概要
コータ氏のオリジナル漫画『自称高性能アンドロイドちゃん』の顔役兼キーパーソンであるアンドロイド。
作中におけるアンドロイドの中では珍しい小柄な体格で、見た目に違わず中身も子供っぽい。
フリーターの阿具根瀧が、20万円という破格の安さに釣られて購入したお世話用のアンドロイドだが、その体格故の無能っぷりと自分の事しか考えない性格から逆に自分がお世話されている(させている)。
容姿
髪型は白髪のショートヘアーで、身長は大人の膝くらい(幼児よりも小さい)と、洗面器を風呂桶代わりにしたり、ペット用のベッドに収まるほど小柄な体格。
普段は白と黒、水色を強調したスーツ(サイズが合ってないのか袖を引きずっている)を着ており、頭にケモ耳の様なアクセサリーを付けている。
頭のアクセサリーは脱着可能。
他のアンドロイドの頭部の飾りにはセンサーの機能があるが、エナの物にはその機能はなく、ただのアクセサリーである。
そして、何より印象強いのがトレードマークでもあるウザい笑顔。(下記のイラストの左)
ただ、当たり前であるが、いつも笑顔でいる。と言う訳ではなく、泣く時は泣くし、気に食わない時は顰めっ面もする。
少年とも少女とも見れる中性的な見た目だが、ルナのような巨乳になろうとして牛乳を飲んでいた(当然だがアンドロイドには何の効果も無い)ことから、女性型であることが判明した。
ルナの分析によると、ガワの部分は最新型の第八世代の技術が使われているが、中身は全くの ブラックボックス とのこと。
人物(アンドロイド)像
ギャン泣きするときは『ママ』に助けを求めるほど外見通り幼く、口調も舌足らず。
「えにゃ」が口癖で、主に驚いたり上機嫌な時に使う。
一見しただけでは、その小柄な体格で仕事は出来るのかと疑問に思うだろうが、体格を考慮すれば、布団を引き摺って運んだり机の上に補助なく登ったりと、人間大の体格が求められる作業を選ばなければある程度の家事なり作業は可能な身体能力は持っている。
知能も高くは無いが、難しい言葉を使わなければ指示を理解は出来るほどで、能力はそこまで低くはない。
が、一番の問題点はその性格。
性格もワガママで自己中心的と見た目通り幼いのだが、人間の幼い子供として見ても妥協しきれないほどかなり身勝手であり、相手に感謝しないばかりか申し訳ないとすら思ってはいないほど。
「お世話をしに来た」と言っておきながら、遊んでは食っちゃ寝ばかりとお世話用アンドロイドの業務である世話はやらないばかりでやる気は全くと言っていいほど無く、逆にマスターである瀧に世話をされていながら(というより寧ろ「世話をさせている」)、ワガママや不平不満しか言わない始末。
その性格故にトラブルを起こしやすく、瀧とその周りを巻き込むトラブルメーカーでもある。
後述するトラブルの内容や、トラブルを起こして起きながら被害者ぶるといったこともあって、読者からは主に無能、若しくはクソガキとして見られている(最初期の頃ならポンコツ系マスコットとして見れたかもしれないが、回を重ねるごとに身勝手な言動や思考に拍車がかかっており、物語の途中からは頭と性格の悪い嫌な子供にしかなっていない)。
そのくせ、ことあるごとに『すーぱーこうせいのう』と自称しているが、お世辞にも性能は良いとは言い難く、性格も相まって高性能とは程遠い。
例を挙げるなら、
- 料理の指示に、茄子のみを皿に置く。(切り分けてすらいないうえに、食器は箸やナイフではなく計量スプーン)
- 掃除どころか玩具を片付けるという言いつけすら守らず散らかしっぱなし。
- 計算は指の数(二桁)以上は出来ない。
- 意に沿わない状況に直面すると泣き喚いたり、逆ギレする。
- 自分が世話をしてもらっていながら、感謝もしないばかりか不満しか言わない。
- 出来ることと出来ないことの区別がつかない。(詳細は後述)
まぁハッキリ言ってしまえば、お世話役以前にアンドロイドとしてはかなりのポンコツなのだが、本人はその自覚はないどころか頑なに認めないのでタチが悪いとしか言いようがない。
