニメーションが使われることがある。
アニメとあるが資料によってはアニメ扱いされずYouTuberと見なされていたり(実際Pixiv百科事典ではYouTubeチャンネル扱いされている)、バーチャルYouTuber(VTuber)に習って「キャラクターYouTuber(CTuber)」と呼ばれることもある。
オリジナルアニメやマイナー漫画原作のアニメの実験作や叩き台として制作されることも多々ある。こういうアニメは安く作れるしね。
内容
「○○するとどうなるのか?」とタイトルの豆知識やこの世の闇を扱ったエピソードが多い傾向に見られる。この手のタイトルの発祥はフェルミ研究所だとされている。
次に多いのは勧善懲悪系。基本YouTubeアニメの内容はこれと先述の「○○するとどうなるのか?」の2種類に分けられると思っていい。他には日常回やSCPなどを扱った回も存在する。
たまに企業からの案件が来ることもある。中にはそれをネタにした作品や意外なところから案件が来た作品も。制作会社が同じアニメ同士のコラボもたまに行われる。
また、本編から外れたストーリー編をやることもある。
この手のアニメで付き物なのがヤンデレ、腹黒、毒親、トラブルメーカー、ツッコミ属性のキャラ。色々と扱いやすいからだろうか?
変遷
黎明期はマイナーだったり過小評価されたり軽視されている節があったが近年ではライトノベル化されたり、TVアニメ化されたり、ボードゲーム化されたり、商業誌で特集が組まれたりとメディアミックスに積極的になっている。
一般のwebアニメとは一線を画しているアプローチ方法と言えるだろう。そもそもこの手のジャンルの浸透に大きく貢献したのはこのアニメ制作会社の功績が大きい。
問題点
問題点として上げられやすいのが「マンネリ化しやすい」という点である。
実際にどの作品も「○○するとどうなるのか?」と勧善懲悪系の回が乱発されており、ガワが違うだけで中身は殆ど同じというパターンも。そうなった場合、最悪こうなってしまい、それはこの手のアニメの大手であるPlott制作のアニメですら例外ではない。
また、原作つきの場合原作者が関わっていることは少なく、「原作と別物になってしまうのではないか」という不安の声もある。
更に地上波では放送できないレベルの過激な内容の場合、評価が割れやすい(この記事の「問題点」の節も参照)。
関連項目
webアニメ:本ジャンルはこの範疇に入る。
テイコウペンギン:この手のアニメの火付け役。
ゆっくり茶番:ある意味これの原点。
ポンコツクエスト:今でこそ独立局での放送やYouTube以外の動画サイトでも配信が行われているが、それ以前はYouTube上のみでの公開だった。ある意味先駆け?