概要
『バイオハザード・ダークサイドクロニクルズ』の登場人物。
「オペレーション・ハヴィエ」編における黒幕であり、犯罪組織“聖なる蛇たち”のボスとして君臨する麻薬王。それとヘビースモーカー。
肩書きからもわかる通り、善人とは言い難い人物で麻薬・武器・臓器・人身などを売買する非合法なビジネスに手を染めており、ボスに相応しく敵対者には容赦ないため、米国の諜報機関にマークされている。また、近年はB.O.W.も扱っている。
しかし、その一方では身内を大事にする親分でもあり、ビジネスで得た利益を地元に分配するなどの人心掌握で支持率が高い。
特に妻子に対する愛情が強いものの、1991年に難病に侵された妻ヒルダを救うためにT-ウイルスを投与した事がキッカケで堕落の道を歩む事となる。
T-ウイルスを投与されたヒルダは一命こそ取り留めたが、副作用で異形の怪物へと変貌。それでもヒルダを見捨てる事なく幽閉という形で守り続けたものの、それから10年後に娘のマヌエラも妻と同じ難病に侵され、その頃に接触してきたアルバート・ウェスカーからT-Veronicaを渡されて「15年を費やせば変異する事なく治せる(意訳)」と告げられた事で家族愛が狂気へと変貌してしまう。
臓器移植でマヌエラの肉体が安定する事を知った後は彼女の意思を無視して若い女性を次々と犠牲にしていた。
作中の行動
家族を救うために多くの人間を犠牲にし続ける父親の姿に心を痛めたマヌエラが本編開始した時点で逃亡してしまい、任務で現地を訪れていたレオン・S・ケネディとジャック・クラウザーがマヌエラを保護した事で狂気が暴走。
娘を取り戻そうと自宅で栽培していたベロニカ植物と融合してV・コンプレックスへと変貌。
T-Veronicaの特性を利用してマヌエラを取り込もうとしたが、レオン達の反撃とウイルスを覚醒させたマヌエラの力で追い詰められ、追い打ちと言わんばかりに自身のT-Veronicaが制御不能となって自我を失ってしまう。
敗北後に理性を取り戻し、レオン達に「殺してくれ」と懇願した末にトドメを刺された。
彼の非合法ビジネス、ならびにウイルスに魅了されて引き起こした行為は決して褒められたものではないが、家族に対する愛情は本物であり、家族を救うために利用したウイルスが一家全員の運命を狂わせたのが皮肉と言える。
そして、更に皮肉だったのはハヴィエが披露したウイルスの強大な力を目の当たりにしたクラウザーもまた強大な力に魅了されて闇に堕ちるという負の連鎖であろう。
関連タグ
アレクシア・アシュフォード…シリーズ的にはある意味先輩。
ウィリアム・バーキン、アレクサンダー・アシュフォード、ジャック・ベイカー、リヤン・ハワード…バイオハザードシリーズにおけるクリーチャー化した父親キャラ繋がり。