概要
オザシンとは「小沢一郎信者」や「小沢信者」の略称で、小沢一郎を信仰する人々を指す。小沢一郎が代表であった自由党(生活の党)の主な支持母体であり、新生党・新進党・民主党・日本未来の党等においても一大勢力を誇った。
最盛期には数百万人の信者を獲得していたが、民主党時代に検察特捜部による国策捜査と菅直人による「脱小沢」発言で信者が激減する。しかし、小沢が信者の期待通りに無罪判決を勝ち取ったことで、右派から左派まで思想を問わず多くの信者が団結することとなった。
ただし自由党が原発政策で意見の異なる議員の所属する国民民主党に合流し、その国民民主党もかつて「脱小沢」を掲げた菅直人が最高顧問である立憲民主党へと合流すると、小沢信者は分裂し今では立憲民主党・国民民主党・れいわ新選組へと別れることとなった。それでも立憲民主党から小沢信者の「組織内候補」である青木愛が当選するなど(実際には組織化されていないが、組織の支援を受けた候補者からも落選者が出る中での当選であった)、十万票以上は軽く出せるだけの集票力を見せつけた。
教義
二大政党制
小選挙区制を維持して保守二大政党制を実現する。
卒原発
10年以内に全原発廃炉を実現する。
反ワクチン
子宮頸がんワクチンや新型コロナワクチンに反対する。
主な信者
立憲民主党
青木愛
オザシンの組織内候補。所属政党は旧自由党→民主党→国民の生活が第一→日本未来の党→生活の党→自由党→旧国民民主党→立憲民主党と、一貫して小沢一郎の所属する政党であった。
思想は保守派で、2016年の参院選に生活の党公認で出馬した際は「同性婚反対」「夫婦別姓反対」を掲げた。2022年の参院選には立憲民主党から出馬し、党内左派に配慮して保守的な主張を封印はしたが、立憲民主党の他の組織内候補とは違い組織的な支援を受ける事はない状態で現役の立憲民主党幹事長代理の石橋通宏(情報労連の組織内候補)を上回る票数で当選した。同年の参院選では立憲民主党に逆風が吹いており、立正佼成会組織内候補の白真勲らが落選する中でオザシンの集票力を見せつける結果となった。
森裕子
森裕子はオザシンの中でも武闘派として知られ、フィリバスター(議事妨害)の戦後最長記録を持つ。所属政党は当然、一貫して小沢一郎の政党である。
三宅雪子らオザシン左派からは[否定的に評価されている>https://seijichishin.com/?p=30682]が、一時期は生活の党の代表をするなど多くのオザシンからの信頼は篤い。
末次精一
小沢一郎の元秘書。かつて公式サイトに小沢一郎秘書時代の体験談を書いた面白いページが話題となる。
かつて希望の党から出馬したことがあるなど、立憲民主党の内部では右派。
松木謙公
小沢一郎側近。旧自由党から民主党に合流したが、菅直人への内閣不信任決議案に賛成して除名される。著書『日本をダメにしたこの民主党議員たち』がベストセラーとなった。
菅直人と対立する右派政治家で、また小沢一郎とは旧国民民主党まで所属政党が別であるなど、オザシンの中では異色の存在。一時期は鈴木宗男ファンクラブにもいたが、今では追い出されている。
佐藤公治
新進党時代から小沢一郎に仕え、落選中も自由党事務局長を務めるなど、小沢一郎の片腕。もっともオザシン左派の三宅雪子からは非難されるなど、賛否両論もあった(実際には三宅雪子の方がオザシンから距離を置かれていたが)。
平野貞夫
小沢一郎の知恵袋。黒幕。
日野智貴
オザシンの中では小物であるが、過去には立憲民主党の青年組織である立憲ユース副代表も務めているなど次世代オザシンとして知名度は高く、左翼からはオザシンにして極右と評価されている。「小沢一郎先生は菅原道真公が神であるのと同じ意味合いで神」「立憲民主党が政権を握ると日本が良くなることへの確信は、信仰と変わらないレベル」と言った信仰告白もしている筋金入りの信者。
なお生長の家の信者であることを公言しており、また「泉先生は比喩ではなく文字通りの意味で神様」と述べるなど泉健太も信仰している。また高校時代から子宮頸がんワクチン反対運動を推進するなど反ワクチンの信者でもあり祖国再生同盟や南出喜久治とも親しいが、本人は反ワクチンであることを否定している。
はたともこ
オザシンの中でも強硬な反ワクチン信者。というよりも、反ワクチンの教祖と言った方が良い人物。
子宮頸がんワクチン定期接種化に反対した唯一の国会議員であるが、近年は落選が続いている。
その他
植草一秀
オザシンの中でもれいわ新選組に好意的な派閥を率いる。
山岸飛鳥
れいわ新選組支持者だが国民民主党にも好意的なオザシン。