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え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?の編集履歴

2023-06-02 11:00:29 バージョン

え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?

えしゃないしすてむすべてわんおぺしているわたしをかいこですか

「小説家になろう」に連載された小説。書籍化・コミカライズもされている。

概要

小説家になろう」に連載された小説。書籍化・コミカライズもされている。カクヨムでも掲載中。


作者は下城米雪。挿絵はicchi、漫画は伊於が担当する。

単行本は小説、漫画いずれも主婦と生活社から発売されている。


一言でいえば追放もの」の現代社会人版

そこに「システム管理とそのノウハウをSEに属人化させておきながら、そのSEを冷遇したせいで逃げられてしまい仕事が回らなくなる」「新規のベンチャー企業なので能力優先」というリアルにも実在し得る問題を合わせることで、現代舞台でありながら追放ものの展開にリアリティを出している。


なお過激化しやすく好き嫌いも分かれやすい追放モノらしく、後述の通り主人公にも追放されて当然の落ち度はある(現代日本なので余計に)。


あらすじ

社内システムをワンオペしていたコスプレ好きSE佐藤愛は、社長交代を機に解雇されてしまう。


退職後悲しみにくれる彼女が偶然出会ったのは、幼馴染の鈴木健太だった。

彼に誘われ、愛は「真のプログラマ塾」という事業を開始する。


登場人物

  • 佐藤愛

この物語の主人公。平成生まれの理系で28歳(尚、年齢を気にしているらしい場面はある)。

SEとしては一流でありそのソースコードは後述の健太に「芸術品」とよばれるもの。彼に雇われたのも縁故ではなく純粋に実力での採用である。

オタク趣味と仕事の両立を目指してRaWi株式会社に就職したが、その実態は技術を軽視するSEにとってのブラック企業だった。

深夜残業や会社の宿泊で心を、バランス栄養食エナジードリンクで命をすり減らす現状を変えるべく自作のコスプレ衣装を纏い、同僚と推しの力を借りながら5年かけて社内システムの自動化をワンオペで成し遂げた才女。

しかし彼女を待っていたのは新社長にコスプレ衣装での業務を見られたことによる解雇であった。

まぁその決定的瞬間にはいくら過労で頭がアヒャヒャになっていたとはいえ流石に解雇されても仕方ないイメクラ並のコスだったのでむべなるかな(実際、RaWi株式会社にいた社員もその事に言及している)。

途方に暮れた彼女であったが、偶然にも幼馴染の健太と再会。彼が新規に立ち上げるベンチャー企業「真のプログラマ塾」に講師として招かれる。

勿論コスプレ衣装で講師を務めているため、客からは内心突っ込まれているが、彼女のアドバイスで悩みを抱えた客を少しだけ好転させる事もある。

上記の通り思春期はスマホでアニメや漫画、夢小説を見ながら育っていたオタク。ニチアサ好きだが深夜枠もイケるクチ。さらにそっちの素養はもちろん罵倒の語彙を見るにあっちの知識も十分な模様。


  • 鈴木健太

佐藤愛の幼馴染である男性。

幼少期とは一緒に遊んでいたものの、中学になってからは徐々に疎遠となり、高校の頃には会わなくなった。

社会人になってからはベンチャー企業「真のプログラマ塾」を設立しており、そんな折に無職になってしまった佐藤と再会。オルビラシステムを作り出した彼女への仕打ちに悔しさを覚え、佐藤の「輝ける場所」を作ると約束してヘッドハンティングした。


  • 小田原茂(おだわら しげる)

妻子持ちのサラリーマン。32歳。

正社員兼とプログラムを書かないSEして多彩な業務に従事しているが、人員不足の会社で様々な仕事を押し付けられて忙殺されている。

加えて、会社の方針が変わった事で、プログラムの運用と改修に大いに悩まされていた。

納期やタスクの整理、残業により家では疲れて寝てばかり、それが祟ってか子供からも嫌われ気味で、妻も羽虫を見るような目で邪険に扱われていた。

会社でも家庭でも「手詰まり」な状況に自らの働く理由にさえも疑ってしまったが、通勤途中の駅で見かけた「真のプログラマ塾」の張り紙を見た事で今の状況を打破するべくプログラミングの無料体験に申し込んだ。

コスプレ姿の佐藤に大いに戸惑いながらも鈴木によるアドバイスを受け、その佐藤からある言葉を耳にして疲れを理由に今まで疎かにしてしまった家族と向き合う事を決心。

娘とはニチアサのアニメを視聴する事で、妻には感謝の言葉をかける事で家庭での状況は好転することができた。これにより、定期受講を行う事を決心した(尚、佐藤のコスプレ姿は酷評したが)。


  • 新社長

RaWi株式会社の新社長。

海外を中心に多くの実績を持っており、投資事業の失敗の責任を取って辞職した前社長に代わって就任。

組織の再編成としてコスト削減を考えており、いくつかの部署を不要とし、それにより余った人員を「希望退職」という体で解雇を行っていた。

これは、プライドだけが肥大化した従業員が不要なコストを生み出すと考えており、切り捨てた従業員に逆恨みされながらも会社を発展させるという考えがあった。

しかし同時に、コスプレ姿で勤務していた佐藤愛の苦悩を見抜けず、更には社内システムを自動化するオルビラシステムを作り出したにもかかわらず、「一人で出来るならば誰でも出来る」という理由で後任を育てる事なく解雇させた。

そもそも、多忙に追われるエンジニアの事情を慮っておらず、むしろ数字でしか見ていない為、エンジニアの要望をロクに聞かない、という大いに問題点がみられる。


  • 部長

RaWi株式会社の部長。困り眉が特徴な男性。

佐藤の働きぶりを評価しており、彼女を解雇しようとした新社長に異論を述べるも「一人で回る仕事など本当に必要なのか」と一蹴されてしまった。

この人事にどうする事も出来なかったのか、転職活動と有休消化をする形で会社を後にした。


  • 秘書

RaWi株式会社の新社長の秘書。

新社長による再編成により解雇させた佐藤愛を「コスプレ女」と嫌味をぶつけている。


作中用語

  • RaWi株式会社

AIと情報技術に特化した会社。

大手の企業である一方で技術者を軽視するという問題点がある。その為、SEは深夜勤務や会社泊まりを余儀なくされ、実際に心を壊したSEも出た。

その一人である佐藤はそういった現状を変えるべく、社内システムの自動化を5年もかけて完成して利益率の向上に貢献していた。

しかし投資事業の失敗による業績の悪化により前社長は引責辞任、更には新社長によるコスト削減でいくつかの部署を排除し、他の部署からもこぼれた人員をリストラしていた。

しかも佐藤が解雇された事で不満を露にした同期が次々と離職、更には後任のSE数人ではオルビラシステムを扱いきれず、問い合わせ関連が混乱する事となった。

名前の由来は作者が運営しているサイト「なろうRaWi」から。


外部リンク

小説版

小説家になろうの掲載ページ

カクヨムの掲載ページ


漫画版

PASH UP!の掲載ページ

pixivコミックの掲載ページ

ニコニコ漫画の掲載ページ


関連タグ

小説家になろう 書籍化 コミカライズ

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