作品情報
概要
『少年ジャンプ+』黎明期の2016年~2017年に連載されていた看板作品。
「一つの場所に集まった少年少女たちが突如宇宙空間へと放り出されてしまい、生き抜くために未知の星々へと旅をしつつ母星へと帰還していく」という筋書きのSFドラマ(『銀河漂流バイファム』や『無人惑星サヴァイヴ』をイメージすればわかりやすい)。
特筆すべきは序盤から多くの伏線が立てられている事と、それらが徐々に回収されていくストーリー展開にあり、特に終盤の展開は多くの読者が驚かされ非常に高い評価を受けている。「このマンガがすごい!2019」オトコ編で3位、「マンガ大賞2019」で大賞を獲得した。
2019年2月5日にはアニメ化が発表され2019年7月放送。ストーリー構成には海法紀光、監督は安藤正臣とアニメ版がっこうぐらし!のスタッフが担当、アニメーション制作はLarche。
アニメ版は初回放送(第1話)と最終話が1時間枠での放送となった。
後に星雲賞にノミネートされ、テレビアニメ版が第51回のメディア部門で大賞を獲得した。
あらすじ
時は2063年。人類が宇宙に進出した時代。ケアード高校B5班の13人の生徒たちは、10歳の少女フニも含めた14人で、遠く離れた惑星マクパでキャンプを行うことになる。しかし、着陸早々、謎の球体に接触したことにより、少年少女たちは宇宙空間へとワープさせられてしまう。辛くも、宇宙船に全員でたどり着くことのできた一行であったが、眼下に広がる惑星はマクパではなかった。その凍てついた星は、5012光年の彼方にあるはぐれ星。救援の来る確率は限りなく0に近かった。少年少女たちは、船に積載された食料や水が持つ限界地点までリーティル・スキープ航法(超光速航行)で飛び、その都度惑星で必要物資を現地調達する「飛び石」方式で、5012光年の航海に挑む。アストラ号と名付けられた遥か古の宇宙船は、彼方へと飛び立つ…!
主な登場人物
※CV情報はユンファ、ポリーナを除いてボイスドラマ / アニメの順。
キャプテンとして皆を率いる男子。リーダーシップはあるが抜けたところもある。将来の夢は宇宙探検家。かつて山で遭難したことがあり、サバイバルの経験と知識を持っている。運動能力が非常に高い。
天然で朗らかな性格の女子。オッドアイの持ち主。おっちょこちょいで言い間違えが多いが、一度見た風景は即座に記憶できる「映像記憶能力」を有し、しばしば機転を利かせて皆を窮地から救う。また、日誌という形で本編の語り手を務める。
褐色の女子。素直に周囲と打ち解けられない性格。家は病院で裕福。医療関係の知識をもつ。ザックとは幼なじみ。
キトリーの義理の妹。10歳。フニと呼ばれている。姉のことが大好き。「10歳の少女を同行させる」というキャンプの課題のためにメンバーとして参加した。ビーゴという、思っていることをアニメキャラの喋りで再生するおもちゃのパペット人形(CV.龍田直樹)をもっている。
IQ200を誇る男子。眼鏡。宇宙船の操縦免許を持っている。科学者志望。宇宙船運転のほか、可食判定機の発明などメカ系で非常に頼りになる。
男女問わず誰とでも積極的にコミュニケーションを取ることができ、調子のいい性格。一人称はオイラで語尾は「っす」。手先が起用で、武器をはじめさまざまな道具を製作。
爽やかイケメン。生物に関する知識が豊富な男子。その知識を存分にいかし、食糧および水の調達、さらに惑星の生態系の調査など多方面に活躍。二枚目だが、生物への愛情が強すぎて、変態っぽいと思われることもある。料理が得意。
CV:早見沙織
黒髪で眼鏡の女子。長身。引っ込み思案であまり喋らず、自分が皆の役に立っていないという劣等感を持っている。
ニット帽を被って片目が前髪で隠れている男子。態度は尊大で皮肉っぽく、他のメンバーと関わろうとしないで一匹狼を貫く。
CV:生天目仁美
惑星イクリスにあったアストラ号(アーク12号)と同型の宇宙船(アーク6号)にてコールドスリープ状態になっていた宇宙船機関士の女性。通称「ポリ姉」
小話
- 作中のセリフや設定用語集には意図的に使用されていない単語が複数存在する。理由は最終巻を読めば判明するので、ここでは詳細は割愛する。
- 本作に登場する宇宙服のブランドは、前作『SKETDANCE』に登場する黄老師のゲームが元ネタとなっている。
外部リンク
関連項目
十五少年漂流記:本作同様に遭難した少年たちが帰還する作品。本作もメンバーを15人にする案があった。
11人いる!:本作同様、宇宙で遭難した少年たちが帰還する作品。メンバーに王族や両性具有者などがいるなど諸々影響を受けている。
銀河漂流バイファム:同上。
AGRAVITYBOYS:本作同様に遭難した少年たちの作品。作風は対照的。