概要
関西テレビと読売新聞グループ本社がいずれも約20%の株を保有している。
フジテレビ系列(FNN/FNS)と日本テレビ系列(NNN/NNS)のクロスネット局。日テレ系列とフジテレビ系列の番組の半々をネットしているが、1週間単位と同時放送の番組はどちらかと言うと日テレ系列の方が多く、VTR放送の番組はフジテレビ系列のほうが多い。FIFAワールドカップの日本代表の試合と夏のオリンピックの女子マラソンおよび東京マラソンは日テレ、フジ制作関係なく同時ネットされる。
歴史・ネットワークの移り変わり
- 1968年11月1日:「東九州放送株式会社」としてテレビの予備免許が交付。
- 1969年2月21日:株式会社テレビ大分が設立。12月1日に試験電波が発射、12月24日に日本テレビ、フジテレビ、NETテレビ(現在のテレビ朝日)のトリプルネットとしてサービス放送開始。
- 1970年4月1日:開局。カラー放送開始。サービス放送時はフジテレビ中心の編成だったが、開局時にはプライムタイムが日テレ中心となる。同時にニュースネットワークのFNN、NNN、ANN、番組供給ネットワークのFNSに加盟。
- 1978年6月14日:この日発足したNNSに加盟。
- 1975年3月31日:腸捻転解消に伴い、毎日放送(MBS)発全国ネットの番組が大分放送に移行して姿を消し、朝日放送(ABC)発全国ネットの番組の一部を移行。
- 1990年2月19日:音声多重放送開始。
- 1993年4月1日:ANN脱退。代わりに開局した大分朝日放送にテレ朝系列の番組が移行。それに伴いTOSはNNN/NNSとFNN/FNSのクロスネットに移行したが、編成から漏れた番組は大分放送で放送されるようになる。
- 2006年11月1日:地上デジタル放送サイマル放送開始。
- 2006年12月1日:地上デジタル放送本放送開始。
- 2011年7月24日:正午に地上アナログ放送の放送終了。23時をもって停波。
クロスネット故の苦悩
テレビ大分を始め、クロスネット故の悩みもあり、本局の場合、日テレの24時間テレビやフジの27時間テレビを放送する時の編成で、互いのレギュラー番組の休止分をどうするかに頭を痛める事がある。
自社制作番組
代表的な番組としては、平日夕方のニュース番組「ゆ〜わくワイド&News」がある。2014年3月31日から放送されている。
そして過去には「ハロー大分」と「スパーク オン ウェイヴ」が存在した。
「ハロー大分」は土曜朝に放送されていたバラエティ番組で、1978年4月にスタート、大分の土曜朝の定番として40年以上にわたって親しまれた。
「スパーク オン ウェイヴ」は若者向けの番組として1990年4月にスタート、放送開始から3年半後に、恐れ多くも「サザエさん」の前座を任された。その後2016年に日曜深夜11時台後半に移動「スパーク魂」と改名している。
だが両番組とも2021年3月末をもってその長い歴史に幕を下ろした。「ハロー大分」は「サタデーパレット」に引き継がれたものの、「スパーク魂」は完全に消滅してしまった。
余談
ここのテレビ局のアナウンサーはアナウンサー専業で雇用している訳ではないので、場合によっては裏方(ADなど)を務めることが多い。
例えば「ハロー大分」、「スパーク オン ウェイヴ」の司会進行を務めたついでに「ズームイン!!朝」東九州地区リポーターを務め、2021年4月時点では「ゆ〜わくワイド&News」メインキャスターを務める小笠原正典は、「ズームイン」の制作スタッフにも名を連ねていた。
関連タグ
福井放送:日本テレビ系列を中心にテレビ朝日系列とのクロスネット局。
テレビ宮崎:フジテレビ系列を中心に日本テレビ系列とテレビ朝日系列とのクロスネット局。