ジュウレンジャー「現れよ、守護獣たちよ!」
概要
ジュウレンジャーと共に、バンドーラと戦う巨大な無機生命体。スーパー戦隊シリーズとしては初となる、生命体として設定されている巨大戦力でもある。
一部の例外を除き、いずれも恐竜や古代生物を模した姿を取っており、同時に体内に設けられたコックピットを始め、マシンとしての性質も備えている。基本的には記事冒頭に示した呼び声に応じて地上の各所より姿を現し、コックピットに乗り込んだジュウレンジャーがコンソールのパネルを操作し「合身」する事で、その真価を引き出す。
ジュウレンジャーの各種装備と同様に、地球の自然が生み出す「ガイアトロンエネルギー」をエネルギー源としており、主に太陽光に含まれているそれを吸収して活動する場合が多いが、物語中盤で敗北した大獣神が復活した経緯からも分かる通り、マグマに含まれるそれで傷を癒やす事も可能となっている。
守護獣は単にジュウレンジャーに使役される生命体ではなく、恐竜やそれと共に生きる生命の守り神として、ゲキたち恐竜人類から崇拝の対象とされている存在でもある。故に、時としてジュウレンジャーの行いをたしなめたり、また場合によっては搭乗すら拒否するといった、明確な自我と行動理念に基づいた行動に及ぶ事も少なくはない。
また守護獣の存在は、彼らが守護する対象である恐竜の存在とも密接に関わっている。仮に地上から、守護すべき対象である恐竜が全て死に絶えた場合、守護獣もまたその役目を終えてこの世よりいなくなるという、非情な宿命が待っているのである(※)。
1億7000万年前のバンドーラとの戦いを経て、ほぼ全ての恐竜が死滅に追いやられた現代において、彼ら守護獣の存在をこの世に繋ぎ止めるのは再びの繁栄を祈って、古代人類の手により海へと流された雌雄一対の「恐竜の卵」のみであり、作中でも度々この卵を巡っての争奪・防衛戦が展開された。
※ただし、最近の研究では、現生鳥類は恐竜から進化した存在とされており、恐竜は絶滅していないと言われることさえある。どうやら守護獣の消滅は、まだまだ先のこととなりそうだ。
7大守護獣
彼ら7体はいずれも究極大獣神の分身体でもあり、恐竜人類が現れる遥か昔に大サタンと戦った際の傷が元で、本来の姿を保てなくなり守護獣へと分離したという経緯を持つ。
個々のモチーフについては、当初はその全てを恐竜で統一した案もあったが、デザインラインが似通う事を回避すべく一部は恐竜以外の古代生物へと変更されている。
守護獣ティラノザウルス
CV:丸山詠二
ティラノレンジャーのパートナーで、ヤマト族の守護獣。
尻尾での攻撃や、口から放つ「ティラノソニック」が得意技。
大獣神の頭部と大腿部を構成する。
『ジュウレンジャー』の放送当時、ティラノサウルスはゴジラのような直立姿勢と考えられていたため、後にスーパー戦隊シリーズに登場する同モチーフの巨大戦力たちとは、描かれ方が異なっている。
守護獣ジュウマンモス
マンモスレンジャーのパートナーで、シャーマ族の守護獣。
鼻から放つ冷凍光線「モスブリザード」が得意技。
大獣神、剛龍神の両腕と背中を構成する。
守護獣トリケラトプス
トリケラレンジャーのパートナーで、エトフ族の守護獣。
尻尾のトリケラカノンが武器。
大獣神、剛龍神の左足を構成する。
後の同モチーフの巨大戦力たちと比べて、履帯状の足を備えるなど戦車然としているのが特徴。
守護獣サーベルタイガー
CV:てらそままさき
タイガーレンジャーのパートナーで、ダイム族の守護獣。
素早い動きを得意とし、尻尾からのサーベルガンで攻撃する。
大獣神、剛龍神の右足を構成する。
守護獣プテラノドン
プテラレンジャーのパートナーで、リシヤ族の守護獣。
口から放つプテラビームが得意技。
大獣神の胸部を構成する。
守護獣ドラゴンシーザー
ドラゴンレンジャーのパートナー。
暴れん坊で、獣奏剣のメロディでしかコントロールできない。
剛龍神の頭部、ボディを構成し、獣帝大獣神に合体する際には大きく左右に展開して頭部と両肩を覆う。
獣騎神キングブラキオン
唯一パートナーを持たない点などを含め、他の守護獣とは一線を画した存在。
体内には、恐竜の卵を保管する倉庫を備える。
初登場した際、サンダースリンガーを入手しようとしたゲキとブライの兄弟に試練を与えた。
獣帝大獣神が乗り込むことで、究極大獣神となる。
キングブラキオンが変形した「超獣戦車キングタンカー」には、よほどのサイズでない限りあらゆるロボが搭乗でき、実際パワーレンジャーではスーパー隠大将軍とスーパー無敵将軍を乗せたオリジナル形態までも登場している。
昔も今も多くの玩具サイトで、「〆」役を担い続ける。→あれ?
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スーパー戦隊が使用する巨大戦力の系譜