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概要編集

知能指数には主に2種の定義が存在する。

「結晶性」「流動性」「記憶」「論理推理」の4つの特性と個人の精神年齢の高さを数値化したものである。IQ(Intelligence Quotient)と略されることが多い。

算出方法は「精神年齢÷生活年齢×100」で、独自のテストをもって行われる。

例えば、12歳の子供がやっと100点を取れる知能テストで、10歳児が満点を取ればそれは精神年齢が常人の1.2倍、すなわち100×1.2=知能指数120となる。

このように児童向けの検査で用いられる方式である。

逆に言うと、3歳でIQ300と聞くと凄そうに思えるが、実際の知能は小学生(9歳児)レベルでしかない。そのまま青天井に知能が伸びるなら凄いのだが、普通はある程度のところで頭打ちに成る。所謂「十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人」と言う奴である


一方、成人向けの場合は一般的に統計分布の中でどの程度高いスコアか、という考え方を用いる。偏差型IQと呼ばれるものであり、前者とはまるで別物だが、区別なく扱う者が多く混乱を招いている。

100を中心とし、およそ±60程度までを推定できる。


つまり、本来出ないようなIQ180といったスコアを主張する成人以上の人物の大半は

  • 単なる嘘つき、はったり
    • 統計的な基準をわざとねじ曲げて数字を大きく換算している
    • ネット上のジョーク検査やクイズゲームなど、正式な検査結果ではない
  • 子供の頃の検査結果を未だに主張している

などである。


一応、IQ180自体は統計的に約2000万人に1人のぐらいの割合で居る事にはなっており、言い換えると日本人全体で見渡しても10人も居ないわけだが、自称する者はそれよりもずっと多い(人によってはIQ180でも平凡という極端な意見もある)。


知能指数を求める知能検査のためのテストとしては、「ウェクスラー式」「ビネー式」などの方式がある。

例えば成人向けウェクスラー式知能検査においては、「一般常識問題」「暗算」「聞いた文字を逆順に読み上げる」「図形探し」「手を使って行うある種のパズル」などを行い、その正答率や要した時間を元にIQを算出し、併せて「言語性IQ」「動作性IQ」や分野ごとの群指数を求めることが出来る。


フィクション作品においては「高い知能指数」が分かりやすい天才の記号としてしばしば用いられるが、現実にもありうるような数値から、現実の人間ではありえない数千、数万もの数値と設定されているものまである。


知能指数の基準編集

先述の通り100を中央値とする。

一般に標準偏差15(=正規分布の68%範囲)の基準が用いられることが多く、標準偏差×2の範囲内である70~85、115~130を境界知能、それ未満と其れ超が知的障害や高知能と判定される。

この標準偏差15の場合、日本で現行の成人向け検査の測定上限は161である。最も普及したWAIS-Ⅲでは156。

児童向けの検査ではもっと高い数字が出る可能性もあるので、これより大きなスコアが必ずしも嘘というわけではない。


WAIS-Ⅲは知能を「言語理解」、「知覚統合」、「作動記憶」、「処理速度」の4つの群指数に分けており

言語理解:比較的難解な言語情報を記憶・理解して論理的に運用する能力

知覚統合:主に視覚で得た非言語的な情報を統合処理する能力

作動記憶:注意の範囲+聴覚的な情報の系列化・記号化

処理速度:比較的単純な作業を高速かつ正確に処理する能力

に対応している。

同一人物内で、この群指数の乖離が15を超えると発達障害の可能性が高いと言われている。


高IQ側の例を挙げれば、ニュルンベルク裁判におけるナチス戦犯21名をウェクスラー式で測定した結果の平均は128であった。またギネス世界記録に掲載されたことがある全人類の最高記録は228である(ただし現在ではその正確性や意義に疑問があることからギネス世界記録では「世界一知能指数の高い人物」のカテゴリー自体が存在しない)。