上記にもある通り能力は低くはないものの、仕事をやり遂げる責任感や周囲への配慮は備わっていないうえに、呆れるほどに自分の都合ばかり優先するので、小さくても出来る仕事すら任せられないのが現状(言動を見るに「自分はお世話用のアンドロイド」ということはわかっているようだが、そもそも自分が世話をすることはおろか、お世話が何なのかすら理解していないような節も見られる)。
とどのつまり、エナがポンコツとされているのは体格や性能の問題では無く、仕事へのやる気の無さと、自分の何が悪いのかを顧みようともしないばかりか、寧ろ被害者ぶって否定する上に自分の事しか考えない、お世話アンドロイドにあるまじきその身勝手な性格が主な理由と言える。
その所為で、瀧に出会う前は何度も返品された模様。
そりゃそうだ。
瀧の元に届けられた当初、あまりのポンコツっぷりに見限られかけた際に次こそはと泣いてごねていたが、改善や努力などは全く見せていない(懐の広いマスターだった場合、多少のミスがあろうとそう言った向上心があれば次のチャンスがもらえたはずだが、それすらも活かせなかったのだろう)。
下手すれば返品以前に買ったマスターの性格(例えば凄く荒っぽく暴力的な性格だったり)によっては何かしら逆鱗に触れて恫喝や暴力を受けたり、最悪の場合は破壊されてそうだが、そうなってない辺り…と言うか、そうなっていたらそもそも、こんな性格にはなってはいないと思うので、そう言うマスターには出会ってないと思われる。(あるいは、そう言う記憶は返品された際に『ママ』が消去している可能性が高い。ぶっちゃけ、それをやるよりも「エナをマトモにした方が良いのでは?」とツッコミたくなるが…)
瀧の元に来た時点で返品された場合、解体される予定だったが、瀧が返品を踏みとどまってしまった為、(今の所は)解体の危険性はなくなった。
なお、エナの曖昧な説明(エナ曰く「かいたいさん」)のため「解体」と思われているが、別の「かいたい」の可能性も考えられる。
仮に「改替」だった場合、今のエナの性格や人格は失われるだろうが、代わりに従順なり家事能力を優先された改良、あるいは後継機で成功作・完成品が生まれるための試行錯誤に用いられる形で、有効活用されていただろう(エナの性格や性能を考えると「かいたい」がどちらの意味であったとしても同情の余地が一切無いのは言うまでもない)。
その為、現状ではオブラートに包んで言えば『阿具根家のマスコット』、言葉を濁さず率直に言えば『瀧に寄生する恩も恥も知らない金食い虫(後述の大食いによるもの)』と言うのがエナの立ち位置となっている。
エナが起こしたトラブル
エナはその性格から、以下の様なトラブルを度々起こしている。
- お菓子の盗み食い
- 家事の放棄
- 散らかしたら散らかしたままで掃除や片付けを全くやらない。
- 上述にもあるが、ご飯を作ると言っておきながら出て来たのは、切り分けてもいない茄子一本のみ。
- そもそも瀧の手伝いすらもしていない。…おい、お世話しろよ。
- ワガママを言って瀧を困らせる。
- 自分の思い通りにならないと泣き喚く。
- 瀧がチョコを食べていると、「エナも欲しい」とねだる。断ればギャン泣き(この時、瀧が食べていたのはビターチョコだったのでエナでは食べられないと思い止めたのだが、上記の通りギャン泣きして聞き入れず、仕方なく分け与えたら「甘くない」「チョコレートじゃない」と恵んで貰った立場の分際で不満たらたらの態度だった)。
- 空腹を訴えてまだ寝ている瀧をギャン泣きしながら叩き起こす(お世話アンドロイドなのだからエナが瀧の朝食を用意するべきである)。
- こたつや布団から出るのを渋った結果、強引に片付けられる(こたつに至っては暖かくなったのもあって瀧がせっかく畳んだものを、ギャン泣きしながらまた設置しようと広げていたが、結局瀧に阻止された模様)。
- ハロウィンやクリスマスと言ったイベントの趣旨を理解出来ず、自分の都合の良い様に解釈する。
