ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

未来の想い出の編集履歴

2023-06-09 10:37:31 バージョン

未来の想い出

みらいのおもいで

藤子・F・不二雄の漫画。1991年よりビッグコミックに連載され、翌1992年には映画化された。

概要

人生に後悔している漫画家・納戸理人が「記憶を持ったまま人生を何度もやり直す」というループものの作品。


なお藤子・F・不二雄は本作の中で、ループものの基本構想が『ファウスト』(ゲーテ)を元ネタにした発想の延長線上に過ぎない事を指摘しており納戸に「(時間遡行あるいは逆行転生を基礎とするループものそのものが)古いね。ファウスト以来、手あかのついた題材じゃないか」と突っ込ませている。


登場人物

  • 納戸理人(メイン画像奥の人物)

主人公。落ちぶれた漫画家。当初は自分のループに気付いていなかった(ループの度に記憶のリセットがかかり以前の周回を「夢」として認識していた)が、ある周回にて交通事故に遭った事でループの存在に気付き、運命への反逆を開始する。

ループに気付いてなかった周回では代表作『ざしきボーイ』のヒットに図に乗った挙げ句、悪友の誘惑に負けた上で担当やスタッフを蔑ろにした結果、それを恨みに思った(のちに雑誌社のエラいさんになった)若手編集と彼に目をかけられた自身の弟子に出し抜かれて転落していく運命であった。

ループに気付き「やりなおし」を始めた後は人間関係を大事にすると共に「未来の想い出」を用いて自らの有利になるよう行動する。しかし、もとのループの流から大きく外れようとすると凄絶な頭痛に襲われるようになる。

  • 水谷晶子(メイン画像手前の人物)

劇団研究生。納戸の最愛の人で本作のヒロイン。生活苦からヌードモデルのアルバイトもしており、この事からデッサンの練習をしていた納戸との距離が近づいていた。

元は町工場の娘であり、納戸が気付いてなかった周回では実家が経営難の苦境に晒された結果、親に泣いて呼び戻される事となり、泣く泣く夢を断念して実家に戻り家の経営を手伝う事となったが、時勢に押された結果として資金繰りは悪化。いや増した経営のプレッシャーとストレスの果てに正気を失った両親によって一家心中に巻き込まれ、親によって実家に放たれた炎の中に巻かれて苦しみのまま無意味に儚い人生を終えた。

納戸が「やりなおし」を始めた周回では、納戸が「未来の想い出」を使って宝クジを当て、その金を実家の経営に回した事で家が持ち直し、実家に帰る事はなくなった。しかし、彼女の周囲には、なぜか不穏な「何か」がつきまとうようになる。


映画版

1992年に『未来の想い出 Last Christmas』として映画化される。監督は森田芳光

主人公は原作と違い、女性の納戸遊子(清水美砂)と金江(杉田)銀子(工藤静香)。原作者・藤子・F・不二雄も2周目の人生で出逢う占い師役で出演している。また、赤塚不二夫石ノ森章太郎といった大物漫画家がパーティーの客として出演している。


映画版登場人物

主人公の売れない女性漫画家。出版社主催のゴルフコンペで倒れ亡くなるが、気が付くと10年前に戻ってしまう。意外と力が強く、劇中で大の大人の男を2人倒している。しかもそのうちの1人は銀子に怪我を負わせた凶器持ちの暴漢(演:唐沢寿明)である。

もう一人の主人公で1周目では平凡な主婦。占い問屋でアルバイトをしているところで遊子と知り合う。彼女もループに巻き込まれ、2周目では1周目の記憶を使って競馬と経済講演で大儲けをするが・・・。

ファッションデザイナー。2周目以降での銀子の恋人。彼を成功に導くことが銀子の目標となる。

狂言師。2周目で出逢った遊子の恋人で、銀子が結果を知らなかったレースが行われた競馬場で出逢う。ループを匂わせる発言をするが・・・。

出版社の編集長。

銀子の1周目での夫で証券マン。

女性漫画家。遊子とは対照的に売れっ子。

余談


関連項目

藤子・F・不二雄 ループもの

谷沢直:映画版に登場する幾枚もの漫画原稿を用意した一人。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました