三神将
さんしんしょう
概要
作中に登場する巨大戦力のうち、無敵将軍・ツバサマル・隠大将軍の三体をまとめて指す呼称であり、それぞれが隠流忍術の極意・心技体を司る忍者の神でもある。百地三太夫が退場した物語後半からはカクレンジャーの司令官的なポジションも兼ね、弟子に当たるニンジャマンと併せて彼等を導く立場ともなる。
それと同時に三神将は、「愛や勇気、希望といった人間の正の感情の化身」でもあり、怒りや憎しみなどといった負の感情の化身である妖怪大魔王とは対を成す存在である。この事実は最終決戦において明らかにされ、カクレンジャーにとっての最後の試練を乗り越えるためのヒントともなった。
彼らは厳密にはロボットではなく、物語開始より遡ること2000年前に妖怪軍団と戦った、3人の賢人の魂が昇華した存在である。普段は天界に鎮座しており、戦闘に際してはカクレンジャーの隠流忍法により召喚され、金属質のボディを得て地上に顕現する。一方で、そもそも彼らはそれぞれに独立した意思を持つ神であるため、時には自らの意志で地上に現れ、カクレンジャーの搭乗・操縦を必要とせず単独で行動することもある。
このように三神将は、前々年の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に端を発した、「意志を持った無機生命体」としての巨大戦力の流れを汲んだ存在であるが、人智を超越した存在として時には理不尽な態度で人間に接してくることもある守護獣や、意思を持つ生命体ではあるがあくまでも獣としての域を出ない気伝獣に対し、後述の通り元が人間という経緯もあってか、忍之巻入手の際や最終話のようにカクレンジャーに試練を与えつつも、彼等が度々ピンチに陥った時には積極的にこれを助ける(何なら超忍獣の初陣ではカクレンジャー側が特にピンチでもないのに加勢に入るといったパターンが見受けられた)等、前二者以上に戦隊(人間)との距離が近い存在として描かれてもいる。