主人公(DQS)
しゅじんこう
概要
DQシリーズの外伝作品の1つ『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』のにおけるプレイヤーの"分身"となるキャラクター。
特に決まった名前はない。物語が始まった直後に16歳の誕生日を迎える。
物語が始まる5年前、アルソード王国を恐怖のどん底に叩き落とした魔王ジェイムを女王ヒルダ、フォルグらと共に倒した英雄の1人であるバウドの1人息子。
父親譲りのずば抜けた剣術の才能を持っており、様々な武器を手にしただけでその武器に秘められた力を引き出し、数々の必殺技を会得することが出来る。
なお、彼自身は純粋な戦士である為、魔法系統の技を使用することは出来ないが、習得する数々の必殺技は魔法剣じみた物が多く、最終的には『ギガスラッシュ』や『ギガブレイク』まで習得することが出来る。
なお、彼の母親はバウドに愛想をつかして出奔してしまっており、そんな彼女に変わって酒場で酔いつぶれてた父を迎えに行くなどの家庭的な一面も垣間見える。
装備について
彼の装備は一貫して刀剣(唯一の例外がオリハルコンの棒)。
初期装備はどうのつるぎ(必殺剣:気合い斬り)であり、これに素材を合成していく事で大元となるはがねのつるぎ(必殺剣:爆裂剣)となり、共通の合成素材に加えて固有のアイテムを合成する事で属性が分岐する。
6章でははじゃのつるぎ(必殺剣:魔鬼破斬)が手に入り、これも同じようにひかりのつるぎ(必殺剣:ライトニングヘブン)に強化していき、更に属性剣の最終形態を素材にする事で歴代ナンバリング作品に登場した最強装備へと分岐する。
発売当時、発売予告がなされていた『DQ9』の錬金釜の先駆けだと言える。
要約すると彼は勇者でもない純粋な戦士なのに勇者専用装備を使いこなしちゃう超絶リア充というわけである。
固有の必殺剣以外では仲間と協力して放つ必殺技もある。バウドではギガブレイク、ディーンではメドローア、セティアではピンクタイフーン(出典元はDQ8)が発動する。
- 炎のつるぎ
溶岩のかけらを合成するとこちらのルートになる。
DQ1から登場する由緒正しい古参武器であり、烈火の剣→灼熱剣エンマへと進化していく。
必殺剣は灼熱火炎斬(→閃光烈火突き→閻魔煉獄斬)。
- いかづちのやいば
雷の玉を合成するとこちらのルートになる。
いなづまの剣→雷鳴剣ライデンに進化する。いな"ずま"の"けん"ではない。
必殺剣は稲妻雷光斬(→雷光一閃突き→ジゴスパーク)。
- ふぶきのつるぎ
氷の結晶を合成した際のルート。
DQ3から参戦しており、オーロラブレード→凍神剣ゼロに進化する。
必殺剣はダイヤモンドダスト(凍土大切断→絶対零度)。絶対零度はのちにDQ10にて逆輸入された。
- 竜神王のつるぎ
ひかりのつるぎに灼熱剣エンマを合成すると完成する。
DQ8から登場しているが、デザインが全く異なっており、ドラゴンの顔の意匠が鍔に施されているのが特徴。
必殺剣はドラゴンの鱗すら切り裂くドラゴンブレイク。
アーケードゲーム『モンスターバトルロード』ではこちらのデザインで登場(名称はつるぎの部分が漢字表記になっている)。
- てんくうのつるぎ
ひかりのつるぎに凍神剣ゼロを合成すると完成する。
DQ4から登場しており、デザインもほぼ同じ。
必殺剣は凍てつく波動。原作の効果を再現したものだが、こちらは冷気を攻撃に転用している。いてつくはどうでガンガンいくとどうなるかという疑問に一つの回答を示した。
- 王者の剣
ひかりのつるぎに雷鳴剣ライデンを合成すると完成する。
毎度お馴染みロトの剣と同一視される武器。
必殺剣はギガスラッシュなのだが、この剣の出典であるDQ3時点ではギガスラッシュは存在せず、これを本家で再現するにはDQ11まで待たねばならなかった。
- メタルキングの剣
古びた剣を強化すると入手できる。
- 王者の剣ゴージャス
オリハルコンの棒を強化すると入手できる。
必殺剣は王者の一撃。
余談
DQシリーズの主人公は終始画面に映りっぱなしであるが、本作の彼は一人称視点で進行する作品である為、オープニングとエンディング、そして一部のイベントでしかその姿を画面に現さない。
その一方で、彼はWiiリモコンを使う事によってのみ攻撃や防御を行うゲームの仕様状、運動不足なプレイヤーは疲労と筋肉痛に苛まれるという剣神ドラゴンクエストの主人公並みに現実世界に影響を及ぼすことが出来る人物である。
ちなみに、ソードの他のパーティーメンバーは皆いずれもラスボスである魔王ジェイムに因縁を持つ者ばかりで構成されている。
主人公もかつて魔王を封印した者の息子というRPGの定番である設定を持ってはいるのだが、よりにもよってその魔王を封印した張本人の1人であるバウドがパーティーメンバーに加わっている為、彼の影に隠れがちでどうにも目立っていない印象が強い。
さらに、仲間達がボイス付きで喋る事や、前述の主人公が画面にあまり映らないという事も加わって、シリーズでもトップクラスに目立たない人物となってしまっている。