- ハロウィンに至っては「お菓子をいくらでも貰える」と思い、他の子供達の分も考慮せず、追加のお菓子を要求していた。
- クリスマスに関しては何をどう勘違いしたのか、「サンタの格好をしていればプレゼントが貰える」と思い込んでいた。
- 食事(瀧の分のプリン)を運ぶよう指示されても、我慢できずに食べた挙げ句に嘘を言って誤魔化す。
- 上記のチョコと同様、食べカスがついていたにもかかわらず、「さっきまであったんだけど消えちゃった!」とバレバレな嘘をついていた。
- 偶然発見(もとい捕獲)したペットの『もち犬』を、飼い主が判明した後も無理やり連れ帰ろうとする。
- エナは『もっちー』と言う名前をつけられている事を知らないため『ジョニー』と言う名前(雄感バリバリな名前だが、もっちーの性別は不明である)を付けて飼いたがっていたうえに自分と仲が良いと思っていたが、当のもっちーは明らかにエナそのものを嫌がっていた。しかし、エナは自分が嫌われていることや、現れた女性が飼い主であることに見聞きもしていないのに、飼い主がもっちーを連れて帰ろうとした際には泣きながら、「エナが先に見つけた」「ジョニーも嫌がってる」「ジョニーはエナと一緒にいたいと言っている」「連れていくな」「返せ」と飼い主を泥棒か誘拐犯みたく言う他、もっちーを心配しているようで自分の都合しか考えていない身勝手極まる駄々をこねるという醜態を晒していた。もっちーと飼い主が去った後でも、泣きながら追いかけて行ったが、その後の話から何も語られていない辺り、そのまま追いつけなかったか、瀧達に捕まったと思われる。
- そもそも(お世話用のアンドロイドでありながら全く世話をしないのもあるが)エナの性格からして、ペットの世話を真面目にするわけが無いし、何より瀧自身がエナの世話で手一杯である(実際にエナそのものがペットのようなものだし)。万が一本当に世話をしても、エナでは手に余るどころか、良くて途中で飽きて世話を放棄、悪ければエサや玩具を横取りしたり、癇癪からの八つ当たりやおもちゃにしたりしかねない。なので仮に飼い主が現れず、家に連れて帰る事になっても、瀧が咲幸に頼むかして飼い主を探し出して返していたと思われる(実際、ペットは日本の法では所有物扱いなので、飼い主が判明する前ならともかく、判明した後も連れ去ろうとするのなら窃盗になる)。
- 因みにもっちーと飼い主は作者が描いている『もち犬シリーズ』のキャラで、所謂ゲスト出演である。
- 自分が食べたかったプリンを瀧が食べた際に、瀧を泥棒呼ばわりする。
- 「返せ」と被害者面して泣き喚いていたが、元から瀧の分のプリンなのだから、瀧を泥棒呼ばわりするのはお門違いもいいところである。
- というか、プリンどころか上記の盗み食いや(食べ物ではないが)もっちーにも当てはまるが、泥棒は寧ろ他人の物を勝手に自分の物にしたり食べたりするエナの方である。
- 自分より旧型であるケイに対して、見下したような態度をとる(一応エナは「ガワだけ」ではあるものの最新式の第八世代である) 。
- そのエナの顔を見たケイの表情で話が終わっている為、次回も話が継続するのなら確実にトラブルが起こると思われる。…が、話が継続する事は無かった。
- この時、ケイの膝の上に座っていたにもかかわらず、オニギリやらポテチなど零したら確実に汚れそうなモノを、怒られない事を良いことにバクバク食べていた。
- 仮にエナの内部も最新式だとしても、仕事をしないばかりか、その性格とトラブルを起こす度に何度も返品されているエナにケイを見下す資格は無い(そういう意味では仕事をしている上に、現時点でドジを踏むのは瀧を意識した時だけの上に、それ以外の場でもドジをしていたとして、解雇されていないためそれ以上の成果や労働力となっていたり、許されるだけの性格の良さや対人能力がある訳なのでケイの方が高性能である)。
- 描いた絵(見た目はまんま幼児が描いた絵)を瀧達に見せ、何を描いたか当てるように言い、自分が思っている答えと違うと怒り出す←New!
