概要
ウルトラ怪獣擬人化計画にてデザインされたノーバの擬人化キャラクター。
円盤生物ではラインナップ入り第1号だった。
原作の赤いテルテル坊主のような外見や三角形の特徴的な口、触手と鎌に基本的なパーツは抑えつつ、マントを捲ると露出の多いかなり際どい格好をしており、更に顔に被っている仮面も割れている等、どことなく危険な雰囲気を漂わせている。
劇場版で声を担当した石原夏織も自身のラジオ番組『石原夏織のCarry up!?』(第31回)でその露出の多さに言及しており、「(ノーバに限らず)キャラクターの露出の多さが話題になった」「良い体つきとは言わないけど、意外とそういう担当だったんだね、みたいなことを(収録中に))みんなと話してて……」とコメントしている。
掲載誌によると、暗殺者(アサシン)をイメージしているらしい(恐らく、登場エピソードのタイトル「死を呼ぶ赤い暗殺者」を意識したものと思われる)。オリジナルは人型とは言え極度にシンプルなデザインだったが、その分、アレンジの余地も大きかっただろう。
人気キャラクターであるゴモラやゼットンと比べると、元になった怪獣の知名度の低さから聊か地味な存在ではあるものの、ノーバのシンプルなデザインに、女性らしいセクシーさと暗殺者らしいカッコよさをうまく落とし込んだデザインは、ファンからかなり高い評価を得ており一部では根強い人気がある。
なお、擬人化にあたって褐色肌とされているのだが、後発の円盤生物・シルバーブルーメも、同様の褐色肌となっていた。共通の出身星・ブラックスターとの関連が窺われるが、果たして……??。
また、細かくて見落としがちだが、右の太ももにブラック指令の胸の“どくろマーク”が、白いタトゥー(?)として刻まれており、これもシルバーブルーメと共通の意匠になっている等、細かいところにデザインの拘りが垣間見える。
ちなみに、仮面と触手の配置が媒体によって異なり、一致しない妙な特徴がある。
最初に発表された立ち絵および劇場版では、仮面の位置が顔の左側で、触手は右腕に付いている(原典のノーバと同じ)。一方、漫画版では仮面の位置は顔の右側で、触手も左腕に付いており、原典とは完全に逆の配置になっている(第4巻の表紙では立ち絵に合わせた配置になっているが)。
こうした差異が設けられているのに何か理由があるのかは現状不明であるが、「『漫画とアニメのノーバは別人である』設定を表現しているのではないか」という説があるとか。
漫画版
ブラック指令とシルバーブルーメと共に番外編で登場。
原作通り、ブラックスターから地球へと侵攻してきたはいいものの、侵略どころか明日の食事や家賃に困窮する貧乏な生活を余儀なくされており、生活費の足しにしようと単行本第2巻の製本作業のアルバイトをしていた。
製本前の漫画のページを食べようとするシルバーブルーメを止める等、良心的な存在……かと思いきや、地球に来た目的を「毎日インターネットやって テレビ見て 漫画読んで ダラダラすること」と発言する等、実際は無気力な面が目立つ。
また、良くも悪くも素直な性格でで隠し事をするのが苦手。
尚、ブラック指令の目的についてもはっきりとは知らないようである。
単行本第4巻では後述する劇場版の宣伝も兼ねてか表紙を飾っている。
また、ゲーマーズでは彼女の水着姿を描いたブックカバーが特典として付属した。
小説版
ノーバのカイジューソウルを宿した怪獣娘。
国際怪獣救助指導組織GIRLSの戦闘部隊に所属しており、金山シンヤの部下としてアンジェリカ(マグマ星人)やキリエロイドと共に謎の敵:シャドウの殲滅に当たっている。
人間として暮らしている時の名前は不明。
怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜
新作アニメーション作品にも登場が決定。
本作ではブラック指令率いる悪の組織(?)「BLACK STARS」のメンバーとして登場する。
詳細は上記のリンク先を参照。
演者である石原夏織は声優としてのキャリアもさることながら、並行して歌手活動も行ってこちらでも成功を収める等、業界ではかなり名の知れた実力派であった為、キャスティングが発表された際には、思いがけない有名声優が起用されて驚いたというファンも多かったらしい……。
ちなみに、本作ではサツキのイメージシーンの中で本物のノーバも登場するのだが、光線の打ち合いに敗れてそのまま口に光線を撃ち込まれ、花火のように爆死すると、上記の『オーブ』のシーンを意識したと思われる演出がある。