ニア(DEATHNOTE)
にあ
人物
CV:日高のり子/演:福田響志(映画)/演:優希美青(ドラマ)/CV:阪口大助(デスノート NEW GENERATION)
第二部のもう一人の主人公。通称ニア。白髪に白い服の少年。Lの後継者を育てるイギリス・ハンプシャーのウィンチェスターにある孤児院ワイミーズハウスで育った。
メロと同じくLの後継者候補の一人。
ワイミーズでの成績は常に首位をキープし、メロと同時期にワイミーズハウスを離れた後、何らかの経緯でメイスンFBI長官の協力を得て、本格的なキラ捜査に乗り出すべく、ホープ米大統領に接触。キラ対策機関SPKを結成する。
自らが真なるLの後継者であることを2代目Lである夜神月に知らしめ、彼の前では通称Nと名乗る。
誰にでも丁寧口調で接する反面、かなりの毒舌家でもある。
Lがガムシロップを積み上げていたように、何かを組み立てたり、おもちゃで遊んでいる場面が多い。初期の頃はサイコロやマッチ棒を大量に積み上げビル群を再現しており、漫画担当者はニアが出る時は無数のサイコロやマッチを書き込まなければならないので作画泣かせの趣味だった。ちなみに当時のデスノートのアシスタント募集には「かなり厳しい職場なので忍耐力があり細かい作業が好きな人。経験者の方優遇です」と記載されていて、仕事の大変さを煽る内容から「太臓もて王サーガ」でもパロディネタにされた。その後、飛行機や電車のおもちゃを扱うようになっている。
メロと比べて頭脳や冷静さでは勝るが、行動力では彼に劣り、一人一人の力ではLに及ばないが二人でならばLを超えられると語っている。メロからは常に敵対心を向けられていたが、ニア自身はメロに好感を持っていたらしく、彼の言は基本信じるという姿勢や、メロの銃を用いた脅しにも動じない様子からもそれは窺える。
Lに対しては純粋に尊敬の念を向け、キラ事件解決をLへの手向けと考えていた一方、上記の通り「自分一人では決してLを越える事は出来ない」と言う劣等感も共に抱いていた(Lの面や指人形を本物よりやや不細工に作りつつ、自分の指人形はLに似せると言う所からもそれが窺える)。
本編から3年後の「DEATHNOTE特別編」では3代目Lとして新たに現れたキラ(Cキラ)と対決する。上記のLに対する複雑な感情から来る「自分はLの後継者としてどうあるべきか」と言うニアの内面描写が主題となっている。
キャラをデザインした小畑健のコメントによると、当初ニアは現在のメロのデザインを考えていて、メロは大人しい女性的なキャラ、リバーは悪人面の人物にする予定だった。しかし、大場つぐみに提出する際にメロとニアの名前を逆に書いてしまいそれが通ったため、後に引けなくなり元々はメロだった容姿が今のニアになっている。
派生作品
L change the WorLd
本編とは容姿や設定が大きく異なる。ウイルスで滅んだタイの村の生き残りの少年。ウイルス事件解決の為にLに同行する。登場した当初は名前がなく、BOYと呼ばれており、Lが後にニアと名付ける。本編のニアとは全く別の人物であるが、玩具に興味を示しているという共通点があり、フィボナッチ数列など高度な数式を理解する数学の天才というキャラ設定がなされている。
ドラマ版
白い髪に白い服と、原作準拠の外見としては初の実写化である。
「少年」と明言されていた今までとは異なり、
「男とも女ともつかない謎の人物」という、性別不明キャラとなっている。
今回のドラマ版のテーマ、「隠れた天才VS生まれながらの天才VS危険因子」の危険因子。
原作では前任者と後継者の関係とされていたLとは何らかの関係があり、電話で親しげに会話する場面があるが、詳細は不明。
そして手にはメロに似た人形を持っており、それと会話するような姿を見せているが、腹話術なのか、二重人格なのかはまだ明かされていない。
そして、メロに向かって呼びかけるシーンはあるものの、その際に人形とは別の方向を向いていたため、ファンの間で人間としてのメロがいるという説も挙げられていた。
……が、第4話にてメロとは二重人格で腹話術で会話していたことが判明した。