- 「描いた絵を見せる」と言う行動自体には問題はないものの、限界まで好意的に解釈して見てもかろうじてクマか、タヌキを描いたような(ヘタクソな)ラクガキにしか見えない為、瀧がそう答えても「違う」の一点張りで、「何で分かんないの!?」とギャン泣きでブチギレた。ハッキリ言って無茶振りでしかない。
- なお、これに関してはルナが「アレ…ですか?」と言った事で、「そうにゃの!アレにゃの!」と言って沈静化。エナ曰く「ジャクソン・ヤマモト」と言うらしい。…なんだソレ?というか、わかるか!
- なお、ルナのこの言動に関しては、「スーパー高性能な頭脳でエナの描いた絵を瞬時に理解した」のか「実際はルナ自身も分かっていないが、分からないと言うと更にエナが泣き出して五月蝿いと思ったので話を合わせただけ」なのかは不明である。
等といった小さい子がやりそうなトラブルから、正直に言って子供の我儘で済ますには度を越した醜態や悪事まで様々である。
そもそも正規のアンドロイドと比較してエナが異常な安値であったとしても、瀧がお金を出して購入したアンドロイドであり、あらゆる業務や責務を放棄している現状、子供のような我儘すら本来であれば言う資格は無い。
更に言えば、返品を思いとどまってくれただけで無く、自分の面倒を見てくれる瀧に対して恩を感じないばかりか仇でしか返していないとも言える。
上記のトラブルのほとんどが盗み食いであることからもわかる通り、『他人の所有物』と言う意識が全く無いため、窃盗に関してはハードルは無いに等しく(それ以前に迷惑を掛けていることや、悪い事をしている自覚がないため)、外出時は目を離せるレベルではない。
しかし、トラブルを起こす割には、お仕置きを喰らうと言った描写はあまり見られない(あったとしても、強引にコタツや布団を片付けられたり、自分が散らかしたポテチの袋を被り前が見えなくなってパニックになると言った軽いものであり、痛い目にあっているというよりも、単に醜態を晒しているだけ、という面が強い)。
その理由に関しては、作者曰く、
『エナをお仕置きする描写が、下手すると児童虐待に捉えられる可能性がある』
との事らしいが、ギャグマンガで気にすべきところなのだろうか?
仮にエナを児童とするなら、
「エナ(子供)を金銭で売買しているの時点でどうなのか」
という点や
「子供のやったことだから被害者は泣き寝入りしなければならないのか」
という問題点が出てくる。
これでたしなめる程度の軽い注意や警告で改善されるならともかく、作中の端々に瀧なりにエナを躾けようとしている描写も僅かながらあるが、一切実を結んでいない。
雑に要約すると、
『漫画だから子供が周りに迷惑をいくらでもかけるけど、叱ったら虐待に見えるかもしれないからどれだけ被害を被っても誰も何も言わない』
という滅茶苦茶な状況になってしまっている。
エナが引き起こしたトラブルについては、エナがなんら謝ることや償いもせず、まともに報いを受けていない(あったとしても上述のように極めて軽い物)。
反省すらしないので、被害者(主に瀧)が迷惑を掛けられるだけで終わったり、エナが醜態を晒すだけで漫画としてオチが付いていないまま話が途切れるように終わってしまっている。
その為、読者の一部がエナ(酷い時は作品自体)に対してアンチ・ヘイトを抱いてしまう原因となっている。
エナのママについて
エナを語る上で欠かせないのが、エナが度々語る『ママ』の存在である。
エナも『ママ』が恋しいのか、寝ている時は『ママ』を呼びながら泣いていることがあった。
エナ本人を作った人物なのか、それともエナの母親代わりをしていた人物かは不明。
