概要
実写化される事となった『新初恋ヒーロー』の総監督。本名はDVD特典のフォトカードにて判明。
忍風鬼に憑依された影響なのかはたまた元来の性格なのか不明だが、劇中では変貌前・変貌後問わず常時鬱陶しいくらいにテンションが高い。顔貌こそ端麗であるが、リアクションの際に見せる顔芸のクセが凄い。
作風は本人曰く「リアル志向」との事なのだが、「素人丸出しの棒演技がマシに思える程酷い演技はリアリティがある」というよくわからない理屈を掲げるなど実際はかなり型破りである上、本来の作品の方向性とは全く異なる要素をその場のノリや思いつきだけで追加していく等してストーリーを勝手に変えてしまう等、自由奔放でワンマン主義な所謂“個性派”を地でゆく破天荒な人物である。
終始こんな調子の人物な為にまともに付いて行ける人はまずいなさそうだが、撮影自体は完走し切ったので人望やカリスマは割とある方らしい。
しかしそんな彼の映画への熱意と情熱とは裏腹に、紆余曲折の果てに完成し上映された作品は上述した作風(に則って雇った役者のドイヒーな演技や監督の独断で加えられた演出の数々)が仇となり、お世辞にも万人受け……どころか常人では到底理解できない超展開満載な内容となった他、監督や出演した面々が好き勝手に脚本にアドリブを加えまくった結果もはや「原作の名前を借りただけの別物」という怪作に仕上がってしまう。
当然そんな内容のもので映画を楽しみにしていた観客や原作のファンが納得できる訳もなく、上映終了後に行われた舞台挨拶では激烈な抗議やブーイング果てにはゴミが飛び交う大惨事となってしまう。(なお原作者の椎名ナオキだけは何故か拍手して喜んでいた)
そしてそんな事態を引き起こした作品を全国上映させられる訳も無く(現代なら下手をすれば映画会社が潰れかねない)、結局たった一度の先行試写会のみで上映は中止。
結果的に監督としてのキャリアに自ら浅からぬ傷を付け、作品自体もお蔵入りになるという、黒岩(とドンブラザーズをはじめとする彼に巻き込まれた人々)にとっては元も子もない事実上胡乱遠大な“自爆劇”というオチとなったのであった。
なお一応フォローすると彼の映画に対する思いは本物である。
ただ情熱の余り自らの感性や趣味趣向を優先しすぎてしまった結果、明確に原作がある物の映画化にあたって一番重要な「原作に合わせる」という行為をしなかったのが原因である。
また青春恋愛物である原作に対し監督の趣向がアクション物だったのも理由に挙げられる。
つまり纏めると、「初恋ヒーロー」と監督自体の相性が致命的に合わなかったのである(現実でも、撮影監督の方針と原作との相性の悪さ、認識の誤差などが原因で、お世辞にも良作とは評し難い出来になってしまったマンガ・小説作品の実写映画、ドラマの話が何度か見受けられる)。
余談
本名が明らかになるまではクレジット上では「黒岩監督」表記であることからもしや本名が「黒岩 監督」である可能性がわずかながら存在する?...と言われていた。
名前の由来は恐らく、世界的映画監督の黒澤明だと思われる。また、「一蹴」は「一鍬」を文字ったものだと思われる。
関連タグ
岸辺露伴:黒岩の予告編での台詞から一部視聴者は連想した模様。
黒岩流星:こちらは少年サッカーの監督だが、同じく黒岩監督と呼ばれる。