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錦山彰の編集履歴2023/02/02 00:21:11 版
編集者:PPPPPPPPPP
編集内容:ラスボスとしての威厳について補足

1人殺すも2人殺すも同じじゃねぇか…そうだ……そうだよ……とっくに道は決まっていたんだ…堂島を殺し、桐生を見捨てたあの時から……

概要

SEGAより発売されているゲーム「龍が如く」シリーズの登場人物。

東城会直系錦山組組長であり、主人公・桐生一馬の渡世の兄弟分。

桐生と同じ児童養護施設「ヒマワリ」の出身で東城会の大幹部・風間新太郎に育てられた。

その為、桐生との付き合いは長く、彼との間には深い信頼関係が築かれており、極道の世界にも彼と一緒に足を踏み入れた。処世術に長け、交友関係の広いタイプだが、常に自分の一歩を先を行く桐生に対して多少のコンプレックスを感じている。

桐生からは「錦」、由美や麗奈からは「錦山君」と呼ばれている。

容姿

『0』の若衆時代はワンレングスのロン毛にワインレッドのスーツに黒地に金の模様が入ったチンピラシャツを着用している。

背中の緋鯉もこの時は桐生同様色のない筋彫りの状態であった。いつ色を入れたのかは不明。

『1』『極』では、白のスーツに黒のカッターシャツ、ワニ柄の靴といった装い。

髪型は凶変以前は『0』と同じワンレングスだが、凶変後はオールバックに変わっている。

また、『極』で初めてこの髪型にした際は自身が殺害した組員・松重の体から溢れ出した血をポマード代わりに髪を固めている

本編での活躍

龍が如く

1995年(当時27歳)の10月1日、自身や桐生と共に「ヒマワリ」で育ち現在は神室町でホステスをやっていた澤村由美が、自身も所属する堂島組組長の堂島宗兵に誘拐された事を知り、彼女らの元まで駆け付け、そこで堂島ともみ合ううちに彼を射殺してしまう。

そこに遅れて桐生が駆け付け、当時、錦山には難病を患った妹・優子がおり近日中に手術を控えていた為、桐生は錦山が捕まってはいけないと考え、錦山の「親殺し」の罪を被って警察に捕まる。

その後、錦山の妹は手術の甲斐もなく死亡し、由美は事件のショックで記憶喪失になった上、入院した病院から姿を消してしまう。

それから10年の間に、以前から桐生に抱いていたコンプレックスとそれらの悲劇が相まって錦山は豹変を遂げる。2005年(当時37歳)、東城会の大幹部になっていた錦山は、東城会の金庫から100億円が消えていることを幹部会でリークし東城会を混乱させる。

そしてその騒動に乗じて東城会3代目組長である世良勝を暗殺。自分が4代目になるべく暗躍し、遂には育て親である風間の暗殺をも図り、10年ぶりに再会した桐生とは兄弟の縁を切り敵対することとなる。

その後、近江連合の協力を得て独立。どんな犠牲を払ってでも東城会の頂点に立とうと画策するが、桐生や同じく東城会のトップを狙う者達の手によって失敗。

最後は由美と再会すべく桐生が現れたミレニアムタワーにて、緋鯉を背負う自分に対し、応龍を背負う桐生と上半身を脱いだ裸一貫の状態で最終決戦の死闘を繰り広げた末に敗北する。鯉は龍門を昇る事でやがて龍になるとされているが、錦山は終ぞ龍にはなれなかったのである。

その後、100億円を奪い返しに来た騒動の黒幕・神宮から桐生達を守る為に、腹部に銃弾を受けながら彼をナイフで刺し、最後のケジメとして由美がセットした爆弾に発砲し、神宮と100億円を道連れに爆死した。

戦闘では力を溜めての大振りのパンチやアッパー、出の早いキックなどを使ってくるほか、シャープな体型に似合わず桐生ですら持ち上げることのできない調度品を強引に振り回してくる。

龍が如く0 誓いの場所

東城会直系堂島組若衆として当時20歳の若かりし頃の錦山が登場。

要領がよく立ち回りに優れており、組織でのし上がるためにどうすべきかを常に考えている。また兄弟分である桐生にはそういった野心が薄いことを惜しく思っている。

戦闘では桐生のチンピラスタイルのような原始的な喧嘩スタイルで戦い、通常の攻撃の他に挑発からのカウンターやタックルからの双手刈などの特殊な攻撃も行う。

桐生が堂島組と敵対した後は窮地の桐生を助けるために奔走を見せる。

立華を堂島組に渡そうとしない桐生の命を三幹部が狙った際は、阿波野の脅しを振り切った桐生を車に乗せて郊外に逃走。そこで堂島組の裏切り者に対する冷酷なやり方を知っているためにせめて自分の手で桐生を殺そうとするが、結局は果たせず、「俺は・・・、お前と一緒じゃなきゃ駄目だ」と悲痛な心情を涙ながらに吐露する(後に発売された極で描かれた凶変するまでの過程を考えると、ある意味皮肉ではあるが、錦山という男の全て物語る台詞と言える)。

逆に錦山を騒動に巻き込むまいとする桐生から兄弟の縁を切られ、山中に置き去りにされる事となる。

その後、堂島組構成員から桐生を殺すように強要された際は風間や桐生を裏切ることが出来ないという気持ちから堂島組と敵対することを決意し、桐生と行動を共にする。マコトを探しに神室町にやってきた真島と一戦を交えた後はマコトが居なくなったことを伝える。その後は最終決戦で桐生と共闘するが、後に渋澤組構成員を足止めするためにその場に残り、桐生に渋澤を止めるように全てを託した。桐生と渋澤の決着後は尚も渋澤を殴ろうとする桐生を力ずくで制止し、彼を冷静に諭す。

事件後は桐生が堂島組に復帰したことを知って最初は驚愕し、先の騒動で敵意を買っている筈の堂島組に敢えて戻ろうとするかの疑問を投げかけるが、桐生からその理由と覚悟を聞いたことで安堵する。

本作での友として、兄弟分として桐生を思う彼の熱き人間性は多くの「龍が如く」ファンの心を動かし、『龍が如くONLINE』事前登録開始記念に行われた人気投票「『龍が如く』シリーズキャラクター総選挙」では郷田龍司に次ぐ7位(152420票)という好成績を残した。

投票期間中の中間発表では真島、桐生に次いで3位にまで追い上げ、峯義孝と激しい3位争いをしていた期間もあった。

龍が如く極

初代「龍が如く」のリメイク作品。

本作オリジナルの追加シナリオで錦山が0から1にかけてどうして豹変したかが描かれる。

桐生が被ったことで「親殺し」の罪を逃れ、その後風間や柏木の采配で後に桐生の受け皿となる様、錦山組を持つ事を許されるが、元々ヤクザとしての経験は10年程の一若衆でしか無く、さしたる経歴がないこと等、同じ年数ながら舎弟頭補佐とまでなっていた桐生と比べると劣る点も多く、風間組から移籍した松重を始めとする周りの面々からも見下され、組長でありながら組員達を統制しきれない状態となり、その事を猛烈な勢いで責めた柏木からすら、「桐生ならこんな事には・・・」と言われる等、事ある毎に桐生と比較されて彼に対する罪悪感や劣等感が大きくなっていく。

さらに妹の主治医・日吉の裏切りや、嶋野からの唆しによって抱いた風間への猜疑心、舎弟であるはずの松重の暴走、妹の病死、由美の失踪などによる負の連鎖に押し潰されていき、遂には全てに絶望して切腹しようとするが、その場に現れた松重のまたもや桐生と比較した嘲笑の一言に激怒して彼を殺したことをきっかけに、自分自身を含めて誰も信じられない重度の人間不信に陥ると同時に東城会の頂点に立つという野望のみを心の支えとするようになる。