エナに二桁以下の足し算と引き算を教えていたり、お世話用アンドロイドとしてマスターの元に行く間の面倒を見ていたようである。
が、お世話アンドロイドとして必要水準の家事能力どころか、最低限の常識や、従順である事も全く学ばせず、むしろ行動したことだけ褒めて事の正否については全く問わない形だったためにエナは成功させる事への意識が低いまま、スーパー高性能だと吹き込ませた状態でエナを出荷しており、返品されてもそう言った欠陥(主に必要最低限の家事のやり方や、常識を教えるといった事)を修正せずに再出荷している。
いわば、エナがこんな性格になった最大の原因、酷い言い方をするなら諸悪の根源、全ての元凶ともとれる。
しかし、エナに最低限の常識を学ばせていないにもかかわらず、エナによると返品される度に『ママ』から叱られていたようであり、瀧に購入されたときも「今度は返品されちゃダメ」と厳しく怒るなど、明らかに矛盾した言動が目立つ。
35話のエナの回想にて、「エナとずっと一緒(要約)」と言っていたが、次のページにてエナの目の前で何者かに襲撃を受けており、その安否は不明である。
このシーンに関して、
- 返品ばかりされるエナを見過ごせなくなった企業の人間がエナを解体するか否かで『ママ』と口論になり、ヒートアップした結果、惨劇が起きた。
- エナの中にあるブラックボックスを狙った何者かと『ママ』が鉢合わせ、『ママ』を襲った。
- エナが過去に起こしたトラブルにより被害を被って恨みを抱いた元マスターが、エナを破壊しようとしたところ、『ママ』と鉢合わせて揉み合いになった。
と言う様々な考察が立てられてる。
なお、その際の描写(『エナだけは…』と言うモノローグと共にノイズが走っていた)から「ママはアンドロイドなのでは?」と言う説も浮上している。
姿は見せてはいないが、エナがママの絵(過去にあんな惨劇を目の当たりにしてるにもかかわらず普通に描いていた。恐らく、ショックのあまりその時の記憶を無意識に封じたか、或いはママ襲撃犯が証拠隠滅の為にエナの頭を弄り記憶を消去したと思われる)を瀧に見せた際は、「俺の知っている奴に似ている」と驚いていた為、瀧の知り合いの可能性が高い。
そして遂に…。
(注意、アンドロイドちゃんの最新話(55話)のネタバレが含まれてます。まだ見ていない方はすぐさまこの項目を閉じましょう)
ある日、瀧がエナを連れて散歩していると、エナがクマの着ぐるみを来た人物を見かける。
そのクマを見ていると急にこちらにやって来て、ハグしようと両手を広げるクマ。エナもノリノリだった為、エナをクマに渡す。
クマは愛おしげにエナを抱きしめるとボソリとこう言った。
「エナ」
それを聞いたエナは目に涙を浮かべ、クマにこう問いかけた。
「…ママ?」
何と、クマの着ぐるみを着た人物はエナのママだったのだ。
とは言っても、上記のエナのセリフに驚愕する瀧と、静かに佇むママ(仮)のシーンで終わっており、本当にママなのかは不明である。
だが、本当にエナのママだとするのならば、作中の様々な謎が明らかになる可能性が高い。
その他の特徴
- 大食い
本来のアンドロイドは少量の食べ物で済むが、エナはその小柄な体格に反して凄まじいまでの食欲の持ち主で、大人一人前レベルの量を食べる。
その為、阿具根家の家計に大きなダメージを与えている。
ただ、好き嫌いがあり特にブロッコリーが苦手である(一応克服はしている)。
- 嗅覚が鋭い
コレは全てのアンドロイドに出来ることで、エナだけの専売特許ではない(かもしれない)が、嗅覚が警察犬並に鋭い。
51話にて瀧がエナが寝てる隙にプリンを食べようとした時に、遠くにいて尚且つ寝ているにもかかわらず、匂いを感知し、即座に覚醒。
すぐさま、瀧の元に急行していた。
