概要
物語後半より登場する、スリングショット型のレーザーガン。
銃身の上部、それに左右に計3門の銃口を持ち、通常時は上部の銃口に繋がるシャフトを弓のように引き絞ってから離すことで光の矢を放つ。
さらに、初期装備であるレンジャーガンを前方に合体させることで、より強力な「レンジャースリンガー」として使用することができ、その際には左右の銃口が用いられる。
単体でもドキータ粘土で作られた強化ゴーレム兵を粉砕し、合体後は大型トレーラーを吹き飛ばすだけの威力を有するこのレンジャースリンガーを、5人同時に発射し球体状のエネルギー弾を敵にぶつける「ファイナルショット」は、通常時の25倍にまで威力が跳ね上がり、強化ドーラモンスターにもダメージを与えられる強力な必殺技である。
入手の経緯
サンダースリンガーは、元々はキングブラキオンの守る「神秘の沼」に安置されていたものであり、ドキータ粘土で強化されたドーラモンスターにジュウレンジャーが苦戦を強いられる中、現状の自らの力をもってしてもこれを倒すことが出来ないと判断した大獣神の意志に導かれる形で、ゲキとブライは神秘の沼において、サンダースリンガー入手のための試練を乗り越えることとなったのである。
キングブラキオンの苛烈な攻撃に苦戦を強いられながらも、大獣神からの「2人の力で試練を乗り越えろ」との言葉通り、ドラゴンレンジャーがキングブラキオンの注意を引き付けつつ、彼からドラゴンアーマーを託されたティラノレンジャーがサンダースリンガーの収められていた宝箱を入手するに至った。
この時点で残りの寿命が既に20時間を切っていた上、自らはドラゴンアーマーのない状態で囮役に徹するなど文字通り命懸けの奮戦を強いられたブライであるが、肝心のサンダースリンガーは5挺しかなかったのもあり、当のブライがこれを使用したのは入手直後のわずか1回のみに留まっている。
経緯が経緯なだけに割の合わない話ではあるが、そもそも寿命の問題で活躍の機会が極めて限定されていることを思えば、仮にブライが持っていたとしてもどこまで有効に活用できていたかは不透明であるとも言える。
また、これだけの展開を経て入手に至ったにもかかわらず、作中での使用頻度はそこまで高い方ではなく、最後の登場となった第38話までの間に4回、ドーラモンスターの撃破に至っては第33話と僅か1回のみに留まっている。