ケブカサイ
けぶかさい
哺乳綱奇蹄目サイ科ケブカサイ属
説明
名前通りフサフサの長い毛に覆われたサイ。マンモス(ケナガマンモス)と同じように寒冷地仕様に進化したため、同じような場所から化石が見つかるが、北アメリカには進出しなかった。
鼻先にある長く曲がった二本の角が特徴。サイの角はケラチン(いわば毛の束)なので本来は化石にならないが、永久凍土で見つかる化石には角がそのまま保存されている(また、旧石器時代の壁画でもその角が確認できる)。永久凍土からは他にも「コリマ」と名付けられた丸々一頭分の巨大な冷凍された個体も見つかっている。
ちなみに同じくらいの時期にはエラスモテリウムというやつもいたが、こちらは一本角。同じサイ科でも全くの別種で、絶滅した時期も早かった。