この能力を使えばモノ探しとかに役立ちそうな気もするが、生憎食べ物(というより自分の好きな物)関連で無ければ発揮されない模様で、現状エナの無能・ポンコツの強調にしかなっていない。
なお作者のX(旧Twitter)にて、エナは頑張れば大体15mぐらいは匂いを嗅ぎ分けられるとのこと(因みに食べ物の匂いの強さによって異なるらしい)。
- 不幸体質
起こすトラブルの多さで忘れがちではあるが、日頃の行いの悪さ故かエナはとにかく運が悪い。
例えば…、
・オムライスを楽しみにしていたが卵売り切れでフイになる。
・砂場で遊ぼうと練習までした翌日、雨に降られる。
・海かプールに行こうとした矢先、台風接近。
・カップ焼きそばの湯切りに失敗し、全部落とす。
・ブロッコリー克服のご褒美にプリン(しかもプレミアム)を約束していたが、瀧が買い忘れていた。
とまぁ、こんな風に不幸に見舞われがちだが、性格とやらかしてるトラブルのせいであまり同情できない(仮に日頃の行いからだとしても、ささやか過ぎる気はするが)。
- 小型
上記にあるが、エナのおおよそのサイズは人の膝ほどなので、約40~50cm位の体格であり、マスターとなる瀧は宅配便でエナの入った箱を無造作に持ち、エナを抱え上げた人物の中には女子高生もいる事から、相当に軽量である事が推測される。
更に作中のキャラクターの言動から、エナのサイズのアンドロイドは珍しい事は様々な人物も言及している(エナを除き、外伝も含めて登場している最少のアンドロイドのメグでも普通の幼児並みの体格)。
そのため、エナの特性や稀少性はこの小ささにあるのかもしれないが、それを作中の設定通り作業用アンドロイドとして活かせれば、成人には入れない狭い場所での作業も可能と言う可能性の大きな事業に発展するが、現時点では小ささ故に大それた悪事をやるに及ばない程度の消極的なメリットにしかなってない。
- 好感度
作者のXによると、(最大値は不明だが)
瀧→エナの好感度は0(面倒くさい)で、
エナ→瀧の好感度は10(ご飯をくれる)らしい。
(好感度10がどの程度の物か不明だが、上述の人物像やトラブルの欄にあるように、本来の自分の役割を放棄しておきながら用意して貰った食事にも不平や不満を隠そうともせず、感謝も無い。また、散々迷惑をかけておきながら申し訳ないと思ってすらいない事がうかがえる)
エナの謎
アンドロイドちゃん本編の登場人物に言える事ではあるが、エナも色々と謎が多い。
- 作った人物は誰なのか?
- 度々エナが口にする『ママ』の正体。
- ルナが分析したエナの中にあるブラックボックスの正体。
- 実際、何の為に作られたのか?
- 仮にプロジェクト初期の試作品などで、後の改良のため経過観察や問題点のために破棄されない可能性はあるが、そうなると社内に留まらずどうして表に出てきたのか?と言う疑問が生じる。
- 返品された際に、どうして『ママ』はエナに必要最低限の常識や家事能力を教えたり仕込まず再び出荷したのか?
- この事についてエナが誰かの手に渡るのを恐れていたのでは無いかと言う考察があるのだが、仮にその所為でエナが購入したマスターの怒りを買い、破壊されるなどと言った危害を加えられる可能性を考えなかったのか?と疑問が生じるが、それを考える余裕が無かったのでは無いかと思われる。(とは言っても、最低限の常識は教えておくべきでは?ツッコみたくなるが…)
- 上記にもあるがそもそもの話、エナが返品される度に叱っていることから、エナを出荷する前提であったというのがうかがえるが、「だったら尚更常識を教えるべきでなのでは?」と疑問が出てくる。
…とまぁ、こんな感じに謎が多い。
いつか、この謎が明らかになる時が来るのだろうか?
