CV:藤井ゆきよ
概要
杉山先輩こと杉山遼仁の弟で、周囲から「"アッキー"」というあだ名で呼ばれている。
人物
天真爛漫で好奇心旺盛、行動力にも溢れ思い立ったら即行動。努力型の天才である兄とは対照的に、IQ250を誇る生まれながらにしての超天才児。
経験が無い事でもチャレンジ精神旺盛であり、12歳にしてアメリカの大学で研究に励み、そこではことこの兄・今井律とクラスメイトで、彼と行動を共にしていた。
超天才児の知性からくるカリスマ性と明るく人懐っこい性格もあり、一五学園中等部の入学後は瞬く間に周囲の人間と仲良くなっている。
杉山ファンクラブのメンバーからは「二代目杉山様」と呼ばれ、兄同様に多くのファンが存在する。
しかし、確かに正真正銘の天才ではある反面、自分本位の行動や上辺だけの付き合いが目立ち、他者の心の内を理解していない節があり、それが1期において兄の遼仁の心を曇らせてしまった原因になったと言えるのだが、亮仁本人は幼馴染の沢村百合とは対照的に遼仁の様子がおかしい事に全く気付いていなかった。また、「ネギ抜きのねぎま」を好物にしている等、偏食も激しい模様。
事実、第2期にてアクムーの野望に協力し悪夢をまき散らすすのも、「人の夢を操作する事に興味を持った」という、標的にされる人間の苦しみなど御構い無しな動機からで、罪悪感を持たない所かむしろゲーム感覚で楽しんでいる危うさまで見せている。
更に、半ば無理矢理パートナーにしたゆにやつぎ、はぎに対しての接し方も遼仁とは大分異なり、ややぞんざいに扱っていたが、兄が彼らや自身に対して持っていた愛情を知ってからは態度を改めた。
杉山兄弟の両親は、遼仁と対照的とまでは言わないながらも亮仁に対して非常に甘いらしく、兄弟を昔から知っている百合だけがこの問題に気付いている。また、これは亮仁が「天才」だからではなく「弟」だったのが理由と思われ、遼仁が素直に不満を言えず我慢するしかなかったのも、元来の優しさに加えその事を理解していたからと思われる(現実においても、兄弟間において兄[姉]より弟[妹]の方が両親に甘やかされて育つ傾向があるのは、残念ながら「よくある事」となっている。)
第2期でのふとした切っ掛けから日向ゆめに恋心を抱くようになるが、天才故に常人とはやや感性がズレており、第2期21話ではゆめの誕生日プレゼントに数学者の伝記をプレゼントに選んだり、第22話ではアルキメデス顔のケーキを作ろうとしていたが、百合のアドバイスで止めている。
ゆめに恋をするようになる事が亮仁を「人間にする」事に繋がっている模様だが、見方を変えると恋愛対象となっているゆめを中心とした考え方や行動が目立つ様になり、アクムーとの約束を平然と反故にする様な行動に出たり、「ボス」である自分を想って行動していたゆにの事を省みず怒鳴る等、他人の気持ちを省みない身勝手な本質は変わっていない。
真の目的はアクムーの力を利用して自身の研究を完成させようとしていたようだが、アクムーを手を組んだ理由を書いた論文を見た遼仁と律には猛反対され(2人はアクムーのスカウトを受けたが元々協力する気はない)、2人を納得させようと思い直し奔走するが…。
劇中の様相
第1期
第37話「杉山先輩のひみつ」で初登場。
クラスメイトである律と共に、唐突にアメリカから日本へ帰国し、自身が帰国する事は両親に秘密にして欲しいと頼んでいた。
遼仁が県内トップの高校の受験に合格した事は素直に「おめでとう」と言っているものの、彼の合格した高校は内心レベルが低いと見なしていたらしく、「ホントはもっと上を目指せるのに勿体無いなあ」と無神経な物言いをしてしまい、居心地の悪そうな想いをさせてしまっている。(百合が危惧していたとおり、彼のフラストレーションが頂点に達してしまう事になった)
