概要
バイオハザードシリーズの4作目バイオハザード_CODE:Veronica(以下『CV』)で初登場したウイルスであり、始祖ウィルスへ主に女王アリや植物の遺伝子などを複数組み込むことにより誕生した。製作者はアレクシア・アシュフォードで彼女が12歳の時に作成された。
性質
T-Veronicaウィルスの性質としてT-ウイルス同様に、感染した生物によって異常な変化や巨大化を起こす。また、感染者の体内の血液が外気に触れることで化学反応を起こすようになる。それ以外にも非適応者と適応者では感染後の症状に違いがある。
非適応者の場合、脳にT-Veronicaが浸食後破壊され、自我や知能を失い、残るものは攻撃本能のみとなり、身体構造の変化のみならずT-Veronica自体の危険性も相まって、T-ウィルス汚染生物以上に危険な怪物と化してしまう。
適応者の場合、人間としての自我や知能(脳機能)に異常を来すことなく、人の姿を保ったままで肉体を強化出来るほか、血液を発火させ新たな攻撃手段とすることが可能になる。それ以外にも自身から独立した触手や他のT-Veronica感染生物を操ることも出来るようになることが確認されている。
人間へ完全適応させるには二通りの方法があり、1つはコールドスリープで、もう1つは臓器を定期的に取り替え、ウィルスを馴染ませることである。しかしどちらの方法も15年程度の期間を必要とするため現実的ではない。
感染対象
- アレクシア・アシュフォード-T-Veronicaの開発者であり、数少ない適合者。適合方法として15年のコールドスリープを選択。彼女だけが唯一他のT-Veronica感染生物を支配する力を披露している。
- マヌエラ・ヒダルゴ-開発者であるアレクシアを除く、唯一の適合者。適合方法として臓器を定期的に取り替える方法を使用している(本来は15年の歳月を必要とするが奇跡的に覚醒し適合を果たした)。
- アレクサンダー・アシュフォード-アレクシアの父親であり、非検体その1。
- スティーブ・バーンサイド-CVやDCのプレイヤブルキャラクターであり、非検体その2。
- ハヴィエ・ヒダルゴ-T-Veronicaに感染した植物と融合を果たした。当初は力を制御できたものの、最終的に暴走してしまった。
- その他詳細⇒B.O.W.
余談
T-VeronicaのVeronica(ベロニカ)はアシュフォード家の初代当主であるベロニカ・アシュフォードを由来としている。
Tウイルスと同じく頭文字に「T」と付いているが、根本の性質から異なるウィルスである。これは上記の通り始祖ウイルスに女王がアリや植物の遺伝子を加えたのがT-Veronicaであり、Tウイルスの場合始祖ウイルスにヒルの遺伝子を組み込んでいるためである。
同義語に「ベロニカ・ウィルス」と「T-アレクシア」がある。前者は最も広く使われる通称であるが、後者はアルバート・ウェスカーが『CV』の劇中終盤に一度そう呼んだだけで、以降使われることの無い名称である。
その後のT-Veronica
5ではアルバート・ウェスカーによってウロボロスウィルスの開発に使われてしまった。
6ではネオアンブレラの総統カーラ・ラダメスによって、G-ウイルスと掛け合わせてC-ウィルスが作成されてしまっており、ジュアヴォがサナギなどの、どこか昆虫っぽいフォルムなのは恐らくこのウィルスの名残だろう。