関連人物
- 過去にエナを購入した『まちゅたー』達
瀧がエナを購入する以前にエナを購入したある意味被害者とも言える人達。
全員、エナをポンコツだと判断するや返品した模様。
当然である。
余談ではあるが、エナが瀧に『まちゅたー』の絵を見せた際、全体図は隠されているものの怒りマークと鬼の様な角が書かれていた為、『まちゅたー』達の怒りを買っていた模様(瀧はこの際、自分の事を描かれていたと思っていた為か「全然似てねぇ」と零していた)。
推測ではあるが、トラブルを起こしたりして過去の『まちゅたー』達の怒りを買う内に「まちゅたー=怒る人」と認識し、怒りマークと角をつけたのでは無いかと考えられる。
と言うか、作中でエナがしでかしたトラブル(特に盗み食いやサボり)を考えれば、怒られるどころか、相手の性格によっては暴力を振われ、最悪破壊されてもおかしくはない。
過去の『まちゅたー』の話とかも見てみたいものである。
本作の主人公であり、エナを購入した現在のマスター。
彼自身も、エナがポンコツと見るや即座に返品しようとしたものの何やかんやあって返品を思い留まってしまった事で、正式にマスターとなる。
それ以降、エナの起こすトラブルに振り回される羽目になるが、注意して諌める事はあれど激昂し制裁する事は無い(ただし、余りにも聞き分けがない場合はエナの制止を振り切って片付けを行なったりしている)。
ただし、最近は咲幸やルナがエナに見える悪夢を見て「自称スーパー高性能はもう嫌だ!」と泣きついたり(コレがキッカケとなったのか精神安定剤と思われる薬を飲んでいる)、エナを見た女子高生が「エナちゃん欲しい」と言った際に「だったら上げようか?」と言いかけたりと、若干エナを手放したいと思っている様である。
無理も無い。
- 月城咲幸
マスターである瀧の幼馴染。
初対面時には「瀧に迷惑をかけるな」と釘を刺していたが、今ではエナがどれほどトラブルを起こそうが静観している模様。(上記にもあるが、ポッキー回で瀧とのポッキーゲームに使う予定だったポッキーを全てエナに勝手に食べられた際には、流石にキレた様子を見せていた)
彼女自身、ある目的の為にエナを瀧の家に置かせており、「キミ(瀧)にはエナが必要」と言っていた。
この言葉の真意が明らかになる日が来るのかは…まだ定かではない。
- ルナ
咲幸に付き従うアンドロイド。
エナに懐かれており、絡みも瀧以外で最も多い。
たまに無茶振りをされる事もあるが、それに怒る事もなくクールに応じる。
ただ、普段から無表情である為か、彼女自身がエナをどう思っているのかは不明である。
- ケイ
瀧の同僚である女性型アンドロイド。
ルナの次にエナとやたら絡みがある。
初対面時では、エナの知っている人物に似てたらしく「エナ、会った事ある?」と言われていた。
上記にもあるが、最新型の八世代型であるルナやエナ(エナの場合はガワのみであるが)と違い、一つ下の七世代型であり、それを知ったエナからは見下した態度を取られた。
今後、エナとケイの関係がどう言ったものになるかは不明である。
「私からボクへ」の第9話にて(ネタバレ注意)
この項目は「私からボクへ」のネタバレが載っています。
大丈夫でない方は、すぐさま項目を閉じて下さい。
外伝作品である「私からボクへ」の第9話にて、姿は出ておらず名前のみではあるが、主人公ケンタが作ったアンドロイドとして登場した。(なお、アンドロイドちゃんにてヒロイン咲幸に付き従うルナも名前だけ登場している)
これにより、「私からボクへ」=アンドロイドちゃんの前日譚説が濃厚となった。
なおこの話に出てきたエナとアンドロイドちゃん本編のエナの関係性については様々な考察がなされている。
例を挙げるならば…、
・『私からボクへ』のエナは、アンドロイドちゃん本編のエナのプロトタイプ説
・アンドロイドちゃん本編のエナは、アースターク社(メグを作った企業)や月城が『私からボクへ』のエナに目をつけ、デッドコピーして作った物説
・同一人物、もとい同一アンドロイドであり、経年劣化でポンコツになった説
また、メグはエナとの共通点(食欲旺盛かつ、恩知らずな態度等)もあることから、何かしら関係していると思われる。
もしそうであれば、
「ケンタが作ったエナにメグのデータをダウンロードしたものが『アンドロイドちゃん』のエナ」
