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プリウスミサイルの編集履歴

2023-05-11 19:41:50 バージョン

プリウスミサイル

ぷりうすみさいる

トヨタ・プリウスが暴走事故を起こすことを揶揄した表現。

概要

2010年代より、プリウスのドライバーが起こした交通事故が立て続けに報道された。

それらは「人混みに突っ込んで複数の死傷者を出した」「コンビニに突っ込んだ」などの派手なものであったため、プリウスを危険視する風潮が蔓延。


同時期に発展したSNS動画サイトでは、その暴走ぶりをミサイルに例えて、「プリウスミサイル」という俗語が誕生した。


車オタクの間では、プリウスはハイブリッド・燃費競争で車をつまらなくした主犯格という印象があり、もともとバッシングされやすかったという土壌がある。SNSでは事故のほか、プリウスの非常識な運転や駐車が頻繁に報告された。


プリウスミサイルの原因

原因として指摘されるのが、一般的なAT車と異なる、2代目以降のプリウス独自のシフトパターンにある。

簡単にまとめると、一般的なAT車のドライブ(D)やリバース(R)の位置がMT車と逆の位置にあるため、MT車に慣れて育った高齢者が間違えやすい、というもので、トヨタのハイブリッドカーでおおむねこのようなパターンが採用されている。


しかし、実際には同様に変則的なシフトパターンの車は多数存在しており、それらがミサイルと呼ばれるほど頻繁に事故を(少なくとも報道される限りでは)起こしていないことを考えると、的外れと言える。

そもそも、高齢者の事故で多い原因は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」であり、「シフトレバー操作を間違えた」と申告した例は確認されていない。プリウスをはじめとするハイブリッド車は、低速走行時のエンジン音がしない。そのため、走行音で直感的に踏み間違えたことに気づくことなく、ブレーキを踏んでいるのに停止しないことに脳がパニックになって、さらにアクセルを踏み続けてしまうという事態が、通常のガソリン車より起こりやすい。


この他には衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)が搭載されていない=乗用車での義務化が遅れていることや、(プリウス自体はハッチバックだが)4ドアのセダンタイプを好む、かつ200~350万円程度の価格帯(3代目ZVW30の場合)の車両を買うのが高齢者層であることに加えて、3代目登場時に実施されていた「エコカー減税」「エコカー補助金」の対象車であったために数が多くなったことなどが理由として挙げられる。


急発進事故の多発を受けて、各メーカーは誤発進防止システム(トヨタの呼称は踏み間違い加速抑制システム)を開発し、国土交通省は標準装着車と後付けの装置も含めて、高齢者が安全性能の高い車を少しでも安く買えることを狙い「サポカー補助金」を出すなど普及を後押ししている。なお、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は高齢者特有というイメージがあるが、若年のドライバーでも同様の事故はしばしば発生している。このため若者にもサポカーが勧められることがある(高齢ドライバーでなければサポカー補助金は出ないが)。


本当にプリウスは危険なのか?

プリウスが突出して危険な車種であるというエビデンスはない。プリウスに限らず、全ての車両は例えばハイブリッドカーであれば、基本的には電子的,或いは機械的な不具合があると、極めて低速で走行するようになりエンジンや電気モーターが超高回転になることはない


外部リンク


関連項目

交通事故 プリウス

キケンなあいのり:ヒロインが運転免許を取ろうとするエピソードでもあるのだが、さんざん練習で暴走した上にようやく手に入れたのがボロボロの赤プリウスだったことから視聴者がこれを想起し、放送終了後にプリウスミサイルがトレンドに入ってしまった。

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