— 会えなくても、大切な人はそばにいてくれる —
演:斉川あい(幼少期:小池彩夢)
概要
19歳。ヒビノ・ミライの誘いに乗りGUYSに入隊した女性隊員である。
入隊前はバイク好きの祖父・シロウ(演:チャーリィ湯谷)の影響でロードレーサーとしてオートバイに乗っており、女性ライダー初の世界選手権出場を目指す、所属するチームの中でもトップの実力を誇る選手だった。入隊後もチームの仲間やカドクラ監督とは交流を続けており、チームが惨敗した際には落ち込んでいた監督を気にかけてツーリングに誘っている。
弟にはタツミ(演:小野健斗)がいる。
人並外れた聴覚を持っており、敵の攻撃が飛んでくる方向を正確に聞き分けたり映像記録から微かな怪獣の鳴き声を聞き取ったりできる。
ただし、この優れた聴覚ゆえにバイクの不調なども敏感に感じ取ってクラッシュの恐怖を嫌でも感じてしまうため、選手時代には終盤になるにつれタイムが伸びてしまう弱点があったらしく、入隊当初もマシンの不調にかなり神経質になる様子が見られた。その後リュウから「マシンを信じることの大切さ」を(リュウさんらしい熱血ぶりとともに)教わり、恐怖を克服した様子。
また、ここぞというときの集中力は短いながらすさまじいものがあり、射撃の腕はチーム最古参のリュウにも引けを取らない。同じくスポーツ選手であるジョージからもその感覚は「本物のアスリート」と評されている。
小説版ではより能力の詳細が明らかになっており、ユーゼアルとの交信のために流された大音量の童謡の中から救難信号を聞き取れるぐらいの聴力を持っているという。なお、人の声と救難信号は波長が似ているから聞き分けるのが難しいという。
同じく女性隊員のコノミとは対照的に男勝りで姉御肌。正義感も強く、ミライの恩を仇で返すような事をした悪徳記者を「人間のクズ」と吐き捨てるなど、義憤に駆られた際には割りと容赦のない言葉を用いる事もしばしば。
故にか、日ごろ着用している隊員服もコノミと異なり男性用のものである。
だがそんな性格とは裏腹に蜘蛛が大の苦手で、ウルトラ・ゾーン内の小惑星ではレッサーボガールの腹の模様をいるはずのない蜘蛛と取り違えパニックに陥ったことがある。あまりの苦手ぶりにジョージが「対マリナ兵器」と称して蜘蛛のおもちゃをどこからか取り寄せる始末。
また、強気な性格に隠れがちだが、マケット怪獣の運用実験で負傷したり休みの日に出かけた先で怪獣に遭遇したりと、意外に不幸体質。
中でもベムスターとの戦いではあわやガンローダーごと飲み込まれそうになったことから、以降ベムスターにはトラウマを抱えており、新たなマケット怪獣として何か採用できないかGUYS内で検討された際には、ベムスターが有力候補だったにもかかわらず「あんなのと(一緒に)戦うなんて、絶対イヤよ! 無理! 却下! 問題外!!」と[[トリヤマ補佐官に凄む程に猛反対した事でやむなく不採用となっている。
サッカー選手としてのジョージの大ファン。入隊し彼とチームメイトとなったことで、「推しのスター選手と友人として背中を預けられる間柄になる」という、ファンなら誰しも一度は夢見るであろうことを成し遂げた「勝ち組」であったりする。
もっとも、チームメイトとしては女性を前に鼻の下を伸ばしがちな彼を見て呆れたり妬いたりすることもしばしばで、フジサワ・アサミ博士がジョージと相思相愛ぶりを見せた時には、二人の披露するフラメンコに他の隊員たちが盛り上がる中、彼女だけはものすごい表情で歯噛みしていた。
弟が二人おり、うち一人が劇中に登場している。彼によれば子供のころから気の強い性格だったらしく、おかげで「姉貴なら心配いらない」と妙な安心感を持たれている様子。
ちなみに子供のころ、時間を渡りやってきたクロノームの魔の手からアンヘル星人トーリに助けられたことがあるが、彼に記憶を消されたため、GUYSの隊員としてクロノームの事件に遭遇し過去に飛ばされるまで、彼と会ったこと自体を覚えていなかった。
最終決戦後はロードレーサーに復帰した。GUYSでの経験を通して選手として大きく成長しており、出場した大会で好成績を収めた模様。
小説版ではついにバイク「ガンブレイバー」が登場するが、操作が難しいため、本人もあまり乗りたがらない。
余談
初期案では彼女がウルトラマンエースに変身する予定だったらしい。エース客演回で彼女が重要な役割を担っていたりするのはその名残である。