という可能性も出てくる。(ただし、メグはエナと違って媚びを売るためとはいえ作業を自ら進んでやる等の差異があるため、矛盾が生じるが)
これらはあくまでも考察である為、いずれにせよ今後の展開で真相が明らかになってほしいものである。
小説作品「もう一体の自称高性能」に出て来るエナ。
アンドロイドちゃん本編のエナとは別に登場したエナで、瀧の様に購入されたものでは無く、捨てられていた所を、小説作品の主人公である「黒羽隼人」が拾った個体。
格好、性格云々は本編のエナと大差ないが、こちらがキチンと叱られたりお仕置きを食らったりしてる上に、「ポンコツであるから返品ないし、捨てられた」と言う現実を突きつけられ、その上で「真のスーパー高性能」になる為に努力している。
その為か、我慢を覚えたり、悪いと思ったら謝ったりするなど、本編のエナよりかはマシな方に成長している。
詳しい話は、本編を読んでみよう。
関連タグ
- 自称高性能アンドロイドちゃん
- アンドロイド
- ポンコツ、クソガキ 、穀潰し 、ニート、不良品、役立たず、無能、ガラクタ、寄生虫、恩知らず・・・エナを一言で表すならコレらが当てはまる。
- 悪意のない悪意・・・悪意が無いからと言って許されるわけではない。
- 何これかわいい、何このかわいい生き物・・・エナが出ているイラストや漫画にて必ずと言っていいほど付けられているタグの代表格。確かに二頭身のデフォルメの効いたマスコットじみた外見ではあるが、容姿の欄にある通り、人によってはウザいともとれるニヤケ面に加え、エナの性格ややらかしてる悪事のせいで一部の読者からは良くは思われていない。可愛いからと言ってもやっていい事と悪い事がある。
- 百害あって一利なし ・・・何のお世話も出来ないどころかサボる、人の物を盗む、嘘を吐く、自分を棚に上げて逆ギレする、等々、何の役にも立たないうえで迷惑ばかりふりまくのだから有害無益としか言いようがない。
- 頭オーロラ・・・自分が『スーパー高性能』である(オーロラの場合は自分がチヤホヤされる)と言う事以外、何も考えていない所がまさにそれである。
- イオク・クジャン ・・・無能繋がり。性格的には正反対ではあるものの、コイツもコイツで主人公らに迷惑をかけておきながら(特にMAハシュマル戦とかはでしゃばって来なければ泥沼にならずにすんだ)、これと言った制裁が無い。と言うのが似ているが、最後の最後でこれまでのツケを払う形で成敗されたのはエナとは違う所である(ひょっとしたら、エナも今後の展開でこれまでのトラブルのツケを払う形で報いが来る可能性があるかもしれない)。
- 前田さん・・・こちらも性格は正反対ではあるが、ワガママで自分勝手、自身の意に反する事があれば大声で泣き喚く部分は似通っている。
- ゴブリン(ゴブリンスレイヤー)・・・卑しく意地汚く自分勝手で傲慢、何の能力も根拠も伴っていないのに驕り高ぶって他者を見下し、自分の思い通りにならない事があると自分の行いを棚に上げて被害者ぶって周囲に八つ当たりする、等の共通点が多い。
- ユウナ・ロマ・セイラン・・・前述のイオクと同じガンダムシリーズ出身の無能繋がり。イオクとは違い、傲慢で口先は達者ではあるものの、いざ窮地に立たされるとなると責任転嫁などして保身に走る。思い通りにいかないと駄々をこねたり、八つ当たりする等救いようがない。早い話が、権力を持ったエナと言っても過言ではない。
- グリーザ・・・悪意を持たずに害を振り撒くもの繋がり。ただし、コイツの場合はエナと違って被害が洒落にならないレベル。(被害の規模が小さいからと言って許されるわけではない)
- 半天狗・・・被害者意識だけが過剰に強く、恩を仇で平然と返し、自分に都合が悪い事があると周囲に責任を押し付け逆上する嘘を吐いてばかりの卑劣漢。盗み騙し逆ギレして被害者ぶるエナと共通点が多い。
- 極道(忍者と極道)・・・自分達のやった事を棚にあげて被害者ぶるもの繋がり。ただし、エナとは違いやってる悪事が、殺人は勿論のこと、「拐ってきた女子供を拷問あるいは海外に売り飛ばす」、「水道水に麻薬を混入させ、広範囲のバイオテロを引き起こす」等と桁違いにヤバいものばかりである。
- 白鳥あずさ・・・わがままで自分勝手、気に入った物は(名前を付けるという違いはあれど)他人の物だろうと自分の物にするといった共通点がある。