概要
CV 田野めぐみ
まる子のクラスメイト。本名は「野口笑子(のぐち えみこ)」。
おかっぱ頭で地味な服装をしている。
普段は無口かつ無表情で大人しく外見的に陰気な印象があるが、意外にもお笑いや面白いものが好き。好きな食べ物は椎茸など。
好きな有名人は坂田利夫。お笑い好きのおじいちゃんと変な顔の兄が登場している。
アマチュア無線の免許をもっている。
一日笑わない事を条件に山田の宿題をやったことがある。
テレビの10分クッキングの料理を一度見ただけで作り方を完璧に覚えているなど記憶力もずば抜けて良い。
さらにはホラーやオカルトを好み、偶然カメラで心霊写真が撮れた時はとても喜んでいた。怖い話大会の際に、藤木の用意したその場しのぎの怖い話とシンクロし、飼ってるインコに仕込んだ芸で皆を恐怖に陥れた。
下記の理由からまる子とはお笑い好きという唯一(?)の共通点で割と仲がいい。
放課後の教室掃除の一件でクラスメイトに冷たくあしらわれ、怒って泣き喚いた拍子に鼻提灯を膨らませた前田さんの姿を見てまる子と共に大爆笑してしまい、その場をごまかすためにまる子がギャグを言い放って前田さんを怒りを忘れるほど大爆笑させた一件で、まる子が自分と同じお笑い好きであることを見抜き、以来、意気投合して親友同士となった。
単にお笑い好きなだけでなく才能のある若手芸人を見抜く目もずば抜けており、花輪くんに誘われて浅草に遊びにいった際には劇場前で新人芸人を待ち伏せし物色していたが、そこで売れっ子になる前のビートたけしを一目見て、サインをもらった(事前に彼を知っていたわけではなく、容貌を見て、サインをもらうべき芸人と直感した)。
また、この時の描写から小学生にも拘らず「売れっ子になる前の無名の若手芸人がストリップ劇場の幕間でよくコントを行っている」というマセた知識の持ち主であることがわかる。
口癖
「クックック・・・」
「言えやしない、言えやしないよ」
「知~らない、知~らない」
関連エピソード
お笑いうそつき合戦!
4月1日にまる子達を巻き込んでお笑い合戦をはじめる。
最終的には野口、藤木、永沢チームが勝利した。(野口さんのお祖父さんは直接参加はしていない)
モデル・容姿
浜崎憲孝は自著にて、「ノロ」とあだ名されていた同級生がモデルと語っている(「ノロ」をもじって「野口」にしたと思われる)。容姿はそれなりに似ているらしい。
漫画内でのコンセプトは「呪い」なのか「ノロマ」なのか…。
黒髪おかっぱで目が点のデザインと、あまり交流しない一見考えていることが分からない性格から、連載初期のまる子(同じく黒髪おかっぱで目が点で、最初期は目が小さくモブ顔だった)と並んで数多の読者が「(見た目が)似ている」と言われる風評被害があるが、実際には、ホラー作品の幽霊少女と空目する面長で鷲鼻でドスの効いた味のある顔立ちで、コメディアンばりの顔芸ができないと物真似は難しいキャラである。
まる子が等身大の花子さんなら野口さんは等身大の闇子さんといった感じであろうか。
余談
歌のテストの際に「歌うのが嫌。0点でも良い」と放棄する一方で縦笛を横笛のようにして吹くのが堪能だったり、エンディングテーマに何度か登場するなど歌に関する場面に登場する。「じゃがバタコーンさん」では“デリカレルー子さん”パートでダンスを踊り、彼女を題材にした「野口さんのお笑い音頭」など音楽方面で起用される事も多い。
また、「80点は当たり前」と言うくらいに学業成績は抜群で、英語や仏語の知識があるなど、見た目とは裏腹に頭の良さが時折光る女の子でもある。もっとも小学生でアマチュア無線の免許を取得できるあたり学力は相当あると思われる。実際に小学生でも取得できる例があるが、大人であっても結構難しいものである。
不気味な笑みを浮かべているイメージがあるが、TVCMではまる子たちと「普通」に笑っている姿も描かれている。
お笑い好きの設定や薄気味笑いは「根暗と見せかけて実は明るい」「感情表現が苦手」という共感やギャップの演出に使われている。
自己中心的な行動をして自業自得な目に遭う前田さんを笑うシーンなど、読者と気持ちがシンクロした場面以外では他人を嘲笑することや思わせぶりな発言をすることはない。
声が小さくて自己主張が苦手という設定もこのキャラのような描き方である。
城ケ崎さんや笹山さんのようなアイドル風のキャラではないだけで、否定的な描き方は一切されていない。
みぎわさん共々、異性受けは不明だがレギュラー内に友達が多く、同性受けや趣味の充実度は確実に普通以上であり、ふてぶてしさもそこから来ているのだと思われる(この作品の児童全員に言えるが)。
友達が増えても態度が変わらない辺り、根暗というよりはマイペースで感情が出づらい(誤解されやすい?)顔立ちなだけなのかもしれない。
スピンオフ漫画永沢君出身のキャラクターだったりするが、割と早いタイミングでちびまる子ちゃんに登場という経緯を辿っている。
お笑いとラジオが好きだったり学業優秀な部分は、この漫画から継続&共通した設定であり、学年1の美少女の堀こずえと親友だったり、不良の男に惚れつつも分不相応と諦めていたり、お笑い好きなのを知った永沢君に気になる女性と矢印を向けられるなど連載後期の登場にもかかわらず濃いキャラクターとなっている。
関連イラスト
リアルタッチにする二次創作では青白いくどい顔に解釈されやすく、美化する二次創作ではまる子より大人っぽい顔に解釈されやすく、シリアスな二次創作では繊細な面を掘り下げられやすいようだ。