概要
中学生になった永沢君を主人公とした『ちびまる子ちゃん』のスピンオフ。まる子(さくらももこ)はじめ『ちびまる子ちゃん』の多くのキャラクターは一部を除き、登場しない。
もちろんさくらももこ作。全1巻の単行本にまとめられているが掲載誌が小学館だったので最初に出た単行本も小学館(1995年)からだったが、2019年集英社から書籍が販売され、2020年以降は電子書籍もこちらから提供になった。
・・・・・・とても、日曜の18時に放送できる代物ではない。ギャグマンガだが、色々とブラックな内容で大人向け。
また、実写版も放送されていたことがありTBSにて2013年4月開始で月曜から木曜23時53分~23時58分の5分枠だったものの全101回のため中々のボリュームであるがネット配信やDVD化などはしていない。
舞台は「清水市立桜中学校」。モデルは入江小学校学区の生徒の大半が進学する「清水第八中学校」である(作者のさくら自身の母校でもある。入江小学校の学区にある桜橋や学区近辺にある桜ケ丘、および作者のさくらが名称の由来とも思われる)。
登場キャラクター
- 永沢 主人公。小学生時代のひねくれた性格のまま成長している。性にも目覚めエロ本を読むことも。毒舌や性格の悪さは治らないどころか、悪化している傾向すらある。
- 藤木 永沢の親友。小学生時代からの腐れ縁で、二人の関係は変わらない、はずだが…。
- 小杉 デブで大食いのクラスメイト。中学生になってから永沢と親しくなったが…。
- 城ヶ崎さん この作品のヒロイン。容姿端麗・品行方正・成績優秀な外面とは裏腹に内面はマゾの傾向があり、永沢に惚れており、犯されたい願望を持っている。自身の容貌等が優れているのを自覚している一方で「可憐な自分が醜男の永沢に汚される」というアブナイ妄想に耽る。
- 野口さん 暗そうに見えて実はお笑い好き。同じくお笑い好きな永沢とは一致する趣味を持つため話があう。城ヶ埼さんの恋のライバル?と思いきや既に想いを寄せるワルの男が…。
- 花輪クン お金持ちのお坊ちゃん。頭が良く、お金持ちなのに、小学校の時同様に、なぜか地元の公立の中学に通っている。執事のヒデじいも健在。
- 堀こずえ 「永沢君」のみの登場キャラで永沢を以てして美人と評価され、やすあきに片想いされている。野口さんの親友であり最初は花輪クンを好きだったが修学旅行以降では藤木に気持ちが行く様子も見せる。
- 平井やすあき リーゼントヘアかつ不良のテンプレートを網羅する姿は永沢が「本物の不良」と憧れる男子中学生で、日曜の18時に放送できないであろう原因の一つでもある、「ちびまる子ちゃん」には未登場だが「コジコジ」に1話だけ登場し、その際にシンナーを吸っている。こちらではアニメ化の際にも登場していて声優は森訓久。
なお、城ヶ崎さんと野口さんと小杉は本作が初登場のキャラクターで
後に『ちびまる子ちゃん』本編にまる子のクラスメイトとして逆輸入されている。
つまり、小学3年生時の可愛らしい城ヶ崎さんとデブの小杉や、特徴的なキャラが印象深い野口さんは本作の後付けとして作られた存在であり『永沢君』なしでは生まれなかったキャラクターなのである。