逆に69以下の場合、この数値は知的障害を判別する基準となっている(35~49で中等度、20~34で重度、19以下で最重度)。

少年院でも受刑者に対して精神検査の一つとしてIQテストを用いることがあり、非行少年は軽度もしくは障害には相当しないがIQ70~84の境界知能の範囲が多いとされている。日本の刑務所で全受刑者に課される知能検査の結果は2割強が69以下、検査不能も加えると4分の1近くであった。


上記の例は医療的・科学的に根拠が証明され、明確な基準と手順が定められているテストによって計測されたものだが、これは縛られず…というか守らず独自の基準で運営されるテストも多数存在する。

こうしたテストのスコアは本来IQと呼ぶべきものではないが、「高IQ」という称号を得たい者に都合よく利用されている。

たとえば高いIQのみを測るというハイレンジIQテストというジャンルが存在するが、原理上成立し得ないものである(フェアなテスト製作者ならば「正式なIQではない」、あくまでジョークの範疇と明示しているが、すべてのテストがそうとは限らない)。


高IQについて編集

知能指数が高い人間は、おおむね下記のような特徴を有するとされる。

  • ロジカルシンキング(論理的思考)に長けており、情報処理能力が高い。
  • 視野が広く、物事の本質を理解する能力に長けている。
  • 情報の取捨選択、優先順位付けが早い。
  • 好奇心旺盛で何かと理由付けをしたがる。
  • 簡単に退屈せず、のんびりと過ごすことが多い。
  • 記憶力が高く様々なことを鮮明に覚えている。反面、経験や物事を整理して忘れる能力が弱いため役に立たない情報や苦しい気持ちも引きずりやすい

ただし、以上の条件が部分的に当て嵌まっても、必ずしも高IQとは限らない事も留意すべし。


IQでは測れない、他人の感情を感じ取る能力と、自分の感情をうまくコントロールし利用する能力として「EQ(心の知能指数)」という概念も提唱される。


世界には「高IQ団体」なるものが複数存在し、団体ごとに設けられた基準以上のIQで入会できる。

有名なのはイギリスの「MENSA」である。

なお、ここでいうIQは、学術的・統計的裏付けのある検査結果に限定されない。正しい意味で高IQ者を寄り集めたコミュニティは、現状では存在していないと思われる。

上記のMENSAも独自の入会試験を行っているが、図形パズルをメインにした内容であり、さまざまな検査項目から知能一般を推定する本来のIQの概念・検査とはまるで別物である。

なお、MENSAと同種の図形パズルは、数十年前は学術的にも「図形なら言語の影響なく世界統一の基準で測定できる」と認められていたが、慣れによるスコア向上が如実に見られる(いわゆる「覚えゲー」に鳴ってしまう)ことや、言語能力や生活のための動作・処理能力のような全般的な知能ではなく「数的処理だけ」「空間把握だけ」というような特定分野の能力に偏った検査となることから、現在では否定されている。


高IQの人と、そうではない人の相違点を探る為に、脳機能の解明に乗り出す研究機関も存在する。

例えば、中枢神経系に存在するグリア細胞の一つである「アストロサイト」が記憶力や思考力を司るニューロンの働きに大きく影響している可能性が高いと考えられているが、実際にアインシュタインの脳はアストロサイトを含むグリア細胞の数が、一般的なヒトの脳に比べて2倍程度多い領域があったことが確認されており、これにIQの高低も関係すると見られている。→参考


注意点編集

知能指数の高さは、一般論での「頭の良さ」や、学力及び学習能力の優劣に直結するわけではなく、知能指数150だからといって常人の2/3の時間で物事が理解・記憶できるという単純な話ではない。

人によっては、興味の無い事柄は簡単には理解できず、覚えることに時間がかかったり、口頭での指示を把握できなかったりということも珍しくない(知能指数が高い人間は学習能力が優れているのではなく、学習した事を保持する能力が優れているといわれている)。