翌日、兄の通う一五学園に興味を持った事で、午前の大学での講義を終えた後に、律と共に授業参観日に訪れている。
その際、間違えてゆめのクラスに入ってしまい、素っ頓狂な質問の答えを出してしまった彼女のフォローをしており、天性のカリスマ故なのか周囲を納得させてしまっている。
第2期
序盤にて日本に帰国し、一五学園中等部に入学。パソコン部に入部し、1年生でありながら部長に就任した。
一方、アクムーにその頭脳を認められ、人の夢を操作するという内容に興味を持ち、ゆにに指示を出す形で悪夢をまき散らす事となる。
ゆには、2期第2話終盤で旅から一五町に戻っていた所を彼に捕まり翌第3話にて強引にパートナーにされている。
ゆにからは「ボス」と呼ばれているが、人前でも堂々と歩けるようにAIロボットのふりをさせられた時に付けられたアンテナが、ある種の洗脳装置である可能性もある(詳しくは不明)。
遼仁は特にこの事を認識しておらず、「旅立ったゆに達がいつの間にか弟に飼われてまた色々やってる」としか思っておらず、2期11話でゆに達がアッキーのバースデーパーティーをこっそり企んでいるのを大きな独り言で手助けしたりしている。
しかし、自由奔放過ぎる性格故に、アクムーに与えられた支持を真面目に遂行する気配が殆ど無く、それどころかキラキラした行動までとった結果、業を煮やしていたアクムーの激怒を買ってしまい、第2期11話では誕生パーティーを行おうとした公園に雨を降らされて台無しにされてしまった事もある。
花火大会で見た浴衣姿のゆめを見た事で、それまで特に意識していなかった彼女に対し、ときめきを覚える。
初めての感覚にやきもきしていると、その姿を見た旧知の百合に、「ゆめちゃんの事が好きなのね」と言われて、この感覚が「恋」であると言う事に気付く。
この回以降、彼の方からゆめにちょっかい出す事がほぼ無くなり回を増すごとに腑抜けになっていき、そればかりかゆにが「ボスの為」と言ってやった行為を咎めると言った行動も取っている。
第22話の一五町スウィーツコンテストでゆめのためにケーキ作りにチャレンジする。当初はオーブンを黒焦げにし玉子もろくに割れない腕前だったが、兄と律のの手助けも借りつつコンテストには美味しいケーキを作れるまでの腕前になっていた。(ゆにたちは杉山兄弟が仲良くケーキ作りをしている姿に感激していた)
その後もアクムーの指令よりゆめの事を優先し第23話では高知県まで秋トマトを取りに行ったりしている。
ゆめはトマトが大の苦手だったのだが…。(家のトマトが枯れてホッとしていたのを、トマトが枯れて悲しんでいるとアッキーが勘違いした)
この失敗が響いたのかゆめの顔をまともに見て話しかけることができなくなり、当初の自信過剰が嘘のようなヘタレっぷりを見せている。
第43話では、ちあを誘拐・監禁する作戦に加わってる最中アクムーがゆめ達に行った仕打ちを目の当たりにして、彼女の言う「ヒヤヒヤ、ゾゾゾー」は恐怖と混乱でしか無くそれがゆめを悲しませる行為と悟り改心して、助ける方に回った。その後は悪夢をまき散らすのをやめるようアクムーを説得したが彼女は聞く耳を持たず城に引きこもった。その直後に心変わりの原因がゆめに恋している事も知られてしまう。
関連タグ
柊潤:一応ポジションが似ている弟繋がり。
レディ・ダイアナ:彼の様なサイコパスでこそないが、自分本位な行動が作中の騒動を引き起こした原因を作った点が共通。ただし、その人物のやらかし具合な杉山遼仁の比ではないくらい段違い。
サン・ドルバ:親に甘やかされていて、女性にだらしなく視聴者から馬鹿息子扱いされている、主人公との初対面回のサブタイトルが似ている。