本来は「エッダ」が正式名称ですが、別のキャラクターが多くヒットするため
「FF14 エッダ」や「エッダちゃん」で探すと見つけやすいです。
「エッダ」概要
光の戦士(プレイヤー)と、リムサ・ロミンサの「サスタシャ侵食洞」の前で出会うヒューラン族の女性。
同郷の婚約者でありリーダーのアヴィール、弓術士リアヴィヌと呪術士パイヨ・レイヨの4人でパーティを組み冒険をしていた。
本人は幻術士(ヒーラー)。しかし回復が追いつかないのか、アヴィールから「ケアルもろくにできない」と罵られ、ポーションを買いに行かされるという屈辱を受けていた。
それでも愛する彼のために健気に頑張っていたが、その後グリダニアの「タムタラの墓所」において、功を焦ったアヴィールは敵の前に突出、命を落とす。
アヴィールに岡惚れしていたリアヴィヌは嫉妬と怒りから、パイヨは保身からエッダ一人に責めを負わせ、パーティは喧嘩別れの形で解散。
エッダは故郷に戻り、冒険者として一からやり直すと光の戦士に告げ、辛うじて取り戻したアヴィールの遺体の一部とともに去っていった。
クエストの中で、エッダは回復が間に合っていないとしてポーションを買いに行かされ(しかも代金が不足していた)、アヴィールが死んでしまった際も彼女の腕が悪いせいだ、と仲間から責められている。
しかしエッダの発言から推測すると、実際にはアヴィールが回復魔法の届かない範囲まで先行してしまった事に一番の原因があると思われる。
このエピソードは、実際にゲームプレイで起こりがちな場面でもある。
パーティを支えるヒーラーが、成長過程で一方的に責任の追及を受け、暴言を吐かれるといったケースは少なからずあり、心が折れてしまうプレイヤーも多い。
エッダ一人にクエスト失敗の責めを負わせる身勝手なパーティメンバーの描写は、プレイヤー同士、互いに相手を思いやって仲良くプレイしてほしいという、運営からのメッセージでもある。
「新生」メインクエストクリア後には、彼らとそっくりな格好をしたパーティが同じダンジョンの前で会話している。
突出して死にかけた剣術士が謝るのを幻術士が叱り、そんな二人に仲良くするよう言って笑い飛ばす弓術士と呪術士という、エッダたちの「もしも」を想像させる会話が確認できる。
その後のエッダちゃん
※以下ネタバレ
パッチ2.3『タムタラの薄明るい底で』
パーティ解散後、アヴィールを失ったことで憑き物が落ちたようにおとなしくなったリアヴィヌは、ミンフィリアに拾われていた。
その後は光の戦士も所属する組織「暁の血盟」に所属。「砂の家」にて地道に働いていたが、メインクエスト中盤、帝国軍の襲撃にあって命を落とす。
遺体は東ザナラーンの聖アダマ・ランダマ教会の墓地に運ばれ、手厚く埋葬された。
「新生」メインクエスト終了後、光の戦士はウルダハの街角であのパイヨ・レイヨと偶然出会う。
「エッダから手紙が届いた」という彼は、嫌な予感がすると語る。
それは死んだアヴィールとの結婚式の招待状であり、式場は彼が命を落とした「タムタラの墓所」。更に式にはリアヴィヌも招待されているという。
しかし光の戦士から「リアヴィヌはすでに死んでいる」と聞かされ、パイヨは怯える。またリアヴィヌの遺体が墓地から消えていることを知ると、恐慌状態となった。
真実を確かめに出向いた「地下霊殿 タムタラの墓所」改め「惨劇霊殿 タムタラの墓所 (Hard)」。
おぞましい赤い光に照らし出され、様相を一変させた墓所の行く先々で、光の戦士はエッダの手記を見つける。
やっぱり、この狭苦しい村は、あの人に相応しくない。
冒険に出よう。
もう一度、あの人といっしょに。
それはエッダが、アヴィールの「首」と共に各地を旅する様子が書かれたものだった。
湖のほとりで、あの人と見つめ合う幸せな一時。
日が暮れるまで、ふたりきりの時間を過ごした。
これからもずっと一緒だ……
あの人の言葉が嬉しかった。
まるで生きている人間のようにアヴィールに話しかけるエッダ。
そんなエッダの耳元で、徐々に腐敗していくアヴィールはずっと囁き続ける。
うん、わかってる。
わかってるよ、自由に動ける身体がいるよね。
愛する彼のためにふさわしい「身体」を探そうと決意するエッダ。
……手記の記述は徐々に狂気を帯びていく。
ここには、からだがいっぱいあるの。
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいあるの。
だから、きっとあなたもげんきになるわ。
調査を進める光の戦士一行の前に立ちふさがったのは、無残にもアンデッドと化したリアヴィヌだった。
結婚式の「立会人」にされたリアヴィヌは、生前得意としていた弓術で一行に襲いかかる。大量のゾンビが波状攻撃をしてくるのを掻い潜って撃破すると、彼女は
だから、あたしは……嫌いだったのよ……キモチ悪い……やつ……。
と言い残し、二度目の死を迎える。
続いて現れたのは、先にエッダに連れ去られる形で姿をくらませ、金縛りにされたパイヨ・レイヨだった。
首無し死体「スペアボディ」からパイヨを守りつつ撃破すると、ようやく自由を取り戻したパイヨは逃走。
墓所の最奥。
花嫁を思わせる純白の衣装(※1)に身を包んだ『純白のエッダ』は、光の戦士を待つ。
彼女の傍らにいたのは復活したアヴィール……ではなく、墓所で集めた魂と骸を寄せ集めて造られた(※2)巨大な生首のモンスター『勇壮のアヴィール』だった。
私とアヴィールを祝福するために
みんなが贈物を持ってきてくれたのよ
あなたが気にかけていた冒険者も
ほらとっておきの身体を持ってきてくれたわ!