そのためなら手段を選ばずに何人だろうと誰であろうと殺すことを厭わない程の冷酷な性格へと変貌してしまうのであった。

この追加シナリオは台本を読んだ担当声優の中谷氏がしばらくキツイと思うほど重たいものだった。

戦闘面は格闘スタイルが『0』の喧嘩スタイルに加えて柏木のような空手を使用した我流+空手のスタイルに変化。

一方で『1』の椅子で殴りかかるなどの一部の攻撃は使わなくなった。

QTEでは桐生と激しい拳の応酬を繰り広げながら共に過ごした時代や事件以後離れ離れになっていた10年間の回想が流れる粋な演出が追加。

最後の殴り合いの際にフラッシュバックする

錦山「桐生…行こうぜ!」

桐生「ああ…」

という『0』の共闘時の台詞は涙モノ。

ONLINE

錦山彰(決戦)のキャラクターストーリーでは、『極』で彼から臓器ブローカーへの紹介料として三千万を騙し取った挙句、妹を見殺しにして逃げた主治医『日吉公信』への復讐が描かれている。日吉を見つけた後は逃亡の手助けをするも最終的には彼の全身生きたまま臓器売買のブローカーに三千万で売り渡している。

これは錦山の個人的な復讐でもあったが、同時に『優子のような犠牲者を出したくない』という想いもあった模様。

外伝・その他の活躍

龍が如く 維新!

スピンオフ作品「龍が如く 維新!」では岡田以蔵役として登場。

武市半平太率いる土佐勤王党に所属しており武市の弟分である桐生演じる坂本竜馬に対して強い対抗心を抱いている。

作中では三度にわたって龍馬と戦うことになる。

ラスボスとして…

桐生の幼馴染ぐらいしかエピソードが無く、桐生への敵対演出も影で部下を仕向けるなど間接的であり、イマイチ東城会直系組長になった程成長した要素が見えない。

敵である嶋野太真島吾朗劉家龍の方が、悪役としての印象が大きいのも一因。

バトル面も真島や荒瀬和人が強敵のため弱く感じてしまうので直前に戦う神宮京平の方がまだ厄介な敵である。

リメイク版『龍が如く極』では錦山に関するイベントシーンが大幅に増えたこと、「0」の存在で錦山個人の掘り下げがなされたことによりラスボスとしての印象が改善された。

錦山がたった10年以内に直系組織の組長にまで上りつめた背後には、関西最大勢力の極道組織近江連合や大物政治家の神宮を味方につけていたという経緯がある。

野望のためになりふり構わなかったとはいえ、組を持った時には弱冠27だった若者がたった10年という期間で多くの組員と重要な役目をその身に背負えるほど成長したことから見て、錦山には元々野望を成し得る力があったのではないだろうかと考えるファンもいる。

また、そうした野心を糧に振るった辣腕で強引に規模を拡大したためか錦山組の組員は新藤、荒瀬をはじめとしてのちの作品に登場する神田や長谷部など、野心を隠さない者や好戦的な無法者が多い武闘派な組となってしまったが、そんな組員たちをしっかりとまとめ上げていたのも彼の手腕が窺える。

また、二代目組長である新藤は彼に惚れて極道の世界に足を踏み入れたと語っているなど、組員たちからの人望があったのも確か。

余談

錦山の声を務める中谷氏は新シリーズの主人公「春日一番」の声も担当している。

中の人だけ見ると桐生から錦山に主人公をバトンタッチした様にも見える。

関連タグ

龍が如く 東城会 桐生一馬 ラスボス

哀しき悪役

サイアス…中の人繋がりでカップ焼きそば現象。中谷一博氏もTwitterで親近感を呟いていた

岡田以蔵…「龍が如く 維新!」での彼の配役。

シン…「北斗が如く」での彼の配役(正確には声優の中谷一博氏の配役)。主人公の親友であったが歪んでしまい敵対するに至った点や、主人公と同じ女を愛した点が共通しており、まさにピッタリの配役といえよう。

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