概要
栃木県の東武鉄道鬼怒川線の終点新藤原駅から、福島県南会津郡南会津町の会津鉄道会津高原尾瀬口駅までを結ぶ、「会津鬼怒川線」を運営する鉄道会社である。
川治湯元駅から北の区間は人家がほとんど存在しない区間を走る。そのため利用客の殆どは定期外旅客(観光などで乗車する旅客)である。総延長30.7kmのほとんどがトンネルあるいは鉄橋、高架橋で構成されており各駅停車でも所要時間はおよそ35分と平地の鉄道と大差ない。
2022/3/12のダイヤ改正で1日の往復本数が17本→10本という大幅減便がなされている。
諸々話
- 新藤原駅の標高は425.3m、会津高原尾瀬口駅の標高は722.5m。駅として最も高い場所にあるのは男鹿高原駅で標高およそ765m。
- 路線建設を行ったのは鉄道建設公団である。元々は国鉄の路線として開業する予定だった。
- 国鉄の構想では野岩線・会津線・日中線の3線を総称した野岩羽線として今市〜西米沢を結ぶ構想だった。
- 国鉄時代は新藤原〜今市に関して東武との交渉が決裂した場合に備え並行新線や西那須野への支線の計画も立てられていた。
車両
自社車両
- 野岩鉄道6050系
自社保有の車両で、東武鉄道6050系および会津鉄道6050系と同型。
東武鉄道・会津鉄道では2022/3/12のダイヤ改正を境に定期運用では使われなくなった。
他社車両
- 東武鉄道300系・350系
夜行列車の「尾瀬夜行2355」「スノーパル」として入線していた。現在は定期運用から離脱。
- 東武鉄道500系
特急「リバティ会津」として1日4往復を運転。現在「尾瀬夜行2355」「スノーパル」は本系列の運用。
- 会津鉄道AT700形・750形
快速「AIZUマウントエクスプレス」として1日1往復を運転。気動車。
駅一覧
●:停車、レ:通過、▲:一部停車
Aリ:AIZUマウントエクスプレスおよびリバティ会津
駅名 | Aリ | 備考 |
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↑ | 東武鉄道浅草方面へ直通 | |
新藤原 | ● | |
龍王峡 | ● | |
川治温泉 | ● | |
川治湯元 | ● | |
湯西川温泉 | ● | |
中三依温泉 | ● | |
上三依塩原温泉口 | ● | |
男鹿高原 | レ | 秘境駅として密かに有名 |
会津高原尾瀬口 | ● | |
↓ | 会津鉄道会津田島・JR会津若松方面へ直通 |
関連項目
鉄道 秘境駅 東武鉄道 会津鉄道 第三セクター・第3セクター