また、生まれながら頭脳に恵まれたと言われている人物は、少なからず人の心の動きを読み取る能力の障害や、脳機能の一部に不得意が発生しやすい特性、つまり発達障害に該当する部分があるとされており(ただし「人しての特性」と認知され、障害と扱われない事は珍しくはない)、高い知能指数も基本的には健常・定型発達者と比べて劣るところ(例えばコミュニケーション能力や生活のための動作・認知能力)を補う為の能力にすぎないとする見解がある。

例えば「ギフテッド」と呼ばれる特定の分野に特異な才能を持つ人(特に高IQとされる人)の中には、2E(twice-exceptional、二重に特殊)型と呼ばれる「ギフテッドであり発達障害も抱えている」タイプが存在し、高い知能指数と発達障害(やそれに類する情緒や情報処理の特性)は両立しうる。このため、知能指数≒学力、知力自体は高くても、それ以外の人間としての社会生活を円滑に送っていくための能力が他者と比較して同じように優れているとは限らないといえる。


大前提として人間という生物は千差万別なのが当たり前であり、「知能指数が高い=優秀」とは決して言い切れない。

スポーツ芸術芸能の才能に恵まれているが、IQ検査の結果や学校のテストで測れるような学力は高くない、という人は古今東西たくさんおり、逆もまた然りである。

一言に知性、思考力が高いと言っても、学問におけるそれと、相手の思考を非言語的な部分から読み取る能力が高いか、相手と同じ目線に立って物事を考えることができるかは別であり、人付き合いや社会生活における振る舞いが「賢い」とは限らない。

そもそも知能の高さと有能な人材であるかどうかはまた別問題のため、高IQだからといって必ずしも仕事ができるとも限らない。


人とは得意・不得意があるのが当然なのである。


また、前述の通りIQが高い人は記憶力に優れていることが多い(記憶力が優れているからIQが高く出るとも言える)が、自分にとって都合の良いこと、役に立つことばかり覚えていられるというわけではなく、忘れた方が良い厄介な記憶も忘れる事ができない上、鮮明に覚えている傾向がある。このため、ストレスを抱えやすく、苦労する機会も多いと考えられる。(瞬間記憶能力の記事も参照。記憶力に特化した才能もまた苦労の種と言える。)


このような問題点からIQが決して高くない(しかし境界知能に当て嵌まらない程度の)おおよそ85~100の範囲内が最も安定した生活ができるという意見も少なからずあり、知能指数が高ければ全てがプラスに傾くという訳ではない。


知能指数はおおむね教育水準=所得水準に比例して世界の富裕層が高く、貧困層は低い(また国や地域で見ても高所得な先進国が高く、発展途上国は低い)といわれているが、これはIQやその分布が科学的に実証・判定される(研究が積極的に行われている)のが、経済的に恵まれた地域に偏っていることが関係しており、IQの高い人間は実際には国や地域を問わず存在していると考えられる。


ただし後天的な部分が原因で格差が生まれる事はあり、例えば貧困層では「すぐに仕事に結びつくわけではない」ということから教育を重視しない家庭がある、栄養状態も悪く、恵まれない生活環境からの虐待など、知的発達を阻む要因が多数ある。「貧困は人の知力を鈍らせる」のは容易に理解できるところである。もっとも「貧乏人は頭が悪い」(だから貧しいのは自業自得)などと結論付けるべきではない。

また、経済的には裕福であっても虐待や病気などで学習の機会が妨げられ能力が十分に発達しない、そもそもお金をかけた高等教育を受けても生まれ持った能力的限界があるということは当然ながらあり、(保護者の)収入とIQの結びつきは絶対ではない。



極めてIQが高いキャラの一例編集

ここでは、1枚でもpixivに画像のあるキャラのみを挙げるものし、「IQ○○○以上」は便宜上等倍とする。


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1000~9999編集

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1300編集


1500編集


1800前後編集


2000編集


2500編集


5000編集


1万以上編集

1万編集


1万2500編集


1万5千編集


5万編集


90万編集


5億編集


100億編集


???編集




関連タグ編集

天才 頭脳 サヴァン症候群 ギフテッド 瞬間記憶能力

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