苛烈な戦いの末に光の戦士が勝利すると、アヴィールを失い動揺したエッダはよろめいて後退る。
裾に蝋燭の火が燃え移っている事にも気づかないまま足を踏み外し、奈落へと転落。
死へと向かう落下の途中で、一瞬だけ彼女は微笑を浮かべる……
その後、辛うじて生き延びたパイヨは光の戦士に礼を言い、立ち去ろうとする。
だがその視界の片隅、墓所の暗い影に佇む白い女を彼”だけ”が見る。
そしてうっそりと顔を上げたエッダの笑顔に、悲鳴を上げて逃げ去るのであった。
※1 この衣装はアヴィールを亡くした当時に比べ、かなり高レベルなものである。光の戦士に告げた通り、それなりの経験は積んでいたようだ。
※2 駆け出しのヒーラーであるエッダに死者を復活させるすべなどあるわけもない。狂気に陥った彼女を操り、リアヴィヌやアヴィールをアンデッドに仕立て上げた存在については、パッチ3.35にて実装されたコンテンツ「死者の宮殿」内で明かされることになる。
パッチ3.35『死者の宮殿』
黒衣森南部の地下に広がる、この世に強い未練を残す死者が集う「死者の宮殿」。
その50Fのボス『漆黒のエッダ』(※3)として、アヴィールとともに再登場。
黒紫のゴスロリドレスに身を包み、鎌を手に強烈な攻撃を仕掛けてくる。
討伐に成功すると僅かな間ながら正気に戻り、死の直前に何者かの干渉を受けたことを匂わせた後、婚約指輪を遺して消滅する。
その後光の戦士は、再会したパイヨの頼みでアヴィールの指輪を探し出し、そろった指輪をパーティ結成を誓った場所……リムサ・ロミンサを臨む高台に埋める。
冒険に心躍らせ、希望を抱いて戦い、その果てに命を落とした若者達。彼らの魂の安息を祈り、2人が立ち去ろうとしたとき、穏やかな女性の声が礼を告げるのだった。
※3 このときエッダが身にまとっていた装備と武器は、そのデザインが好評を博し、オプションアイテム化。『ブラックボゾムシリーズ』として、装備と武器がそれぞれ販売されている。
武器は斧術士(戦士)・槍術士(竜騎士)・暗黒騎士・幻術士(白魔道士)・呪術師(黒魔術士)用だったが、「暁月のフィナーレ」でリーパーが実装されたのに合わせて新たに追加された。
余談
- EDDA(エッダ)をアナグラムするとDEAD(死亡)という意味になることから、アヴィールはAVILEでアナグラムするとALIVE(生存)となるのでは、と推測する人もいた。……しかし実際にはアヴィールの綴りはAVEREであるため誤りである。
- 後に実装されたアヴィールの生首マウントが「ADDEEVOLI」と呟いているが、これを逆から読むと「ILOVEEDDA」、アイラブエッダである。しかし逆読みに皮肉が隠されているのではないかと考える人もいる。
- 最終的にはヒカセンの活躍で成仏したはずのエッダちゃんだが、雨のそぼ降るエオルゼア時間午前2時に、3国の町中でその純白の姿が目撃されることがある。特に何をするというわけではないのだが……。この彼女の幽霊は、毎年夏が来るたびユーザーの間で語られるエオルゼア怪談となっている。
- タムタラ(Hard)の開始時、ウルダハでパイヨから話を聞くムービーをよーく見ると、実はこの時点でエッダがいるのが解る。うっかり気づいてしまったヒカセンからは悲鳴が上がったとか何とか。
- ジャンピングポーションである「蒼天の冒険録」以降の冒険録を使用してしまうとクエスト発注問わず、この流れも飛ばれされてしまい、タムタラ(Hard)でエッダに何があったかのカットシーンを見ることが出来なくなってしまう。