「国は貴女の玩具ではない! いい加減感情でものを言うのはやめなさい!!」
CV:野島健児
人物像
オーブ連合首長国を治める五大氏族の一つ、セイラン家の出身。
父はオーブの宰相を努めるウナト・エマ・セイラン。カガリ・ユラ・アスハの婚約者でもあった。
父親の権威を傘に着たような言動の目立つやや傲慢な性格だが、その割に気弱で臆病と、一国の宰相を父親に持つ御曹司としてはいささか以上に情けないヘタレ男。
本人なりに国を率いる者としての立場を弁えた覚悟や矜持はあるものの、いざ恐怖に直面すれば狼狽し保身に走ってしまう辺り、結局のところ表面的なものでしかない。
こう見えて戦略ゲームを趣味としており、しかも結構な腕前らしい。
ミネルバ追撃の際には代表としてオーブ軍に同行し、正規軍人ではないので仕方が無かったとはいえ作戦中は終始狼狽し、トダカ一佐に頼り切りという何とも情けない姿を晒している。
「DESTINY」小説版によると、上述の趣味が高じて戦術指揮に関する知識は豊富な一方、軍事訓練の類は受けていなかったようで、彼の実家であるセイラン家はウズミによるオノゴロ島自爆後に暫定政権(ウズミの弟ホムラ)が戦後処理とその引責辞任を行った後、繰り上がる形でトップに躍り出たとのこと。尚、「ASTRAY」スニーカー文庫版2巻ではオーブの上流に位置する五大氏族は実子を次期当主にできないしきたりがあるとされるが、ユウナ本人がウナト・エマ・セイランの実子・養子であるかは不明。
クレタ沖海戦にてフリーダムガンダム及びアークエンジェルの介入、ソードインパルスガンダムの猛威で艦隊が壊滅、オーブの理念に殉じるトダカ一佐に投げられ気絶、タケミカズチから退艦させられる。
終盤、ヘブンズベースで大敗を喫したロード・ジブリールを匿うという暴挙に出てしまい(但し実際はウナトがジブリールを匿った)、ザフト軍によるジブリール奪還作戦もといオーブ進行戦の引き金をひき、オーブを再び戦場にしてしまう。勿論こうなる事を想定していなかったため、住民の避難や迎撃態勢が完了しておらず、防衛戦力も揃えていない情けない醜態をさらしてしまう結果となった。ザフト軍がセイラン家を襲撃し、迎撃に向かったMSや艦隊も悉くザフトに蹴散らされ、ソガや士官達に当たり散らしてしまい、責任を押し付けてたその時、亡きウズミからアカツキを受領しオーブへ帰還するカガリの通信が入り、国家反逆罪として逮捕される。
最期はオーブ保安部に連行され、隙を見て脱走しようと試みるが、友軍のムラサメが撃墜したグフイグナイデットの頭部に潰され圧死する。
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機動戦士ガンダムSEEDDESTINY
哀しき悪役…悪役という程では無いかも知れないが、ファンの一部から政治家としての技量をそれなりに評価され、作中での扱いを同情されている。